
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
年の瀬も押し迫り、新年を迎える準備に追われているころではないでしょうか。
連日のようにコロナウイルス感染のニュースが流れますが、1日も早くコロナ終息を願い日々を過ごしております。
毎日のように聞かない日はない「コロナ」。
2020年=コロナウイルスという1年でした。。。
今年最後になるであろう今回のブログ。
今回はコロナといってもウイルスではなくクルマのほうの話を。
昭和~平成の長きに渡って存在した、日本を代表するファミリーカー「トヨタ コロナ」。
コロナはトヨタを代表するミドルセダンでした。
その歴代コロナの中でも5代目(安全コロナ)に次いで2番目に新車登録台数の多かった8代目を紹介。
8代目は初めてFR→FFに転換したモデル。
1980年代前半は、日本車の特に大衆車や小型車のFR→FF転換が進んだ時代。
参考までに1980年代の小型車クラスのFF転換した時期(FMC)を下記に示します。

・1981年(昭和56年)6月 ❲日産 ❳スタンザFX,バイオレットリベルタ,オースターJX 登場

・1981年9月 ❲ホンダ❳アコード・ビガーをFMC
(ホンダはすでに初代アコードからFF方式)

・1982年1月 ❲トヨタ❳7代目コロナ ⇒FR最後のモデル
「舞台は主役を待っていた。」しばなりのブログ | 楽しく 和やかに - みんカラ
「舞台は主役を待っていた。」

・1982年3月 ❲トヨタ❳FFカムリ・ビスタ登場

・1982年9月 ❲マツダ❳カペラをFMC

・1983年3月 ❲いすゞ❳アスカ登場

・1983年9月 ❲三菱❳ギャラン∑をFMC

・1983年10月 ❲日産❳ブルーバードをFMC

・1984年5月 ❲トヨタ❳カリーナFF登場
1982年1月に7代目のFRコロナが登場した1年後、1983年1月にFFの5ドアハッチバックが登場。
この5ドアは7代目の派生車という位置づけだったが、同年1983年10月に8代目のセダンが追加され、コロナはFR車の7代目とFF車の8代目が併売される状況となった。
では、本題に。
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■1983年(昭和58年)1月19日
《コロナFF 5ドア - (8代目-T150系)発売》

コロナのバリエーションの追加という形で5ドアをFF方式で発売。
○4ドアセダンと2ドアHTのFRモデル(T140系)と5ドアのFFモデル(T150系)を併売する形だった。
○エンジンはFFのカムリ/ビスタで登場した1.8Lガソリンの1S-LU型のみの設定であった。
○この後FFになるカリーナ・セリカと同じプラットフォームを使う兄弟車になる。
当時のCM
"1983 TOYOTA CORONA Ad 1" を YouTube で見る
"1983 TOYOTA CORONA Ad 2" を YouTube で見る
⇒トヨタの横置きエンジンFF車は1982年発売のFFカムリ/ビスタ(SV10)に続くもの。
当時のトヨタは後輪駆動(FR)→前輪駆動(FF)への転換に慎重な姿勢を取っており、一挙に全てのモデルをFF化するのではなく、当初は一部モデルにFFを採用して今までのFR仕様も併売するという手法で、いかにもトヨタらしい慎重なやり方だった。
看板車種である「コロナ」をFF化とするにあたっては、急激な変化を望まない顧客のために、これまで通りのFRモデル(7代目)を併売する策をとった。
この代よりボディサイズがカムリより小さくなった。
〈参考〉各車寸法(㎜)
全長✕全幅✕全高✕ホイールベース
・ V10カムリ4ドア:4400✕1690✕1395✕2600

・T140コロナ4ドア:4575✕1660✕1395✕2500

・T150コロナ4ドア:4370✕1670✕1365✕2515
■1983年(昭和58年)10月11日
《コロナFF 4ドア(8代目-T150系)発売》

6ライトウィンドウを採用したFF4ドアセダンが追加され、FRモデルのT140系の主力車種に取って代わりFF系がシリーズの中核となった。

エンジンバリエーションには
1.8LにEFI付きの高出力版の1S-ELU型、
1.5L 3A-LU型、
2.0L 2C-L型ディーゼルが追加された。
1.8Lキャブレターの1S-LU型はセントラル・インジェクション仕様の1S-ILU(Ci)に換装された。
また、1.5Lを除き4速ATも選べるようになった。
CM出演者は加藤和彦・秋山育・松山猛・肥田日出生、ジミー・ネルソン。
"1983/84/85/85 TOYOTA CORONA Ad" を YouTube で見る

・登場から僅か2年足らずでFRセダンが車種整理を受けて、廉価グレード(1500-GX,DX,STD/1800-GX)とスポーツ仕様のGT系のみとなる。

・FRセダンが同時にマイナーチェンジされ、4A-GEU搭載の1600GTが登場。

⇒この時点で下記の体制となる。
FF車(T150系):4ドア、5ドア
FR車(T140系):4ドア、2ドアHT、バン
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◆◆コロナFF4ドアセダンの主な特長◆◆
①【時代の先端をいくスタイル】

・「ワイド アンド ロー」の安定感のある形状
・フロントに大型フロントスポイラー一体バンパーを採用
②【広い室内と優れたスペースユーティリティの確保】
・FF方式の採用により、スペースユーティリティの追求と広い室内とラゲッジスペースを確保
③【低燃費・高性能の両立と優れた操縦性】

・1.8L 1S-ILU(Ci)
⇒新開発のセントラル・インジェクション仕様を採用
・ワイドトレッド、四輪独立懸架の採用
④【魅力ある新装備】

・日本初の全面カラー液晶デジタルメーター

・新たにチルトアップ機構を加えたチルトアンドスライド電動サンルーフ

・キーとじ込み防止装置付電磁式ドアロック
・可動式ドアミラー
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■1985年(昭和60年)8月
○マイナーチェンジ
FF4ドアセダンには2.0DOHCエンジン搭載車(3S-GELU型)が追加(T160系)。
2.0GT系(T160系)は前輪駆動のカムリ・ビスタ同様の5穴ホイールとなる。
また、1S-ELU型エンジンを搭載するスポーティグレード・1800SX-Rも追加された。
○同時にFRセダンのGT系シリーズ廃止。
FRセダンは廉価グレード(1500-GX,DX,STD/1800-GX)のみに整理。

さらに、同時にFFコロナクーペが加わる。
⇒FFコロナクーペ (T160系)発売により、T140系FR車2ドアハードトップ廃止。
FFクーペは、同時に発売したFF化した「セリカ」(セリカは4代目で、FFコロナのプラットフォームを共用)をベースにしたノッチバッククーペで、これをFRハードトップの後継車として置き換えた。

〈参考〉
FF化した4代目セリカ
■1987年(昭和62年)12月
9代目-T170系へフルモデルチェンジ
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〈参考〉月販目標台数
FFコロナ (T150) 登場時 15000台(乗用車系)
FRカリーナ(A60) 登場時 13000台(乗用車系)
FFカリーナ(T150)登場時 14000台(乗用車系)
FFカムリ(V10)登場時 4000台
FFビスタ(V10)登場時 2500台
⇒実際の販売台数ではありませんが、当時のトヨタの販売戦略が見えるものです。
小型車クラスの主力はコロナやカリーナだったわけです。
35年以上が経過した今、すでに「コロナ」は消滅しています。
そしてコロナの後継モデルであるプレミオやアリオンも近々生産終了になるようです。
昨年のマークXをはじめ、プレミオ・アリオンも生産終了の話。
あのクラウンでさえも販売継続が危うい昨今の状況。
トヨタにもセダンの存続危機が迫る時代を迎えるなんて予想もつきませんでしたよね。。。
最後までご覧いただきありがとうございました
m(_ _)m
今回が今年最後のブログ投稿になりそうです。
最後にご挨拶を。
今年はコロナ禍で皆さんと実際にお会いする機会が少ない中、みんカラのコメントによる交流、投稿ブログの観覧、皆さんありがとうございました。
m(_ _)m
健やかなる新年をお迎えになられますよう、心よりお祈り申し上げます
それでは、お身体にお気をつけて、良いお年をお迎えください