8月21日、横浜のIHIマリンユナイテッドで進水した新ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)「いせ」は、全通の飛行甲板を持った海自初のDDH「ひゅうが」(基準排水量1万3950トン)の2番艦。通常、SH60K哨戒ヘリを3機搭載するが、艦内には広い格納庫を有し、必要に応じて各種ヘリを最大10機程度搭載できる。
艦名の「いせ(伊勢)」は、「ひゅうが(日向)」と同様、旧海軍時代の航空戦艦の名を引き継ぐもので、海自の新型ヘリ搭載艦への期待の大きさが分かる。
「いせ」主要目は、全長197メートル、幅33メートル、深さ22メートル、喫水7メートル、主機はCOGAG型式ガスタービン4基・2軸で、軸馬力は10万馬力、速力約30ノット(55キロ)。乗員は約380人。
主要兵装は、シースパロー短距離地対空ミサイル/アスロック対潜ミサイル用垂直発射機1式、高性能20ミリ機関砲(CIWS)2基、3連装短魚雷発射管2基、12・7ミリ機関銃など。ヘリは通常、SH60K哨戒ヘリ3機と必要に応じてMCH101掃海・輸送ヘリ1機を搭載する。
「いせ」の艦内には広い多目的室などが備えられ、地震や津波など大災害時には現地対策本部として活用できるほか、艦橋後部の航空管制所から多数のヘリコプターを同時管制し、傷病者を一時的に艦内に収容、救急治療活動ができるよう、集中治療室なども完備している。
「いせ」は23年3月11日に海自に引き渡され、老朽化の進んだDDH「ひえい」に代わって護衛艦隊に就役、定係港を呉として第4護衛隊群旗艦を務める。
第4護衛隊
DDH-182 いせ
DDG-171 はたかぜ
DD-155 はまぎり
DD-158 うみぎり
第8護衛隊
DDG-174 きりしま
DD-105 いなづま
DD-106 さみだれ
DD-113 さざなみ
Posted at 2011/03/26 22:12:32 | |
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