民主党出身の西岡参院議長は14日の記者会見で、同党所属国会議員に菅首相の退陣に向けた行動を呼びかけた論文「国難に直面して、いま、民主党議員は何をなすべきか」を正式に発表した。
首相の「脱原発」発言に関しては、代替エネルギーの確保が難しい現状を指摘し、「『脱原発』という単純なものの言い方を首相が軽々しく口にすべきではない」と批判。そのうえで、「『脱原発』のスローガンに基づく首相の考えによってエネルギー政策が進めば、確実に来年の春には日本の原子力エネルギーは存在しなくなる」と懸念を表明している。
西岡氏は会見で「(首相は)いまだに辞めると感じられない。1日たりともこの政権が続くことは日本の将来のために許されない」と執筆理由を説明。首相の政権運営について、「独裁政権のようだ」と改めて厳しく批判した。
民主党の前原誠司前外相は14日、自らを支持するグループの会合であいさつし、菅直人首相が「脱原発依存」社会を目指すと表明したことに関し、「きちんとした工程表もなく、思い付きではないか。首相が政策を打ち出すやり方としては疑問を持っている」と批判した。仙谷由人官房副長官も「党のガバナンスが信用されなくなる」と指摘した。
また、首相が退陣時期を明示しないことについて、前原氏は「私もそろりと動いている。新たなスタートがとれるように頑張りたい」と述べ、8月末までの今国会中に首相の交代を図る考えを重ねて示した。鳩山由紀夫前首相への働き掛けを念頭に置いた発言とみられる。
与党内でこんな非難を受けるバ菅が悪いのか、政権を支えようとしない与党の有力者がおかしいのか、おそらくは両方だろう。大災害に直面してなお、自分のために自分の方へ風を呼び込むことしか考えない愚か極まりないバ菅総理が悪いのだろう。
そうして奇手・奇策を次から次へと繰り出しても支持率は12%などと底が抜けたかのように見る影もない。しかし、今のこの時期、国民が望んでいるのは奇手・奇策ではなく、国民と苦楽を共にして地道に、しかし、着実に復興にまい進する指導者ではないだろうか。
毎日日替わりでおバカをして、コケまくってくれる総理大臣は見ている分には面白いが、この国の復興と繁栄にとっては何とも困り者だ。将来の個人の夢を語るのはそれはそれで悪いことではないだろうが、今の状態をどうするのか、どうしてこの国を立て直すのか、国民は何に苦しんでいて何をしてほしいと政権に望んでいるのか、地味ではあってもそうした国民の要望にしっかりと取り組むのが、現政権の責任ではないのか。
民主党がコケまくって支持率を落としても自民党もその分の受け皿にはなっていない。支持政党がないという人たちが6割以上にも達しているということは、この国の政治それ自体が国民の信頼を失っているということだろう。その事実を政治家たちは重く受け止めるべきだろう。政治は国家特区民のためにあるべきで政治家個人の欲望を満たすために権力を委託しているわけではない。それが分からないような政治家はすぐさま辞職すべきだろう。
Posted at 2011/07/14 23:06:11 | |
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