オクラさのブログ一覧

センサー類を交換して、すっかり完治したと、思っていたのも束の間、またしても同じ症状に悩まされてしまいました。
自分の技量で出来る事はもう僅かしか無く、天井の剥がれを直してみたり、燃料ラインの漏れが無いかチェックしたりしていました。
メインポンプのバンジョーから燃料が滲んでいるらしく、増し締めしようと思ったらクリアランスが足りず締めきれないので、仕方なく1度車体から切り離す事にしました。
そのついでに未交換だったフィードの燃料ラインを部品庫から発掘して交換して見ることにしました。
発掘ついでに発見したコールドスタートバルブとサーモタイムスイッチも中古品ですが交換してみました。

一通り、出来る所は終わりましたが、その後、長いクランキングでもかからない時が有り、燃料ポンプリレーを外して直結して見た所、あっさりと1秒以内でかかりました。
何度か試して見ましたが、直結すると必ず一発でかかります。
リレーを開けて見たのですが見た目は特に焼けたりも無く自分にはわかりません。
燃料ポンプが固着した時、ヒューズも切れていたので、燃料ポンプリレーにも無理がかかっていたのかなぁ？とも思えます。
イグニッションスイッチから燃料ポンプリレーに電気が流れる時(キーを回してクランキングしているとき)は直結と同じ様に電気が流れるものでしょうか？
もしそうなら、イグニッションスイッチが不良ではないか。

イグニッションスイッチが不良ならば、コールドスタートバルブが燃料を吹かないのも、納得出来そうな気もしますが。(配線図ですとイグニッションスイッチとスターターソレノイドからサーモタイムスイッチとコールドスタートバルブに電気が流れていた様に思いましたので)
そんな訳で、現状では
イグニッションスイッチ又は燃料ポンプリレーのどちらかが不良なのではないかと考えています。

本来、こちらが本筋だと思っていますが、燃料デスビのリリーフバルブが固着していないかチェック、燃圧は計測しましょう、と大先輩からアドバイスを頂いていますので、これらも合わせて、これからやってみようと思います。

自分のような者に色々とアドバイスを下さっても、ご自分の得には何もならないでしょうに、色々と助言を頂けて甘美な気持ちで満たされます。
世界はこんなにも美しい。

どうも故障している様なサーモタイムスイッチを交換するために部品を探すと、現在はこんな感じの物に変わっていました。

新しい物だと背が高く、サーモタイムスイッチが横に付くエンジンでしたら問題ないのでしょうが、エンジンルームの一番高い所にありまして、ボンネットに当たりそうで芳しくありません。見た目も悪く、エンジンの外観を損なってしまいます。
旧部品は在庫があっても高い所ばかり。
で、合いそうな物がこちら。

VDO のOEM で日本製です。見た感じ規格が同じ様ですし、時間も温度も大体一緒で、きっとVDO ならボッシュと同じだろうと、注文してみました。
トヨタにも同じ感じの物がありましたが、日産のL型と昔のベンツのエンジンが似たような物？でしたし、トヨタの物より、こちらの方がよりボッシュの物に近いのではないかと考えました。

インジェクターの不良もあるので、新品を注文。他にも水温センサーとメーターの点滅の止まらないクーラントセンサーも交換です。

先ずはインジェクターから交換。
症状は改善されず。ですが、初爆が一瞬します。
数日間、様子を見ましたが改善されずです。
次に水温センサーを交換。
また少しだけ初爆が長くなりました。　　……ですがその後も余り変わりません。

いよいよ打つ手がないな、と思って余り関係のなさそうなクーラントセンサーを交換。その日はエンジンをかけずに終えました。

仕方ないので内装の補修やエンジンルームの掃除を始め、ついでにエンジンをかけてみました。

祝。普通にエンジンかかるようになりました。

フォードのレポートに記された様に
コールドスタートバルブとサーモタイムスイッチの端子を計測してみました。
緑の配線はサーモタイムスイッチとコールドスタートバルブとで繋がっていました。
と言うことは、繋がっていない方の端子は、それぞれスターターソレノイドから電気が来る事になりそう。

サーモタイムスイッチの抵抗を測って見ます。
冷間時、60オーム位。
エンジン始動して、ファンが回ったのを確認したところでもう一度計測。
……変わってません。
サーモタイムスイッチが故障してるみたい。
スターターを回しての計測は１人だったので出来ませんでした。
とりあえず今日は此処まで。
サーモタイムスイッチには、15度/8秒の刻印がありました。
似たような温度と時間の国産用サーモタイムスイッチで代用出来そうな気もしますが、どうだろう。

コールドスタートバルブとサーモタイムスイッチのテストに関する物を探したところ、エスコートかカプリ(フォード)のレポートにテストの手順とかがありました。
以下そのレポートより。

コールドスタートバルブとサーモタイムスイッチ
『これらの2つのアイテムは、互いに連携して機能 するため、リンクしています。 サーモタイムスイッチ茶色の電気プラグが付いていて、 2本のワ イヤーが接続されています。 1本はスターターモ ーターからのものです。 つまり、スターターがク ランキングしているときのみ有効で、もう1本は コールドスタートインジェクターに接続されて います。

コールドスタートインジェクターは、燃料パイプと青い電気プラグが付いていま す。 これもスターターモーターから電力が供給され、サーモタイムスイッチ内の接点を介してアースされます。 これはテストライトで確認できます。
スターターを作動させた状態で、コールドスタートイン ジェクターの2つの端子のそれぞれの電圧を確認しま す。 一方の端子に電圧があり、 もう一方の端子に電圧が ない場合は、コールドスタートインジェクターを交換します。
スターターを作動させた状態で、イン ジェクターの2つの端子のそれぞれの電圧を確認しま す。
両方の端子に電圧がかかっている場合は、 コールドスタートインジェクタとサーモタイムスイッチ間の配線を確認してください。 配線に問題がなければ、 サーモタイムスイッチを交換します』

……？

両方の端子に電圧がかかってるなら、サーモタイムスイッチを疑う。
片方の端子だけ電圧がかかってるとコールドスタートバルブを疑う。
両方かかってない時はスターターソレノイドとコールドスタートバルブ間のハーネスを疑う。

では、正常ならどうなるのだろうか。
VW のマニュアルには、コールドスタートバルブの端子にテストライトを装着した後、
『テストライトを見ながらスターターを作動させます。 テストライトが数秒間点灯してか ら消えます。
テストライトが点灯しない場合は、配線の不良により 電圧がコネクタに到達していないか、アースへのパス (サーモタイムスイッチを経由) がスイッチまたは配線 の不良によって遮断されていることが原因です』
と、ありますし、サーモタイムスイッチの端子抵抗を計ってサーモタイムスイッチの不良を判断せよ、とありました。
間違った情報もあるでしょうが、調べるのがこんなに楽になって楽しいのは良いことですね。

エンジンのかかりが悪い原因を色々と探っているうちに、クランキングを長くしていると、必ずエンジンがかかる事が判明しました。
そして先日、コールドスタートバルブを掃除したにもかかわらずエンジンのかかりに変わりはないので、コールドスタートバルブの噴霧チェックをしてみた。

ん～、噴いてない。

マニュアルによると、コールドスタートバルブが噴かない時は、サーモタイムスイッチをテストライトで点灯するかチェックしろ、とあるのでテストしてみたいと思います。

インジェクター本体はEPA の洗浄作用なのか、噴霧テストでガソリンを流したからなのか、パラパラとエンジンに火が入る感じは無くなって、(長いクランキングの後)普通にかかるようになってきました。(期待込み)

コールドスタートバルブの噴かない原因は…
①本体の故障
②リレーの故障(サーモタイムスイッチか水温センサーからスイッチングされない)
③サーモタイムスイッチの故障

後は何だろう。

コールドスタートバルブはクランキング中に12Vかけてあげれば、噴くかどうかテスト出来るかな？