
本日はレクサスのディーラーに行きました(´∀`*)
お目当てはもちろん、新型のCT200hですw
一部では話題になっていましたが、最近のレクサスはMCでも中身に大幅な進化を入れるので気にはなっていました。
そしてお世話んなってるDから「新型のFスポありますよ」という事なので凸しますたw
まずは写真をどうぞ!!
フロントはスピンドルっぽかったMC前の影響もあってかRXの時のような違和感は感じず、見た瞬間に馴染めるものでした。
試乗車はFスポーツという最もスポーティな仕様で、グリルやバンパーの形状がノーマルとちょっと違います。
リアスタイルも手が入り、バンパーのディフューザー部分のデザインが変わり安定感があるデザインになりました。
試乗車は新色のマダーレッドというレクサスでは珍しいソリッドカラーで、フェラーリのロッソコルサをイメージして作られた色だとか...
Fスポにはお馴染みのエンブレムが付きます。
新デザインのホイールになり、FスポとバージョンLは形状こそ同じもののFスポは2トーンカラーになります。
そして新型のFスポーツ専用になるブラックルーフ仕様...
M3などみたいに素材が違う...ということはなくただ黒く塗られているだけですwww
でもNSX-Rみたいに視覚的には引き締まって見えます。
内装は大まかなデザインは同じものの、センターコンソールやドアパネル部分のデザインは変更されています。
メーターも今までと同じ220km/hスケールですが右側の液晶部分が大きくなって表示される情報が見やすくなりました。
写真はスポーツモード時のものです。
内装色はFスポーツ専用色のダークローズという落ち着いたレッドです。
Fスポはこの他にもシートカラーとレザーが数種類選べ、写真は撮っていませんが展示車はバージョンCの合皮仕様とバージョンLのセミアニリンレザー仕様でしたが、掛け心地に感じてはFスポのアルカンタラ仕様が一番でした。
早速エンジンスタート...と言ってもフルハイブリッドなのでエンジンは始動しません。
でも外気温がかなり低かったので程なくしてエンジンが始動しました。
でもここで気づいたのは今までのCTならエンジンが始動したことはすぐ気づきました。
でも今回のCTはほとんど気づきません。
パワーメーターをみてエンジンがバッテリーに充電しているところで始めて気がつきました。
MCされて今まで以上に遮音がしっかりしたということでしたが、確かにこれは進化しています。
今回のCTはパワートレーンに変更はなく、今までと同じプリウスのシステムを使っています。
エンジンは1.8リッター直4アトキンソンサイクル仕様で最高出力99psを5200回転で、最大トルク14.5kgmを4000回転で発生させるものです。
駆動バッテリーもに変更はなく、駆動モーターは82ps、最大トルク21.1kgmという所にも変化はありません。
システムトータル出力も136psとプリウスやMC前と全く変わりません。
でもバッテリーとモーターの制御は若干変更されているようで、動きは軽くなった印象があります。
今まではノーマルモードで走ると燃費に振った制御で良くも悪くも重たい...
日常域では問題ないかもしれないけど、ちょっと早めに速度を乗せたいときや咄嗟の追い越しなどでは焦れったさをちょっと感じる制御でした。
プリウスよりも車重が重いことが影響していたのだと思われますが、踏み始めモタモタしてじわじわ~のちょっとストレスを感じる加速感だったのが印象に残っていました。
ノーマルがそうとう抑え気味なのでエコモードでもそこまで大差なし...普通に使う分には違いが分からないかな?ぐらいの大人しい制御でしたが、今回のノーマルモードはそれが薄れている気がします。
ノーマルモードで普通に走っていて、そのまま幹線道路にでて流れに乗る時もそこまでアクセルを踏み込むことなくススッとスムーズに流れに乗れます。
今まではプリウス同様エンジンが頑張っちゃう感じでしたが、今回はモーターアシストが割と頑張るようなもので、エンジン回転数は無闇に上がるってことが少なくなった感じです。
遮音材が多くなったというのと、エンジン回転がそこまで上がらなくなったというのも手伝って加速時のレクサスらしかぬ煩さは影を潜めたといってもいいでしょう。
それと同時にこの1.8ハイブリッドの弱点だったモタつき感が減ったというのも変化を感じた点です。
試しにエコモードに入れましたが、あぁ...やっぱりこれか..というような出力を絞ってる感があるものでした。
それでノーマルに戻すと、やっぱ変わったな。というものです。
スポーツモードに入れてみると、今までもCTでは電圧上昇モードが使えてパワフルな走りが体感できましたが、今回もそれは健在でした(´∀`*)
それ以上に嬉しいのは今まで以上にアクセルにリンクした加速感が味わえたことです。
今まではモタつきこそなかったものの、アクセル踏み込んでからちょっとだけラグがあってヒューンと行く感じでしたが今回はアクセルをグッと踏んだ瞬間にビュンと出るような感じで、モーターパワーも今まで以上に感じられるものでした(*´д`*)
こればっかりは2リッターではなく3リッター並みのパフォーマンスですな(*゚▽゚*)
低速から強めに踏んで、踏んだ瞬間からフルハイブリッド特有のマックストルクを感じるちょっと不気味なパワー感が今まで以上に強く感じられるもので、GS450hみたいな暴力感こそはないものの純粋に楽しいなぁ...と思えるパワー感があるのと、何よりも踏み込みとリンクして速度が乗るので感覚のズレやストレスは全くと言ってもいいほど感じません。
高速域の加速は流石にモーターが持たないでしょうが、街乗り域の80km/hぐらいまでなら踏んだ瞬間に強力なアシストがかかるので、乗っている本人もびっくりするぐらいの出足の鋭さとパワー感を味わえます。
クラウンとかISの2.5リッターHVに乗ってる人は靡かないかと思いますが、SAIとかHSの2.4リッターHVに乗っている人ならこの新型CTのスポーツモードでは結構楽しめるのかな...というものです。
リニア感がしっかりと出ていて、ドライバーの意思通りに動いてくれるという感じです。
トヨタのシステムをライセンスで生産して搭載するマツダ アクセラハイブリッドに近い味付けになっています。
全開加速もしてみました。
スポーツモードでギアもシーケンシャルの本気スタートです。
ゼロ発進ではやっぱりストロングハイブリッドならではの怖いぐらいのトルクの立ち上がりと途切れないギュ~っという感じの不気味な加速感を見せてくれます!!(*゚▽゚*)
でもこれ70~80km/hぐらいまでならほんとに速いですw
ゼロ発進から一気に踏んで、これに勝てる車は最低でも3リッタークラスの車になるかと思います(´Д`;)
最近の欧州Cセグハッチのターボ車でも、踏んだ瞬間に思いっきり押し付けてくる加速はしないので個人的にはこの速さは純粋なガソリン車とは違う質だけどかなり楽しめるものです。
60km/h程から上ではアシストが弱くなるというか、強力なバックアップは感じません。
個人的にはもうちょっと燃費を落としてもいいからアシストとエンジンのパワーを!と思ってしまいました。
レスポンスが良くなったので尚更そう感じてしまうのかもしれません。
高速の合流ではゼロ発進の時のような感動ってのはそこまでありません。
名前の表すとおり2リッター車の加速といった感じです。
上ではモーターアシストがかからず、そこまで燃費が伸びないとか逆に遅く感じてしまうというのがフルハイブリッドの弱点でもありますが、改良が入ったCTでもここは克服できなかったところです。
高速加速では1.8のCTよりも2リッターのアクセラHVのほうが伸びが良い印象です。
この手のHVはハーフスロットルぐらいまでの加速感が凄まじいという感じですね。
この車は電気式のCVTが組み合わせられますが、動力を伝えるというよりはモーターとエンジンの強調制御のために働く物なのでレスポンスは完全に電動モーターに依存します。
ですが、プリウス式のゲートを使う車両の中でCTには唯一Sレンジが設けられています。
通常ではBレンジになる部分にSレンジが入っていて、これに入れると7速シーケンシャルモードに入ります。
でも元々がエンジンの動力を伝達する目的のギアではないせいで、シーケンシャル操作でもダイレクト感とか車との一体感というか...何ていうかマニュアル操作の楽しみはないですね。
エンジン回転数が上がっていくんだけど感覚とリンクしないというか、エンジン回転だけ上がって加速感とか減速感は純粋なガソリン車のシーケンシャル操作とは全く違う...といったものですね。
なのでパドルを使ってシフトダウンしても7速に区切られているギアのエンブレは殆どといってもいいぐらい変わらない...
MC前もそうでしたが、雰囲気的な物を楽しむシーケンシャルモードだと思いましたね。
個人的には車に任せてDレンジで走ったほうが楽しい物です。
感心したのがブレーキフィールの良さでした。
CTも例に漏れることなくフィーリングの改善がなされていましたが、完全に油圧ブレーキに近いといってもいいぐらいの自然なブレーキフィールでしたヽ(*´∀`)ノ
カックンブレーキにはなりにくい、微調整で止まれるもので走行中もそれほど違和感なく踏んでいけるブレーキに進化していて、緩やかに踏んでいっても油圧ブレーキと遜色ないタッチ感だったのには驚きました。
徐々に踏み足して、電気抵抗ブレーキから油圧ブレーキに移行するときも制動性の違いや段付き感はほとんど感じませんでした。
今回のCTで最も変わったのは乗り心地面です。
今回のMCでは足回りのセッティング変更、ボディ剛性の向上などが主に掲げられているポイントです。
街乗りでは最初にも少し書きましたが、静粛性が上がったというのがまっさきに気づくところでした。
ロードノイズは勿論の事、エンジンから来る音が随分抑えられたなぁ...と感じます。
今までであれば、ちょっと強めにアクセルを踏めばかなりの勢いでエンジンの呻りが聞こえた物ですが、今回のCTではその音がかなり静かになっていてしっかりと高級車になっていましたヽ(´▽`)/
サスのセッティングにも手が入ったようで、今回のFスポは乗り心地が優しくなった...という言い方はおかしいですがいい物になっていました。
MC前はFスポと17インチ仕様のバージョンLの2車に乗ったことがありましたが、この2台と比べて引き締まりながらも揺れやバタツキが少なくなった...と言えるものでした。
何というか今まではただの硬いサスという感じに近いというか、硬めりゃいいんでしょ?みたいなもので、Fスポは特にゴツゴツ感があったものでした。
でも今回は引き締めながらも動かすべきところはしっかり動かすというものに変わった印象で、しっかり感を増しながらも乗り心地も向上したという感じですね。
新世代レクサスの流れにやっと乗っかったかな...と思うもので、街中では今までのような硬さを意識することはなくなりましたね。
これは一個上のHS以上にしなやかで乗りやすい脚ですね。
高速道路を走っていても今までなら、コツンコツン...という感じで何らかのショックがかなり伝わっていたのが今回のMCではほとんど感じなくなっていましたし、継ぎ目を超えた際のショックは見違える程改善されていました(*゚▽゚*)
今回のいいところは乗り心地を改善しながら走りの方もさらに改善されていると言うところで、サスセッティングを中心にボディ剛性の向上などもあげられます。
地元の走れるところで割と本気で走っても見ましたが、これがあのCTなのか?というぐらい走りが楽しくなっていてびっくりしました。
脚が今まで以上に動くようになって乗りやすくなったというのは攻めても実感できるもので、安心感が今までよりも断然感じられるものですね。
それに加えてコーナーではしっかりと粘ってくれるものになって、ほんとに別物に近いぐらいの進化です!ヽ(´▽`)/
S字のような素早い切り返しが必要なところなどでも、今までのCTは乗り心地が硬いのになんか安定感がもうちょっと...というところでしたが今回のCTはクルマの動きそのものが綺麗になったような印象さえ受けるもので、切り返しでもハンドルが自然に戻せて次に飛び込んでいける...というものに進化していました。
今までよりもサスの沈み込みはあるんですが、全体的に走りに関してもレベルがさらに上がっている印象です。
柔らかい...ではなくしっかり動く脚というものですね。
なのでフワフワではなくジワジワっと綺麗に...でも必要最小限だけ沈む足です。
Fスポは前後にヤマハ製のパフォーマンスダンパーなども継続して取り入れられていて、今回の足回りの変更でこういった強化部品の効果もさらに出るようになったのではないでしょうか。
少なくとも今までに感じていた「外見だけ高級版プリウス」という感じは微塵も感じさせなくなりました。
MC前はノーマル仕様にはショーワ製のダンパーが組み込まれてFスポは内製ダンパーという事もあり、バージョンLとFスポの乗り味は正直言ってレベルが違いすぎる...というものでした。
でも今回はFスポの脚が今までと比べ物にならないぐらい良くなった!!と驚きましたヽ(´▽`)/
今回のMCでトヨタで一番走りがいいFF車を堂々と名乗れるぐらいですね(*゚▽゚*)
試乗から帰ってきて思ったのはメチャクチャ良くなっていて、これなら今までレクサスを毛嫌いしていた層にも乗ってみてもらいたいなぁ...と思ってしまう位に出来のいいものでした。
フルハイブリッドの癖さえ何とかなればですが、レクサスならではのこの質感の良さ、この本気の足回りを考えると個人的には新型アウディA3のハッチバックよりも良いかもしれないですね。
現行GSから始まった第二世代レクサスはCTのMCを持って今のところは完全な状態となったわけですが、RX、LS、CTの第1世代生き残り組の進化が凄いですね。
外見は劇的な違いは無いけれど、中身が徹底的に手が入ったというトヨタらしくないといったら失礼ですが、真面目なマイナーチェンジでCTの魅力は大幅に上がったといってもいいでしょう。