
本日はトヨタのディーラーに行きましたヽ(´▽`)/
お目当ては何かヤバイ86ですw
トヨペットに勤めてる友達から何やらスゴイ86がネッツに試乗車であるらしい...と話を聞いてはいたのですがまさか...
「やっぱりあったよ!!!」と友人から話を頂き上手い事話が進み、ソイツに乗れることになってしまったのです...
それでは写真をどうぞ!
フロントは専用エアロキットで桁違いの迫力が出ています(*´д`*)
リアもテールランプと下半分が全く違う造形になっていて凄みがあります(´∀`*)
リアにはこんなエンブレムが(爆
IS Fを彷彿とさせる斜め4本だしマフラーです(*´д`*)
Tom'sのチタンスポーツマフラーとか...ジュルリ
脚は専用のTom'sアドボックスのスポーツサスキットと強化ブレーキパッド、TWS製のこの86専用カラーの超軽量鍛造18インチが履かされます。
サイドスカートには誇らしげにエンブレムが付いています。
エンジンには純正かと思うぐらい綺麗にTom'sスーパーチャージャーが装着されています!!
ブリッツのSCキットとは違い、ルーツ式スーパーチャージャーでエンジン上部にマウントされます。
元々エンジン高が低いのでボンネットを加工することなく積み込まれています。
内装はノーマルの86に準じます。
写真を見ていただけたらわかると思うのですが、今回の86はただの86じゃありません.....
Toyota86 SuperchargerTeamNETZ withTom'sと名付けられたそれは、全国の有志ネッツディーラーで販売される86で、なんとTom's製のスーパーチャージャーキット、専用エアロキット、Tom'sアドボックス製専用スポーツサスキット、Tom's製専用スポーツチタンマフラーなどが搭載されたディーラー公認のチューニングコンプリートカーなのです!!!
今回、全国に数台しかないというその貴重な86に乗ることができました。
この86の一番の見所はなんといっても、Tom'sのスーパーチャージャーキットを搭載しているところです。
エンジン本体はノーマルと同じ、スバルのFA20型2リッター水平対向4気筒なのですが、これは水冷インタークーラー付きルーツ式スーパーチャージャーが追加されています。
参考までにノーマルの86の性能は最高出力200psを7000回転で、最大トルク20.9kgmを6400~6600回転で発生させるものとなっています。
それがスーパーチャージャーキットを搭載することにより、最高出力232psを6400回転で、最大トルク28.4kgmを3600回転で発生させるまでにチューンナップされています!!
たった32ps?と思われそうですが、トルクが7.5kgm上がり、更に2000回転からスーパーチャージャーが働き始めて過給されるので、ノーマル86ではトルクが薄い所で本領発揮するセッティングとなっています。
乗ってみた第一印象は「すっごい速い!!そして扱いやすい!」と率直に思えました(*´д`*)
このSCキットの装着により、アクセルひと踏み目から違いがはっきりと分かります。
2000回転を超えてからのパワー感が全く違います!
86スーパーチャージャーの前に普通の86も乗ったのですが、ノーマルは4000回転以上回さないと眠い印象があるというか高回転NAなので2000回転前後では踏んでもモッサリしていますが、これは踏んだ瞬間にかなりの勢いで加速していきます(*゚▽゚*)
2000回転以下ではSCが稼働していないので、ノーマルと大差がないのですが電磁クラッチでSCが駆動し始める2000回転を境目に排気量がかなり大きくなったような余裕が生まれます。
なんというか、3.5リッタークラスの大排気量NAに乗ってるみたいな余裕感が即座に出てきます。
電磁クラッチ駆動なので2000回転でちょっと段差を感じるというか駆動したな....とはっきり分かるのですが、これはわざとそうした様で確かに只者じゃないっていう演出ができています。
段差を感じるとは言っても、どうしようもないドッカン過給ではないので、1速では様子を見るように優しくアクセル操作をしてやればスムーズに過給させられます。
2速以降の1500回転前後からの踏み込みではとてもスムーズに駆動するので、低~中回転域でのパワフルな走りが違和感なく楽しめてしまいます(*´д`*)
そしてSC過給の強みでもある、アクセル操作にとても忠実に反応する点はこのクルマでも健在で、2500~3000回転から踏み込んでいってもラグなんて全く感じないアクセルにリンクして望外なくらいの超パワフルなトルクが引き出せますヽ(´▽`)/
この辺りのマナーの良さは何も言わなければ純正かと勘違いする人もいるくらいかな...と思うぐらい制御がスムーズに出来ています。
ノーマル86ではかなりもたつく4000回転以下でのパワーアップは数値以上の効果があり、どこから踏んでもシュイーン!!という過給音とともに蹴飛ばされるように超パワフルでこれぞスポーツカー!と言える爽快な加速感があります(^-^)
なので楽しみ方もノーマルの高回転で回すというよりは、低回転から踏み込んでグイグイ加速させていくといったモノになります。
でも回してつまんないかと言われたらそんなこともなく、上でもしっかり伸びきるのがSCのいいところです。
2000回転で過給が始まり、2500~3000回転で盛り上がり、3600回転で最大トルクを発揮させるのですがそこから上も7000回転まで大きな落ち込みもなくミャオーン...というSC特有のメカニカルノイズを僅かに聴かせながら、ノーマルでは決して味わえない迫力の加速と伸びを見せ付けてくれるのですヽ(*´∀`)ノ
もう全域でSC過給の恩恵があるといってもいいぐらいで、本当にどこから踏んでもめちゃくちゃ速いです!!
試しに思いっきり踏んでみると、ゼロ発進ではTRCが作動するほどのトルクでトラクションが安定してからはウォォォ!!と感動するぐらい速いです!!
SCも癖がないので、大排気量NAみたいに無限に底なしの強大なトルクがグイグイと押し寄せてきます。
そしてノーマルでは絶対にここまで来ないだろう...という位の加速Gもあり、かなりの勢いでシートに押し付けられますヽ(´Д`;)ノ
先程も書いたように、3000~6000までの伸びの良さとトルクの乗りの良さは異常でとても2リッターだとは信じられない吹けの鋭さとパワフルさを見せてきます!!
実際の加速もノーマル86の迫力はないけど身の丈に合った速さという感覚ではなく1300kgもない車体に232psの過給器エンジンの威力はかなり凄まじいもので、かなり危なくて過激な速さですヽ(´Д`;)ノ
中間加速も40km/h3速から一気に踏み込むと即座にSC過給がフルで掛かるので、間髪入れずにスァーっと3.7リッターの現行Zも真っ青な加速が襲ってきます!
しかし、ホントに速いです...
86なのに、かなりの勢いで加速Gを叩きつけてきてキレる加速を見せ付けてくれる...
これがあの86か?嘘だろ.....って言うぐらい全域でハイパワーなのですヽ(´Д`;)ノ
峠や走行会でコイツに逢ったらこっちがそれなりの車に乗っていない限りはべったりくっつかれると思います...
吸排気音もかなり刺激的で、アイドリングやパーシャルスロットでは微かに聴こえる位のマフラーもチタンマフラー特有の響くような気持ちのいい音を響かせます(*´д`*)
ノーマル86/BRZの吸気音増強装置は取っぱらわれていますが、それでもコォォォォー!!!と水平対向特有の乾いた快音を聴かせてくれます。
それに加えてSCのミュオ~ン!!!という駆動音もうるさすぎない程度に聴かせて来ますヽ(´▽`)/
今回の試乗車は3ペダル6速MT仕様でした。
ミッション本体には手が加えられていないということです。
たしか、発売当初はスバル側が過給器エンジンを設定できない理由としてエンジンルーム取り回しの他にターボトルクにこのミッションが耐えられないと言ってた気がしますが、容量不足感などは全く感じませんでしたね。
一応86/BRZの6速MTは先代レクサスISの海外向け6速MTミッションをベースに手直しされたというものなので、30kgm前後なら余裕で耐えられるのでしょう。
しかし、このミッションは発売当初のときも思いましたがシフトフィールがホントに気持ちいいですヽ(・∀・)ノ
ショートストロークで、節度感がちょっと強めで手首を軽く動かすだけでは簡単に入らない位なんですが、カチカチっと決まっていくので操作するのがホントに愉しいです!
足元もタイトっちゃタイトなんですが、ペダル間隔が狭いってわけじゃないので足が干渉してしまうこともなく、ヒールトゥもしやすくて好感触ですw
ちょっと気になったことは、ブレーキペダルと比べてアクセルがちょっと奥まり過ぎかなぁ...と思うところですね。
そこはRC仕様にのってる友人も言ってました。
SC搭載によって、シフト特性が大きく変わったとかってのはないんですがトルクが大幅に上がったことによって、街乗りでもMTが全く苦じゃないですヽ(´▽`)/
2000回転前後はSC駆動しないので発進はノーマルと大きくは変わらず、メルセデスのSLK200MTみたいに超イージーではないんですが一度2000回転以上に上げてしまえばシフト固定で走れてしまうので楽チンですねヽ(・∀・)ノ
追い越し加速もシフトダウンさせないと満足に加速できないノーマルとは違って、トルクに物言わせて4速のままグイグイ引っ張るのだって朝飯前です。
乗り心地の方はというと、ワークスチューニングカーの正しい方向性というかベースの良さを守りながらベース車両では物足りなかった部分を補完するという物でした。
脚の動きの違いは店を出る段差一つではっきりと分かるものです。
ノーマルよりも若干締め上げられているけど、余計な揺れは勿論、変な硬さが全くありません!!
Tom'sはスポーツキットだからと無闇に締め上げずに、バネレートをノーマル比で+0.1kgだけ締め上げただけであとはダンパー減衰チューンに徹底的にこだわったようです。
それにより、街中で快適でスポーツ走行時にはスタビリティの高い脚を実現できたという事です。
なので街中を流した印象では乗り心地が悪いと感じた場面は皆無で、ノーマルの脚よりもコッチのほうが快適に乗っていられるというくらいなのです!!
ノーマルが17インチ、こちらが18インチなのに...です!!
脚の動き的には初期入力を上手くいなし、そこからくる振動も抑えて無駄なスプリングの動きまでも抑えたようなもので、この脚だけでも欲しい!!と思うぐらい理想な脚なのです...
ノーマルでは収束がなかなか付かないような大きな入力もこの脚ならピタッと1発で押さえ込んでしまいます。
そしてスポーツサスなのに、轍の上を走るとノーマルよりもキックバックが少ないという((((;゚Д゚))))
ちょっと攻めれるところで走ってみると、安定感や路面に吸いつく感じがノーマルとはやはり全くの別物...
ノーマルの+10km/hのペースとかでも全く難なくこなせてしまう...
しかも嫌な硬さやキックバックというものは全くないので、乗りやすさはノーマルと同じ...いや安定感が増している分ノーマルよりも運転していて心に余裕があるというか、コントロール性が増しているので扱いやすさや運転していて楽しいな...とより強く感じるのはこちらの方です(´∀`*)
ハンドル操作に対しての車の動きがクイックでかなりはっきりとしているので攻め込んでいくとホントに素直で楽しいです(*´д`*)
ノーマルでもかなり走り込めるものの、S字などでは車の性格上どうしても吸い付き感がもうちょっと...というもので、若干振られてしまうものなんですが、この脚はハンドルを切った方向にピターっと向きを変えてくれます。
安定感もあるのですが、やはり車が軽いことに起因して動きそのものが俊敏でスパスパっと切れてくれるのがまた好印象ですヽ(´▽`)/
全開でコーナーを抜けるとSC過給+軽量ボディの痛快な立ち上がりも味わえるという....
Tom'sのチューニングコンプリートの出来は凄まじくよくできて纏まっているもので、これで86の高性能Verとしてトヨタが売り出しても全く違和感ないとさえ思うほどです!
そしてノーマルでは物足りないと感じていた場所全てに手が入っていて、個人的にはこれこそが理想の86だと思いました(*´д`*)
86/BRZが本気で欲しかった2年前にコイツがあったら間違いなく買ってたな...せめて1年半前に出会っていれば良かったなぁ...と思っちゃいます。
ここまでやっておいて86台限定生産というのももったいない話だなぁ...とも思います。
見積もってもらうと500万ギリギリ超えないくらいで決して安いものではないけど、個人的にはZ34買ったりとか、ノーマルの86買って手をいれたりとか、同じくレアなBRZのSTI tSを買うなら間違いなくこの86Superchargerを選びます(´∀`*)
そして水平対向はターボと組み合わせられることがほとんどで、このFA20型も直噴ターボ化されてレガシィやレヴォーグに積まれます。
でもこれに乗ると、このエンジンってSCとの相性も抜群でレスポンス面や上でのキレのある伸びを味わうとターボ付きは速いけど、ここまで気持ちよく回ったかな?と思うものです。
これがお客さんの声を直に聞くディーラーとトヨタ車チューンのプロ集団のTom'sが出した答えで、たしかにノーマルで物足りなかった所やこうして欲しい...と思っていた所全てが改善されているのです。
完全なノーマル車ではないけど、久々に本気で楽しい!と思える日本車に出会えましたヽ(´▽`)/
この車両はシリアルナンバーが000号の全国に数える程しかないという貴重なプロトタイプで、運がよければディーラーを廻っている事もあるようです。
オートサロンでは86/BRZのチューニングカーで溢れていましたが、この車に乗ると大きな可能性をまだまだ感じられるものでしたヽ(;▽;)ノ
乗れる機会があったら、スポーツカー好きはぜひとも乗ってみてほしいクルマです(*´д`*)