
今日はVWのディーラーに行きました(*゚▽゚*)
お目当てはもちろん新型ゴルフヴァリアントです!!
密かに現実的な次期戦闘機候補として考えている車ですw
平日ならゆっくり乗れますよという事なので凸してきました!
それではまず写真を!
フロントセクションはハッチバックと違いはありません。
リアは後ろ半分はヴァリアント専用で、丸っこかった先代とは一変...パサートのような角ばったスタイルなのが特徴です。
試乗車は1.2リッターTSIのコンフォートラインで16インチタイヤが履かされていました。
リアのTSIエンブレムも1.4の赤文字ではなく普通のエンブレムです。
エンジンが最新世代になってブルーモーションの仲間入りを果たしました。
内装は相変わらずの質感の高さ...
1.4ハイラインとはパネル素材が違いますが、やっぱりこのクラスでは有り得ない質感の良さです。
メーターも派手なデザインではありませんが、視認性バッチリのモノです。
念願ともいえるゴルフ7ヴァリアントの試乗ですが、結論から言ってしまうと良い意味で「なんだこれは!!」と言えるものですたヽ(´▽`)/
試乗車は1.2リッターTSI仕様で、ハッチバックでは1.4のハイラインと2リッターGTIに乗ったことがあるので、唯でさえ重くなったヴァリアントに1.2じゃパフォーマンスは期待できないかなぁ...と思っていましたが見事に裏切られることになったのです。
この1.2リッターもゴルフ7からSOHCからDOHCヘッドになったり様々な改良が加えられて搭載されました。
最高出力105psを4500回転~5500回転で発生させて、最大トルク17.8kgmを1400回転~4000回転で発生させるというずば抜けたスペックではないものの、2リッタークラスのトルクを低回転から発生させるというパワフルさを持っています。
最大数値は変わらないものの、最高出力はより幅広い間で発生できるようになって、最大トルクもほんの僅かですが低い回転から発生しています。
でも数値以上の違いを感じられました。
改良による違いはアクセルを踏み込んだ1発目から分かります。
過給レスポンスが見違える程良くなっているのです!!ヽ(´▽`)/
今までの1.2は2000回転以下ではモタモタして、1800~1900回転付近で一気にグワっ!!という感じでトルクが乗っかり、ブーストが掛かるのが感じられる物でした。
乗り方次第では上手くカバーできるものの、普通に使うには扱いにくいと感じる人も多いかと思います。
それが今回のゴルフ7用では過給の制御が改良されて「今ターボが効きだしたな」というのが感じにくくなった、とてもスムーズな特性のエンジンになりました。
今まではそのターボの効き感というのがパワフルさの演出も買っていたので、遅くなった?と感じる人もいるかもしれません。
でも実測ではそんなことは全くないということで、抑揚が無くなって全体的にフラットな感じになったので速さ感が感じにくくなったと言ったほうが正しいものです。
確かに今までは2000回転に差し掛かった時に1.2かよ!!と思うもので、私もこの改良で遅くなった?と思ってしまいましたが、メーターの針の動き方はむしろ今までよりも軽々と速度を乗せている状況でした。
回りの流れを大幅にリードするような速度まであっという間に到達してしまいます。
発進時や巡航から追い越しへ移行するときに感じたのが今まではスカスカだった1500回転以下でのトルク感も今回は1.4ほどではないもののしっかりとある...
今までよりも少ないアクセルの踏み込みで必要な加速が得られてしまうのです((((;゚Д゚))))
1.2ではありえない位の低速トルクが厚く、粘ってくれますヽ(*´∀`)ノ
ポロの1.2TSIみたいな感じで軽々と走れてしまうのです。
ゴルフ6や今でもパサートやシロッコに積まれている、122ps仕様の1.4TSIよりもこっちの方がパワフルに感じられてしまいます(;・∀・)
特に1500回転付近でのトルクの乗りの良さでは完全に今回の1.2TSIの方があります。そしてモタつきも感じません。
流石に新型の1.4TSIと比べてしまうと可哀想ですが、今までの1.4シングルチャージャーやライバルメーカーの1.6ターボあたりと比較してみるとこっちの方が断然パワフルに感じられます(*゚▽゚*)
そして乗りやすい!
体感では速さを実感できないものの、パフォーマンスそのものは着実に上がっている...1.2でありながらもダウンサイジングターボにありがちなモタモタ感を出さずに、さらにスムーズさを手に入れた...といえるもので、今までの1.2リッターTSIエンジンの概念を覆しそうになるぐらいの改良が施されています(*´д`*)
普通に2リッタークラスのNAエンジンよりもパワフルでストレスなく走れる!!
ホントに何も考えずに乗れば2リッター~2.4リッタークラスのエンジンを積んでいるのかな?と勘違いする人もいるでしょうね。
そしてアイドリングストップのマナーも物すっごく良いんです(*´д`*)
今までは止まる一瞬でブルっと振動が来たりセルの音が煩わしく感じるとか、再始動時にちょっとモタつくなんてことが多かったですが、これはそういうのが全くないんですよね。
信号で停止したらなんの振動もなく何時の間にか止まって、ブレーキを緩めた瞬間にセルの回る時間が殆どなく1発始動するのでストップゴーが多くてもストレスにはなりませんね。
止まる時のフィールもストン...ではなくスゥっと静かに落ちるのでホントに分からないです。
再始動も何時の間にかエンジンが掛かったぞ...というぐらい空気に徹しています。
車に慣れた頃に全開加速もかけてみました。
ミッションはSレンジの本気モードです。
ゼロ発進では1速ではタイヤが我慢ならずに一瞬ちょっと鳴き出して、すぐさまESPが介入するという位のパワーで、そのまま2速へと繋いでいってしまいます。
低~中速域ではこれがいくらターボ付きでも元が1.2なんて絶対嘘wwって言うぐらい綺麗に伸びてくれます(*゚▽゚*)
GTIのような爆発的な速さこそないものの日常で使うには速いぐらいで、数値がここまで意味を成さないなんて...と思ってしまいました。
全開で踏んでもトルクバンドに入ってる間は、やっぱり今までの1.4TSIよりも速いなぁ...と思います。
5000回転以上では流石に頭打ちになって一気に萎えるようなフィールですが、でも105psってのは嘘ですね。
高速の合流の50km/hからの全開加速でも踏んだ瞬間に間髪入れずにスーっとストレスなくあっという間に100km/hまで乗せてくれます。
ここでも低~中回転のトルクフルでパワフルな印象が際立ちます。
そしてターボエンジンとは思えないぐらい自然に過給を掛けてくれるので、迫力はないけど速いというものです。
100km/h7速巡航では丁度1700回転前後を指していましたが、そこから追い越しをかける時もアクセルに力を入れることなく、余程のことがない限りはシフトダウンもせずにそのままスイーっと楽に追い越しができます。
しかし...最新1.2リッターTSIブルーモーションは恐ろしいエンジンです(汗
この車にはVWの特徴である7速DSGが搭載されています。
不運にもこの乾式単板クラッチ7速はギアオイルで大規模なリコールを出してしまいましたが、出来自体はやっぱりいま現状では世界トップクラスなんじゃないかと思います。
今回はDSG特有の世界最高のシフトスピードとダイレクトさに加えて極低速域でのスムーズさ、街乗り域での乗りやすさにも今まで以上に手が入ったものです。
1.2TSI+乾式7速の一番新しい組み合わせではザ・ビートル以来ですが、ここでも確実に進化が現れています。
まず、発進時のクラッチを繋ぐタイミングが変わっていてクリープのような動きは相変わらず出来ないものの、アクセルを踏んでクラッチをつなぐときのMT特有の貯めが極力無くなるように制御が変更されているので、クリープしなくともスムーズで素早い発進が可能になっています。
でもクラッチを上手い具合に滑らせながら繋ぐのでショックは全く感じません。
7速DSGは全車、発進の一瞬だけ1速を使ってすぐさま2速に変わるプログラムなのですが、それが力の抜ける感じがあるというかモタつきがちに感じる原因の一つでもあったのですが、どうもギア比が見直されたようで2速に入ってもモタつきや鈍くなる印象がそこまで感じられませんでした。
エンジンの改良もあるかとは思いますが、1.2TSIにあった発進のかったるさは薄れています。
でも新型の1.4に乗ったあとだとちょっと重いかなぁ...と思ってしまうのも事実ではあります。
そしてDレンジでは普通に走っている時の変速レスポンスもちょっと変わった?と思うところがいくつかありました。
今まではクラッチを滑らせることなく繋ぐような変速フィールだったのが他のメーカーではやっている若干滑らせながらスムーズに繋ぐフィールになっていました。
何ていうか特殊なミッションを積んでいるのを感じさせないように、ATに近づいた制御のように感じられますね。
燃費に相当気を使っているセットになっているようで、Dレンジでは2000回転も回らぬうちにこまめに変速していき、50km/hぐらいでは既に7速に入っている位です。
7速1200回転ぐらいでもまったく苦に感じないのは新型TSIの効果によるものだと思いますが、そこからアクセルオフで減速させて7速じゃカバーできない領域まで何もせず速度を落として再度アクセルを踏むと6速もしくは5速に落ちるのですが、ここでも制御の違いは感じられました。
今までならその領域でアクセルを踏み戻すと「トンッ」という軽いショックとともに変速してギアが入ったのに対して、これはそういったショック類を一切感じさせずにそのままスムーズに加速体制に入ってくれます。
スムーズ性を重視したといっても、DSGならではのキレっぷりはSレンジに入れると健在です。
最初にハッチバックのゴルフⅦに乗った時も、これ以上は進化しないだろう...と思っていたDSGのダイレクト感とシフトスピードの向上には驚きましたが、今回のヴァリアントにもこの制御が使われています。
Sレンジでアクセルを強めに踏み込んでいけば、直結ギアの強みである、どんな些細な操作でも忠実に動力として伝えるというDSGならではの気持ちよさがあります。
一応は自動変速モードですが、なかなかシフトアップせず美味しい回転域が終わる5000回転前後に差し掛かった瞬間にスパっと変速します。
メーターの針の動きはとてつもない速さで落ち一瞬の出来事なので、瞬きをしたら変速が終わってたぐらいの素早さです(;´д`)
シフトダウンも2000回転前後になったら自動でするので、ある意味臨戦態勢なのですが、スムーズなので乗りにくさはありません。
エンブレも急激に効くことはないので、ギクシャク感はそこまで感じません。
個人的にはSレンジで踏み気味で回しながら走るのが楽しかったです(*゚▽゚*)
GTIの速さから来る楽しさと違って自分の力を持て余すことなく全力でぶつけられる、コンパクトハッチ的な楽しさがありますね。
一つだけお願いがあるとしたら、この1.2TSIにもパドルシフトが欲しいところ...
1.4やGTIは標準ですがこの1.2にはオプションですら付きません。
走りに振ったグレードではないので仕方の無いところですが...
乗り心地面は、ハッチバックのゴルフとちょっと違うものでした。
何というか後ろがちょっとだけ硬いのかな?というものです。
私が以前乗ったのはDCC付きハイラインのハッチバックで、リアサスが4リンク式であったのに対して今回のヴァリアントコンフォートラインはトレーリングアーム式になっている事と、積載のことも考えてちょっと硬い設定にしているということが要因かなぁ...と思いましたが、これは可変ダンパーのDCC未装着車なんですね。
積載の関係とDCC有り無しの違いが大きいのかなと思いますが、やっぱりこのクラスの脚じゃないですよ(*´д`*)
街中では凹凸を上手い具合に収めて、ゴツゴツ感を出さない...でも無駄な動きも全くしない...乗る人に不快な揺れを徹底的に仕留める感じで、とにかくフラットな乗り心地を実現しています。
路面から強い力が加わってもタタン!と一瞬だけショックが伝わりますが、一瞬で仕留めるので硬いとかゴツゴツするという感じはありませんね。
高速でも絶大なフラット性はそのままに、ハッチバックでも感じた異様なまでの落ち着きがあります。
リアが硬くなっても突き上げとかそういったものとは無縁で、物凄く快適なクルージングができますヽ(´▽`)/
空いていて気ままに走れるペースだったのでメーターを気にせず走るとすぐにアウトバーン巡航速度になってしまうぐらいの勢いです(;´д`)
高速走行で気づいたのは静粛性が非常に高いということでした。
エンジンから来る音もシャットアウトされていて、ハッチバックではちょっと聞こえた風切り音もヴァリアントではほぼ聞こえない物でした。
ロードノイズは相変わらず静かなもので、ハッチバックとそんなに変わらないかな?変わってもタイヤの銘柄だろうな...位のモノです。
継ぎ目ではゴゴン...ゴゴン...とDCC付きと比べてちょっとだけ硬い音が聞こえましたが、快適性を損ねるまでの振動と音はありません。
こうして乗っていると、この脚はDCCダンパーを常にSportにした状態のような感じです。
地元のちょっと攻められるところで走ってみても、安定性が凄いなんてものではなく、クルマの動きも完全に読めるもので、クルマに全てを委ねられる絶対的な安心感があります。
パワステはスポーツモデルではないのでそこまでズッシリ来るものではないしギア比もクイックではありませんが、ステアリングの剛性感というものが凄くて狙った通りにピタっと曲がってくれる、ステアが軽くても修正舵や狙いが外れるなんてことは一切ありません。
走って楽しいとかそういったキャラではないんですが、抜群の安定性と正確無比という他にないフィーリングで案外楽しめるものですw
何ていうかスポーティとかラグジュアリーとかそういう色味が無いんですが、基本性能そのものがアホみたいなレベルの高さなので物足りなさは一切感じません。
そして派生ステーションワゴンモデルにありがちな剛性感の低さとかリアの捩れ感というのも全くなくて、ハッチバック同様ガッチリした剛性感の塊のようなものでした。
流石にハッチバックのDCC付きの様な2クラス3クラスも上の車を喰っちゃうような異常なまでの上質な感じこそないものの、ハイテク仕掛け一切ナシの素朴な脚でここまでやってしまうのはVWの本気なのでしょうね。
下手な可変ダンパー付きのセダンやワゴンなんかよりも全然快適でしっかり感も断然あって、同じVW内ではパサート並かそれ以上の高速安定性を持っている...やっぱりタダ者じゃないですよ。
雑誌では1.2の脚は物足りないとか、乗り比べると劣るっていう様なのが書かれていたのが気になりましたが、実際これなら全く問題はありません。
恐らく限界で攻めてリアの動きが違う...とかアウトバーンのトップスピードで走り続けて違いが分かる程度なのかと思いますね。
ゴルフ7って車はホントにクラスを感じさせない車というか、見た目の大きさはそんなでもないけど実際乗ると平気で+200~300万円するような車たちと対等に、下手したら凌ぐぐらいの勢いで乗るたびにびっくりさせられます。
試乗を終えてみると、他の車の欲しいとか良いなぁ...という感情とはちょっと違う、本気の欲しいが出てきてしまいました。
トランクスペースも写真撮り忘れましたが、このクラスでは圧倒的な605リッターもの強大な積載能力を持っている...個人的には年2回のワンフェス過積載もこれなら余裕で飲み込めるから助かるし、何より凄かったのはTSIの進化もそうですが全体のバランス感の良さで、ハイテク技術一切なしの昔ながらのやり方で今のハイテク装備満載の車たちをいとも簡単に突き落とす完成度の高さには脱帽モノです。
これはVWが本気になって丁寧に作り込んだ車です。
雑誌ではベタ褒めだから、意地悪に細かく見たけど悪いところホントに無いんですよねぇ.....
1.2と1.4で見積もってみましたが、1.4の方はナビ入れて..DCCサス入れて...とかてんこ盛りにして400ちょっと超える位です。
1.2だとナビ入れて...LED照明付きのキセノンライト入れて、ディーラーOPの17インチホイール入れて...マット一式とバイザー入れてでもコミコミ340万も行かないんですよねぇ...本気でヤバイ。
担当は「ヴァリアントはどちらにしろ増税には間に合わないし、そうなるとGW明けにはにゴルフRも出るし...今年中にはPHVとディーゼルターボも追加するって話あるから急がずもうちょっと待っててもいいかも...」って言っていました。
まぁ...確かに本当の本命はTMSで見たエアロ付きのR-lineですし、まだレヴォーグも出ていませんし...と気持ちを押さえつけてみた(;・∀・)
でもまぁ....めちゃくちゃ欲しいっすな(*゚▽゚*)