
本日はBMWのディーラーに行きましたヽ(*´∀`)ノ
お目当ては魅惑の4シリーズですww
担当から「とうとう来ましたよ!!しかも35です!!」という事で行ってきますたw
まずは写真をどうぞ!!
ベースになったF30の3シリと比べてロー&ワイド感は写真以上に感じます。
写真を見た感じじゃそこまで差別化されていないような感じでしたが実物を目の当たりにすると全く違いますね。
リアもE92以上に低く伸びやかなプロポーションになって、もう6シリ並みにエロい後ろ姿です(*´д`*)
ホイール&タイヤは35iのMスポということもあり、19インチが履かされます。
3シリGTから採用されたエアブリーザーも装備されます。
これは見せかけではなく実際に効果を出すもののようです。
そしてブレーキがイマイチ弱いと感じていた従来35iエンジン車ユーザーにとって注目なのが、この対向4ポッドキャリパー化された強化ブレーキでしょう。
内装はベースの3シリーズに準じたものです。
メーターも3シリと共通です。
燃費計がヤバイ数値出していますが3リッターのターボエンジンで、しかも直6という誘惑付きなら仕方ないですねww
4シリーズは全車8速ATとの組み合わせです。
この435iのMスポにはステップトロニック付き8速スポーツATが搭載されます。
早速乗り込んで見ると、3シリと比べて着座位置やポジションが明らかに低くてスポーツカー然としているのが印象に残ります。
担当曰く、F30と比べて10cmポジションが低いということです。
エンジンを始動すると、キュキュ..ブロォォォン!!と元気に始動します。
今回の435iにはBMW唯一となってしまった直6エンジンであるN55型3リッター直6ツインスクロールターボが搭載されます。
出力はハイチューン版ではなく、基本チューン仕様のものです。
最高出力300psを回転で5800発生させて最大トルク40.8kgmを1200~5000回転で発生させ続けるという、アイドリング直後、踏んだ瞬間からどこでも40kgmオーバーのトルクが味わえるエンジンです(*゚▽゚*)
使い方は慣れているので早速走り出すと、ちょっと意外な感触でした。
というのも妙に静かなんですよねぇ...
先代E92というか90シリーズの335iは結構な勢いで排気音を聴かせていましたが、これはそこまで聴かせてきません。
音量的にはF10の5シリに近いぐらい静かなんですよねぇ。
今までの335や135とかのスポーツモデルを知っていると、思わず「こんな静かなの!?」と言ってしまいそうな位大人しくて拍子抜けです。
でも音質はイジってある重低音サウンドなので、静かだけど心地いい感じです。
このF30シャシーの3リッターターボはアクティブハイブリッド3にしか乗ったことがないので、何とも言えないところではありますがボディ設計が新しくなって遮音もそれだけしっかりしたモノになったということでしょうか。
キャラが似ているM135iの方が普段からやる気にさせてくれるサウンドではあります。
街乗り域では相変わらずパワフルすぎる位で、アクセルに足先をチョイと乗せるだけで思い通りに進んでくれます(*゚▽゚*)
やっぱり1200回転から40kgm以上ものトルクを出す、怪力ターボは凄まじいですね。
でも乗りづらくなっていないのはBMWの上手いところで、このエンジンは日本国内ではX1以外の全てのシリーズに搭載されますがどのシリーズに積まれても扱いにくさっていうのは全く感じません。
今回の4シリーズもそれに外れないものです。
Dレンジでアクセルを深めに踏むと超が何個も付くぐらい滑らかなフィーリングでターボもとてもスムースに効くので、ワープするように前に吸い込まれる加速を体感できます(´∀`*)
そして車重もそんなに重くないので、アクセルを踏んだ瞬間に思い通りか思った以上にスイーっと行ってくれるので、とにかく気持ちの良いイメージした通りに進んでくれるのは病みつきになりますね(*´д`*)
ノーマルモードでは1500回転前後でシフトアップして巡航では1100回転回っているかどうかまで落ちます。
そこから踏んでもシフトダウンなしで加速体制に移ります。
1300回転も回っていないのに背中にトルク感を感じるってのは冷静に考えて凄まじいことですね(;´д`)
上り勾配でもアクセルを踏むというよりは足首の角度をちょっと変えるだけで速度を維持するどころか速度をどんどん乗せていってしまいます。
Sport+モードに入れると上まで引っ張り気味になる制御になりますが、同時にスロットルレスポンスも変わるので普通に踏んだつもりでもグイっと思った以上に出てしまうことも...
でもそれ以上に感動ものなのが、やっぱり直6ということもあって雑味やガサツ感が全く無い事です(*゚▽゚*)
V6では勿論のこと、V8ですらここまで滑らかに回るのは少ない中でこの直6ターボは相変わらず類を見ない位の綺麗なフィーリングで「やっぱストレート6だよ!」と思い知らされます。
そしてこの4シリーズが直6ターボエンジン最新搭載車種になるのですが、かつてこのエンジンが登場した当初に言われていた「フィーリングはやっぱりNAには勝てない」というのは完全に過去のものとなったといってもいいでしょう。
今回もツインスクロールターボですが、過給の掛け方がさらに進化していて完全にNAに近いぐらいスムーズなのです((((;゚Д゚))))
車が温まってしばらく経ったのでそろそろ...という事でフル加速も試してみました。
シーケンシャルモードでドライブモードはDSCオフのSport+モードという本気モードでのスタートです。
停止状態から一気にアクセルを踏み込んだ瞬間、お尻が一瞬ムズっとしたかと思った瞬間に一気にシートに押し込まれる暴力的な加速が襲って来るんです((((;゚Д゚))))
もう300psなんて嘘だ!!と言わんばかりの加速感で、この前乗ったメルセデスA45にすら食らいついていけるぐらいのパワーです...
このエンジンを搭載したBMWにはほとんどの車種に乗りましたが吹け上がりは一番鋭いものでした。
ビックリしたのはあのM135iよりも吹けが鋭くて一気に7000回転まで突き抜けるようなものです。
あの電動モーターの力を借りたハイブリッド3よりもトップエンドまでヒュンヒュン回ります(*゚▽゚*)
逆のことを言ってしまえば、先代の335iや他の35iモデルにあったBMWストレート6特有の重みが無くなった。とも表現できますが、この一気に回っていく感覚は感動ですね。
そしてここでもやっぱりストレート6だよね!!!と思ってしまうぐらいの鋭くも滑らかな吹け上がり...
思いっきりぶん回しても雑な感じは一切見せることなく、緻密な機械が寸分の狂いもなくしっかりと回るような無振動でフリクションや引っ掛かり感が一切なく、ウルトラスムーズな吹けは体感するともうおしまいですな。
このエンジン、低回転のパワーはもとより本当に2500回転付近からからトップまでの伸びが凄まじくキレ味抜群で素晴らしい!!としか言えないです(*´д`*)
4シリ用として制御の方で何か改良でもしているのかもしれないですね。
この車はZF製のステップトロニック付きスポーツ8速ATが搭載されます。
8速はBMWではお馴染みとなりましたが、元から他のメーカーよりチューニングに関しては上手い物でした。
でもスポーツモデルに搭載される上では物足りなくも感じるものでありました。
そういったことがあってか分かりませんが、Z4の35i、35isや135iクーペは8速開発後にあった大幅改良時でも7速ツインクラッチセミATでした。
昨年、新型M135iには走りとレスポンスに思いっきり振ったスポーツATが搭載されました。
今回の435iも基本はM135iと同じということでしたが、ノーマルモード時では他のシリーズと変わらない燃費重視のマッピングになっていました。
吸排気音の演出もそうですが、4シリは今までの335iやM135iとは違い「いつでもやる気あるぜ...」ではなく普段遣いでは大人しく振舞う物ですね。
なので街中を普通に走ってる分にはスポーツモデルらしさは全く感じません。
ドライブポジションのタイトな感じを除けば5シリや6シリかと思うぐらいお淑やかな振る舞いなんですよね。
Dレンジで走ると、シフトショックは勿論皆無ですし変速も細かくなっているのでメーターを見ていてもなかなかわかりません。
アクセル一定で加速していくと、アイドリング直後から最大トルクが来るおかげで発進した直後にロックアップを始めて、すぐさま2、3、4、5速へと細かく繋いでいきます。
何ていうか、なるべく回転を上げずに回転数を一定にしようとしている制御ですね。
ATの制御も最初はこうも上手く忙しない感じもなく繋いでいけるのかと感動しましたが、いまでは変速したのかすら分からないまでになってしまいましたね。
でもこのスポーツATの真骨頂はここではないんです。
Sport+に入れるかシフトレバーをシーケンシャルに倒したときに威力を発揮します。
Sport+でもDレンジに入れておけば自動変速ですが今までとは明らかにレスポンスやシフトスピード、ギアの繋げ方がかわります。
いま搭載されているBMWのZF8速の中で一番スポーティな制御をしていると言われるぐらいなので、どれほど凄いのか気にはなっていましたが想像以上でした(´Д`;)
試しにアクセルを強めに踏んで回して行き、上で変速するとバフッ!!という燃料カットの音と共に凄まじいスピードで変速します。
アクセルレスポンスはATだと信じられない位ダイレクトなもので、セミATや3ペダルと何ら変わらないレスポンスを実現していました。
M135iでは多少のショックを容認して凄まじい変速スピードを実現していました。
この435iの凄いところはシフトスピードをそのままにショックを無くせていたことです((((;゚Д゚))))
というか、変速スピードもM135用よりも早いかな?と思うぐらいなのです!
シフトダウンもパドルを引いた瞬間に瞬時にブリッピングを入れてギアを落とします。
セミATがちょっと苦手とする一気に2速落とし...とかしても一瞬で決めます。
これはツインクラッチセミATすら超えるスピードで、Z4の7速DCTは勿論の事、世界中のセミATでもここまでのレスポンスを実現させるのは難しいでしょう。
とうとうトルコンATがセミATを越える時が来てしまったかと思ってしまいました。
スポーツ性能に振ったとは言ってもトルコンでここまでやるか!?と言うぐらいの変速スピードやアクセルレスポンス、そして低速域や日常域でのイージーさを全て大満足させてくれるレベルで実現させてしまうとは...
もうセミATは要らないとさえ思ってしまいます。
乗り心地も意外なもので、Mスポでありながら優しいものです。
これはコードネームがFから始まる今の世代のBMWに通ずるものですが、4シリーズはベースのF30、31よりも更に優しいものになっています。
これがMスポ!?と疑ってしまうぐらい快適なもので、路面の振動も上手く吸収するのでゴツゴツ感は感じません。
街乗りでは2ドアのスポーツクーペでありながらも快適に使えてしまう位の柔軟性もあります。
路面の悪いところを走るとゴトゴトゴト!!という音は聞こえてきますが、シートには角の取れたショックしか伝わってこないので揺れるけど硬くはないものです。
揺れも最小限で一発で仕留めるので、柔らかいというよりは適度に締められながらもダンパーがしっかり仕事している印象ですね。
この感じは3シリGTに似ているものです、そしてBMWのMスポの中では一番の脚です(*゚▽゚*)
そして攻められる場所に行くと、これがまた最高なのです(*´д`*)
Sport+にするとダンパーセッティングも変わって走りに特化したモノになります。
街乗りの時と比べるとアタリは硬くなった感じはします。
でも相変わらず減衰調整が上手くて、やはりゴツゴツ感までは感じません。
F30と比べてトレッド幅を3cm拡大していることが影響してか、曲がっている最中の安定性や踏ん張りがさらに高まっている印象です。
私はF30のMスポはハイブリッド3と320dにしか乗ったことがないので、その2車を思い出しながらの感想ですが比べてゴツゴツ感が低減されているような印象です。
でも脚の限界性能はさらに高まっている...
恐らくは低重心化と広がったトレッドの影響かと思いますが、さらに自由に脚が動かせるようになったものです。
なので結構なペースで行っても全く限界が見えてこない...
そして動き方が私のような素人でも結構分かるもので、何ていうか安心して飛ばせる...という感じです。
例えばF30でちょっとやめておこうかな...と思う速度域では4シリでは余裕で流せて、もうちょい行けるな...というものです。
そして全開加速時に感じたのはトラクションの掛かり具合の良さです。
E92型335iではDSCオフでは若干お尻を振っちゃいハンドルが取られてしまうもので、M135iではハンドルを取られはしないもののガガガガガ!!と若干ホイールスピン気味になります。
F30アクティブハイブリッド3ではハンドルを取られるほどではありませんが、ちょっと修正は必要です。
このF32は一瞬ムズっとするだけでそのまま真っ直ぐすっ飛んで行きます。
300psを超えるFR車でトラコンオフにして、ここまで安定したトラクションを掛けられるというのはある意味驚きです。
パワステも随分重い設定になり、ロックトゥロックも2回転というクイックな物になるので、ヘアピンのようなきついカーブ以外ではせいぜい30度ぐらいまでしか切れないです。
それが逆に面白くて、レーシングカーに乗ってるみたいなクイックな動きも簡単に出来るというのが最高です(´∀`*)
アシストの重さも適度なもので、両手で持ってちょうどいいぐらいのアシスト量で、しかも扱いやすいように中立付近の操舵感は若干穏やかな動きです。
穏やかといってもプアな物ではなくて、剛性感や精度はきっちりしているのでスポーツ走行では威力を発揮するでしょう。
ブレーキのタッチも踏んだ分だけしっかり止まるというもので、緩く踏んだだけでガツン!!とは止まらないものです。
ペダルの踏力と実際の制動力がしっかりリンクするような味付けなので思った以上に効いてしまう...とかそういった感じはありません。
思いっきり踏めば鬼のような制動性でシートベルトが痛いぐらい体に食い込みますww
本家Mみたいなカーボンローターやドリルドローターではないのでサーキットを走り込むとかそういったのには物足りなくなるかもしれませんが、山を走りに行ったりとか走行会で楽しく走りたい...といった物や街乗りの事も考えたら最高のブレーキでしょうね。
踏んだ分だけしっかり止まる。制動の安定性も抜群でドライバーが安心して踏めるブレーキといった感じです。
4シリーズは優しさの中に今までの往年もBMWが持っていた鋭すぎるキレ味も持っているもので、ここ最近のBMWの中では一番走りが楽しいモデルだと思います(*´д`*)
試乗から帰ってきて、やっぱりBMWの作るスポーツクーペは最高だなぁ...と思ってしまう程気持ちが良くてバランスが飛び抜けてイイ物でした。
この435i Mスポはここ最近で一番BMWらしいBMWとも言える車ではないかと思います。
435iでここまでやるんだから、新型M4やアルピナB4には期待せざるを得ないものです(*´д`*)
...でも306psのパワーとこの脚のセッティングだからこそ最高のバランス感なのかもしれませんが。
本当は積載性ないとダメなんですけど、これは実用性を犠牲にしてでも欲しいクルマです!
でもこれ元が3シリセダンなのでリアシートはまぁまぁ座れたものだし、シート倒せばそれなりに荷物も行けるなぁ..と思います。
担当も「こんなの乗れるの今のうちだけですよ」なんてダメ押ししてくるし..
でも見積作ってみたらオプション入れて諸経費込みで900マソ越えで(;´Д`)グフッと息が詰まって現実に戻りましたww
同時期に出たX5ディーゼルも納得いく内容にして900行くか行かないかなので、これ一台で900マソってやっぱり高嶺の花って感じしちゃいますね。
6シリもそうだけど、クラスのマドンナ的存在とも言える魅惑のBMWはやっぱりそんな簡単に手は出せないものなのか...(ノД`)
でもこの435iは乗る機会があったら絶対に乗って見てもらいたいです(*´д`*)
モノすっごく楽しいです!!