
本日はVWのディーラーに行って来ました。
今回のお目当てはなんと!!!
まだ発売前のアイツです。
担当から留守電に「Azuさんが気にしてた車があるんですよ!!!」とテンション高気味にメッセが入ってたので突デス。
何かはすぐにピンときまして本日追加されたポロ ブルーGTがもう入庫したかと思ってたら、もっとヤバイのでした。
店に着いて更にびっくり...何とナンバー付きの車両でした((((;゚Д゚))))
私「これって乗れるってことですか!?」
担当「その為にナンバー取ってここに置いてあるんじゃないですかww」
私「まままマジですか((((;゚Д゚))))」
改めてご紹介します。
VWゴルフⅦ GTIです!!
何とまだ正式発表発売前の段階で試乗ですw
まずは写真をどうぞ!
フロントマスクはⅦになってから全体的に迫力を増したものでしたが、GTIは別格でした。
伝統の赤く縁どられたグリルは健在で、今回はライト内にまで伸びています。
リアスタイルはディフューザーと左右2本出しエグゾーストが控えめながらもしっかりと存在感を出しています。
タイヤ&ホイールは正式発表時にはOP扱いされる18インチ40タイヤ仕様でした。
サイドにはGTIのオーナメントも装着されます。
今回のGTIのフロントはLEDで武装されています。
ポジションは勿論、フォグランプも3連LEDです。
光量もフォグでよく認可通ったな..というぐらい明るくて、存在感もばっちりです。
内装は基本はノーマルと共通としつつもステアリングはじめ、専用品で固められています。
メーターもGTIオリジナルの280km/hスケールです(*゚▽゚*)
GTI伝統のチェック柄シートはⅦでも健在で、掛け心地は自動車用シートとしてこれ以上ない位素晴らしいものでした。
早速キーを貰ってエンジンスタートです!
キュキュ..ブロォォォン!!!ボロロロロロ....
迫力のある重低音アイドリングはGTIのアイデンティティとも言えます。
ドアを閉めるとあれ?...外でははっきり聞こえたアイドリング音がほとんど聞こえません。
ノーマルのハイラインとなんら変わらない静粛性で、GTIかと疑ってしまうほど今までの物と比べて静かになっているのでした。
Ⅶになってから飛躍的に遮音性能が高まったので、GTIもそれに乗っかったのでしょう。
車になれるためにまずはノーマルモードでDレンジで大人しく流すことにしました。
すると、今までのGTIと比べて格段に乗りやすくなっているのが印象的です。
実はエンジンが今までの改良版かと思いきや、新開発ユニットになっているのでした。
2リッター4気筒直噴ターボというのには変わりないものの、最高出力220psを4500-6200回転で発生させ続けて、最大トルク35.7kgmを1500-4200回転で発生させ続けるという、上から下まで全域パワフルなエンジンなのです。
ⅥのGTIと比べて出力は9psアップに留まりますが、トルクが7.1kgm増しなのでトルク感というのが全く違います。
しかし...GTIも220psをマークする時代になったかぁ..(;´Д`)
まず、街中域でのGTIの弱点という弱点が丸っきり改善されていました。
ⅥのGTIやティグアン2.0TSIの2リッターターボは一世代前のダウンサイジングターボその物というか、1500回転以下ではモタツキ感が相当強くて「これが2リッターなの?」と言うぐらい低回転域での過給レスポンスは良くないものでした。
それで1700回転前後付近から急にトルクが立ち上がる、日常域ではちょっと扱いにくい特性の持ち主でした。
それが今回、1.4気筒休止システム付き同様に低回転域でのレスポンスの悪さが完全に消えていました。
発進時にアクセルを踏んだ瞬間にトルクが出てくる感触で、Ⅵで感じていた発進時の頼り無さというかトルク不足感が完全に無くなっていました。
Dレンジでは1500回転前後で変速していくのですが、その近辺もしっかりと厚みのあるトルクが溢れ出てくるようになっているのでとにかくパワフル...といった感じです。
巡航状態でも1200回転付近で走り、アクセルを強く踏まない限りはギアを維持してそこから加速体制に移るのですが、こういった時のパワフル感とスムーズさというのがⅥやティグアンと比べて圧倒的です。
それに加えて、アイドリング直後で既に30kgm以上ものトルクが出ているので、過給のかかり方も自然なものでトルクの変動を全く感じないものに仕上がっていました。
大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、正直言ってシリーズ最強だったゴルフR Ⅵよりも日常域ではパワフルでちょい踏み加速は断然新型のGTIの方が速いです((((;゚Д゚))))
Sレンジに入れて走ると、より一層パワフルでストレスを全く感じない走りが楽しめます。
Sレンジでは高回転まで引っ張り気味になっての変速マップになり、1速3000回転で2速以降は4000回転すぎまで変速しないという臨戦モードになるのですが、その時の爽快さは忘れられない物になります(*゚▽゚*)
発進からアクセル一踏みでワープするように物凄い加速を見せつけてくれます( ´艸`)
しかも、まだ4分の1程しか踏んでいないのに...です。
そしてどの回転域でも30kgm以上ものトルクを出してくれているおかげで、シーンを選ばずにちょっと踏むだけで間髪入れずにとても2リッターターボとは思えない、超絶的にパワフルなターボトルクが押し寄せてきてあっと言う間に3桁台近くまで速度を載せてしまいます。
このパワフルさは一度でも味わうと病みつきになってしまいますね(*´д`*)
正直言ってSレンジでもゴルフRを打ち負かしかねないパワフルさを持っていました...
でもGTIならではの欠点というか、歴代GTIやGTXユーザーはこれをどう思うのかな...という部分もあります。
それは先ほども少しだけ触れた静粛性の高さです。
アイドリングだけに留まらず、割と強めに踏んでいってもかなり静かなのです。
通常の1.4ハイラインとかと比べるとしっかり重低音を聞かせるのですが、今までのGTIと比べるとやっぱり静かです...
普通ならば褒められる項目で、ハイラインの遮音性の高さには舌を巻きましたが、GTIである以上こればっかりは素直に受け入れられない部分でもあるわけです。
個人的な意見ですが個人的にはもうちょい音を響かせて欲しい...もし買ったらマフラー換えるかなと思いますw
一通りGTIの特性を掴んだ所でいつもの全開加速やってみましたヽ(・∀・)ノ
ミッションはSレンジ、DCCはスポーツモード、ESPオンで行ってみました。
全開発進では、ちょっとローンチ気味にしてから一気に床まで踏み込んでいくとやっぱり200psオーバーのFFじゃフロントタイヤが暴れます...
ESP介入でも1速ではキュキュキュキュ!!!!とホイールスピンを起こし、電子制御を以てしても完全に抑えきれないほどのパワーなのです( ̄◇ ̄;)
トラクションが安定した瞬間ウォォォォォォォコエェェェェェェ!!!と口に出してしまうほどの鮮烈な加速が襲ってきます...
2速で安定したかと思えば、まだESP作動警告ランプがチカチカしてます((((;゚Д゚))))
でもそんなのを気にしてる暇なんてないほど、ターボトルクでシートにグイグイ押し付けられてきます....
そして5000...5500...ゼブラゾーンの6000回転を超えてもなお回転の勢いが萎むことはありません...
ずっと超強力なターボパワーを持続させてしまうのです...
5000回転すぎで頭打ちになったⅥまでのターボとはここでも違いを見せつけました。
そして220psというのは絶対嘘だ!!という程のパワーなのです...
中間加速もDレンジでもSレンジでも関係なく、巡航状態から一気に踏み込むとそのまますっ飛んで行きます(*´д`*)
Dレンジではギアを落とす関係上、戦闘モードに入るまでにちょっとラグが入りますが、Sモードでは一瞬でギアを1速落としてからそのまま戦闘態勢に入るので踏み込んだ瞬間にターボトルクでシートに貼り付けられるといった具合です:(;゙゚'ω゚'):
以前、ボルボV40 T5Rに試乗した時に低回転は遅いけど踏めばCセグの2リッターターボクラスで一番速いと言いましたが撤回します。
今回のゴルフⅦのほうが危険な香りがします...ヽ(´Д`;)ノ
中回転域で速いのがゴルフⅥGTI、低回転はイマイチで上の伸びがすごいのがV40 T5なんですが、今回のゴルフⅦGTIは低回転でも高回転でも全域でターボパワー炸裂させます...
何処からでもかかってこい!!なエンジンですヽ(´ー`)ノ
余談ですが試乗の途中、通り雨に降られてウェット路面も体験できましたがウェットで踏むと2速でも暴れますwww
FFなので踏むもんじゃないですが...
この車はVWの看板とも言えるツインクラッチセミATのDSGを搭載しています。
1.4リッター勢の最新乾式クラッチの搭載は対応トルクの関係上、今回も見送られてまた...といったらアレですが割と古くから持っている6速湿式多板クラッチの物が搭載されています。
売れ線の1.4~1.8TSIでは次々と新型DSGを搭載していますが、こういったGTIやティグアン、パサートオールトラックの様に特殊モデル的要素の強い2リッターターボ勢は数も見込めないことが影響してか、なかなか新型DSGのあるいは7速化が進んでいません。
ついてっきり今回も乾式7速にはスムーズさで負けてるだろう...と思っていました。
でも乗ると良い意味で裏切られる結果となりました。
今までの湿式6速のイメージを丸っきり覆す程スムーズで、最新乾式7速に全く引けを取らないぐらい自然に乗れるのです((((;゚Д゚))))
乗り始めの駐車場内を移動した瞬間に進化を体感しました。
と言うのも、セミATで最も自然なクリープを作り出せているのです。
この手の物はクリープを半クラ制御して作り出すのですが、ブレーキを離して一間置いて進んだり、全く進まなかったり、変なジャダー出しながら何とか進みだしたり...と言うのが多いのが現状です。
DSGも新型のハイラインは物凄い自然なクリープを作っていました。正直言ってこれ以上自然にクリープを作れるセミATは無いだろうと思っていました。
でもまたもやVWは技術は一世代前にもかかわらず湿式クラッチで最新勢を越えるスムーズさを実現させてしまったのです(;゚Д゚)
ブレーキを緩めた時点で半クラが始まり、普通のトルコンみたいにクリープをコントロールできてしまうのです。
時代の流れですが、このGTIにもアイドリングストップが備わっています。
アイドルストップとの協調制御も上手くできていて、1.4リッター車などはアイドルストップからの発進ではクラッチが急に繋がって「ドンッ」というショックを伴うこともありますが、GTIではそんな事も全く起きずアイドルストップからの発進でもスムーズに進めるのが特徴です。
でもブレーキを自動ホールドしてくれるオートホールドを使ってると、ブレーキ踏んだ状態のままでアクセルを踏むことになるので発進は相変わらずショックを伴い気味になります。
Dレンジで走る分も2速発進になるのでギクシャク感の欠片もなくスムーズに動けます。
普通になんの気苦労もなく走れてしまうあたりは進化を実感しますね。
Sレンジで走るとそうとう元気な制御になり、先ほども少し書いたように臨戦モードになります( ̄◇ ̄;)
ハイラインでは一律3000回転前後で変速していましたが、これは4000回転すぎまで引っ張ります。
そして常にギアが噛み合ってるので、ちょっとしたアクセル操作にも忠実に反応してくれ、超がつくほどパワフルなエンジンと相まって自由自在に走り回れてしまいます(*´д`*)
この短時間で多少無理があるだろう...と思う速度域まで加速するときも一瞬でワープするみたいに引っ張られるので、ものすごい気持ちいいデスねヽ(´ー`)ノ
変速スピードも最新7速に全く引けをとっていない...むしろ6速の方が速いかも...と言う程のスピードで、上まで引っ張ってパドルを弾くと何があったのか分からないほどの一瞬で変速を決めます。
ここでもⅤやⅥのDSGとの進化がありました。
以前はシフトスピードを優先しすぎてスムーズ性は二の次...ガッツンガッツン繋ぎ気味だったのが、今回はここでもスムーズになっていました。
でも変速スピードは今まで以上に早いものでありました((((;゚Д゚))))
DSGの進化も凄いですねぇ...と実感します。
乗り心地の方は、ホットハッチ的な乗り味だったのが持ち味でしたが、Ⅶはしなやかなものになっていました。
ⅤとⅥのGTIを愛車にしていた担当が「これなら安心して家族も乗せられる..」と言っていましたが、本当にGTIにしちゃ望外なほど優しい乗り味になっています。
試乗車は足回りとシャシー関連のOPがフルで組まれた車両のようで、DCC(ダイナミックシャシーコントロール)と呼ばれる可変減衰ダンパーが装備された車両でした。
これをノーマルにしておくと、とにかくしなやかで優しい乗り心地になります。
今までのGTIは勿論、GTカー的キャラだったゴルフRよりも...下手したらⅥのノーマルグレード以上に乗り心地が良いかもしれませんね。
試乗車は18インチの40タイヤを履いていましたが、超扁平タイヤを履いてるとは到底思えない突き上げの無さ、ゆすられ感が押さえ込まれていました。
試乗では轍だらけの幹線道路や、アスファルトが砕け散っている酷道、高速道路や地元の走れる場所など思いのまま走ってきましたが、脚がバタつくことなんてどんなシーンにおいても全くありませんでした。
今までではドドン!!と伝わってきていたような振動もトトン...と何事もなかったかのように軽く受け流すほどしなやかになっていますね。
轍だらけのところ走っても、キックバックやハンドルが取られやすい...何てことは全くありませんでした。
標準では17インチになるということですが、18インチでも全然苦になることはありません。
先日試乗したハイラインのDCC付き17インチ仕様と比べても、しなやかさは負けてない...と思います。
タイヤの銘柄上の問題だとは思いますが、気持ちロードノイズが大きいかな?程度です。
試しにDCCをスポーツに入れても、あまり違いというものは感じられませんでした。
高架橋の継ぎ目や高速の継ぎ目でちょっと当たりの硬さに違いがあるかな?程度でゴツゴツ感はほとんどありません。
走れるスポットでちょっと走り込むとしなやかになってもGTIの走りは健在でした!!
Ⅶになってからボディ本体の性能も飛躍的に上がって、ハイラインでも相当なペースで流して楽しいと思えてしまうぐらいでしたが、今回のGTIは物凄いです!
やはり新設計のボディが相当な効果を出しているようで、カーブに差し掛かってハンドルを切る際、とてもFFとは思えない程素直に曲がってくれます(*´д`*)
そして接地性のレベルがメチャクチャ高くて、Ⅵで結構なハイペースで走ってる速度域でⅦでは普通+α位...まだまだ全然余裕で行ける...という位です((((;゚Д゚))))
AWDで安定性が鬼のようだったゴルフRに匹敵する...むしろ凌ぐぐらいの安定したコーナリング性能なのです!!
220psを越えるハイパワーFFでありながらもパワーに負けることは決してなく、バランスが取れている..ボディが気持ち勝っている印象なのでガンガン走っても破綻するなんて事は全くないです。
安定感が増している分、落ち着いて冷静にガンガン行けます(*´д`*)
そしてしなやかなので唐突な動きも無く、乗りやすくてメチャクチャ速いですヽ(´ー`)ノ
試乗車にはXDSという擬似LSDが入ってたので、舵角を残してアクセルを踏んでもそのまま切った方向にグイグイ進んでいけます(*゚▽゚*)
FFなのにこんな走りができてしまうとは...と思いました(*´∀`)
音質同様、歴代GTI乗りには今回の進化がどう捉えられるかが問題点でもあると思いました。
というのも乗った感じではホットハッチではなく、GTカー的要素が強いものになったんです。
なので今までのGTI乗りの方は大人しくて物足りないと思ってしまうか、これが新しいGTIなんだと思ってもらえるか...捉え方によって歴代GTI乗りの評価は分かれそうです。
でも私的には今回のGTI...大いにアリだと思います。
2台持てるなら正直言って物っ凄い欲しいですし( ´艸`)
でも荷物積めないから見送りという事で...
担当が「リアシート倒しゃ良いじゃんw」と論破した時は心のざわざわが半端なかったですががが( ´艸`)
GTI良いなぁ...GTI欲しいなぁ...
今年はメルセデスAやボルボV40など、大型新人が殴り込みを掛けてきたこのセグメントですが、スタンダードモデルではゴルフⅦが圧勝でした。
ならスポーツモデルは?ですがA250とA45に乗ってないのでまだ決着は付かないですが、V40 T5対ゴルフⅦGTIの引き合いでは、私はゴルフを推します(*´ω`*)
V40も往年のハイプレッシャーターボの気持ちよさは非常に捨てがたいものがありますが、やっぱりGTIの進化のほうが衝撃が大きかったです(*´∀`)
GTIもハイライン同様、全方位抜かりなしの超出来る娘です。
でも尖ったのがイイという方には、ポロGTIを...と思います。
発売前の車だったのに思いのままに乗せてくれた担当の方に感謝です。
そして最速レポ来たか!!??と思ってたら他にもⅦGTIを見た方や既に乗ってる方もいますねw
ということは卸しているディーラーもかなりあるようです。
気になる正式発表日は9月25日です。
でもそれまで待てない!!という方はお近くのDまで電話してみるのもアリかもしれません。