2011年06月04日
ロータリーエンジン
ロータリーエンジン
そのシリンダ(ローターハウジング)の側面は2ノードのペリトロコイド曲線というまゆ型である。ピストン相当のものはローターと呼ばれ、シリンダに内接する3葉の内包絡線で構成された三角おむすびの形(ルーローの三角形)をしている。ローターは芯のずれた軸(エキセントリックシャフト、右図中心の白い部分で軸は回転中のB)に取り付けられ自由に回転するようになっている。その回転を制御するためエキセントリックシャフトの回りでサイドハウジングに固定され回らない歯車(茶色)の回りをローターの内歯がかみ合うようになっている。出力はエキセントリックシャフトがクランクとして動作することで取り出される。ローターの1回転で4サイクルの工程が3組進行し、エキセントリックシャフトは3回転する。
ロータリーエンジンは、エンジンのシステム上ではピストンバルブ式の2ストロークエンジンに近い仕様で、エンジン特性も4ストロークエンジンよりも2ストロークエンジンに近いものとなっている。
ロータリーエンジンは、ピストンの代わりにローター(回転子)を用いたオットーサイクルエンジンである。ドイツの技術者フェリクス・ヴァンケルが発明した。日本国内では度々REと略記される。
熱機関としての動作は、ピストンがローターに置き換わったことを除けば、通常のピストンエンジン(レシプロエンジン)と同等である。
日本でのこのエンジンの呼称は、東洋工業(現・マツダ)が命名した「ロータリーエンジン」が一般的となっているが、英語ではヴァンケルエンジン(Wankel engine)という。英語で rotary engine というときは、エンジン本体がプロペラとともに回転する構造の航空機用レシプロエンジンである回転式エンジンを指すことがほとんどである。日本語でも航空用語としても用いられる場合は、回転式エンジンを意味していることが多いが、本項のロータリーエンジンを意味している場合もある。
構造の単純さにおいては2サイクル的であり、燃料を選ばないという面ではディーゼル的であるこのエンジンは、脱化石燃料の次世代内燃エンジンとして期待される。
ブログ一覧 |
エンジン構造 | クルマ
Posted at
2011/06/04 23:18:25
タグ
今、あなたにおすすめ