丸目４灯のブログ一覧

私は大きい感動にゆすぶられた。
死をともなうほどの責任、それも私のしりつくしている諸事実に照らして、明らかに天皇に帰すべきではない責任を引き受けようとする、この勇気に満ちた態度は、私の骨のズイまでもゆり動かした。
私はその瞬間、私の前にいる天皇が、個人の資格においても日本の最上の紳士であることを感じとったのである。



モーニングの正装に身を包んだ天皇陛下に対してラフな略装の軍服で手を後ろのポケットに突っ込んだ姿のマッカーサー元帥。

写真を見る限り、日本が負けたことを思い知らされる屈辱的な写真である。

しかし、そのマッカーサーが誰よりも裕仁天皇陛下の人間性を理解して居たのだとは知らなかった。

昭和天皇を知る人は少なくなって来たかも知れないが、何を聞いても『あ、そう』としか言われない、良く分からない人と言う認識しかなかった若い頃、このようなことを知る由もなかった。

神格化された天皇ではなく、素晴らしい人間性、日本の全てを引き受けようとされた姿に改めて尊敬の念を抱かざるを得ない。

ご存命の内に勉強していなかったことが残念だ。