• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

正岡貞雄のブログ一覧

2017年06月15日 イイね!

代打の切り札『ノートNISMO S(5MT)』登場!

代打の切り札『ノートNISMO S(5MT)』登場!〜パルサーEXA・フレッシュマン時代への回帰・序章〜



 ちょうど『みんカラ』で『つれづれクルマ一代』をスタートさせて満6年。みなさんに支えられて、いろんなテーマに取り組むことができました。深く、厚くお礼を申し上げたい。
 あの時は「そのまんま」の75歳だった。それが今では『還暦プラス青春の21歳』などとほざいている。それでも体調・健康には気をつけながら(闘いながら、と言うべきかな)手応えのある日々を楽しんでいられる。それも『みんカラ仲間』との交遊のお陰です。もう少し、この道を究めてみたい。どうぞ、お力添えを。

 さて、1ヶ月ぶりの「近況報告」は、終点を『ラストラン、菅生に燃ゆ』に設定して取り組むが、果たして完走できるだろうか。シグナルはGO! おっとスタートで逆噴射しないように……。
   ★         ★        ★
《PVランキング第2位》の大異変騒動の発火点となった『5速MT新型スイフトRSを味見しに行かないか?』の続きを書きたくて、SUZUKI広報のミスター神原に連絡を入れたところ、電話の向こうから、申し訳なさそうな女性の声が返ってきた。

「神原は4月から、本社の宣伝部の方へ異動しまして……」


*SWIFT RS 5MTでご機嫌。ひとっ走りしてきます!


*こちらが「北総の小江戸・佐原」の運河めぐり。

 おお、そうであった。ご挨拶のメールをいただいていたのだ。で、早速、浜松の方へ連絡をしなおした。が、会議中とやらで、後刻、電話をもらうことにした。こちらの要件は、改めて5速MT新型スイフトRSを用意してもらい、今度こそゆっくりと、この4月19日に『北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み』として『日本文化遺産』に認定されたばかりの佐倉と、さらに、かつては利根川水運の基地として栄えた佐原(香取市)まで足を伸ばして、運河めぐりでも楽しみたい、とムシのいい注文をするつもりだった。

 時を置かず、浜松から電話が入った。久しぶりの挨拶の後、こちらからの要件を伝えると、ミスター神原の申し訳なさそうな声で答えが返ってきた。
「あの時の5MTのRSは広報車じゃなかったのです。実はアルトの時に5MTを用意したのですが、ほとんどご利用がなかったので、今回は広報車としてのRS5MTは準備してありません。東京広報の方でディラー関係を当たらせますので、ちょっとお時間を……」

 2日経って、東京広報から連絡が入った。2時間くらいの試乗なら世田谷のディラーで調達できます、とのこと。話にならない。で、今回はRS の5MTは諦めることにして、方針変更。かねてから約束していた日産ノート e-POWER NISMOにそろそろ空きが出る頃だが、と日産広報に探りを入れることにした。
ちょうど6月8日に「X-TRAIL」のマイナーチェンジの発表会がある。その時に受けとれれば好都合だが、と。

「う〜ん。残念ながら、まだ出ずっぱりなんです。それよりもノートのNISMO Sならどうですか? マニュアルの5速ですよ」
「え⁉︎ NISMOノートに5MTがあったのか! それいいね!」


*NOTE NISMO SのイメージPHOTO

 ニヤリと笑みを浮かべているに違いない若手広報マンの清水君。チーフの志水氏ではない(念のため)。何しろ彼は熱心なベスモフアンでわたしのBLOGもちゃんとチェック済みのはず。だから、コンパクトハッチの「5MT車」という人参を、わたしの鼻先に突きつけたのだ。

 そんな経緯もあって、6月8日の朝は、午前10時半開催の発表会に出席すべく、浮き浮きと私鉄電車で池袋へ出、9時26分発の湘南ライナーで横浜へ向かった。通勤・通学の時間帯を外したつもりがほとんど満員電車状態。つり革にぶら下がって耐えていると、やっと恵比寿からは座席にすわれて、そこからは一息をつく。実はこのところ、いささか体調が優れず、まだ横浜行きは無理だったか、と悔い初めていたのだ。

 それでも西大井から先の、武蔵小杉、新川崎と快適に走りぬける頃には、これから5日間を一緒に暮らすノートNISMO Sへの期待感からだろう、靄っていたハートに明るいものが射しこみ始めていた。それに、万一に備えて、横浜でノートNISMO Sを受け取ってからの帰路については、同じRJC会員、飯嶋洋治さんにサポート同乗をお願いすることで、手配はちゃんと済ませてある。

 午前10時05分、横浜着。そこからはいつものように中央改札出口から地下街を抜けて、「みなとみらい21」方向を目指した。日産グローバル本社まで、徒歩すでに5分で着くのはちょっときついかな。
 運河に面した1Fのギャラリ・フロアーはすでに報道陣やTVカメラで満席状態。発表会がこうやって賑わうのは、御同慶のいたり、である。

 定刻の10時半、マイナーチェンジしたX−TRAILが紹介される。今回の狙いは、ミニバン「セレナ」に採用して大ヒットした『プロパイロット』を、今度は時代の寵児になりつつあるSUVに搭載し、同時にエクステリア&インテリアの質感を大胆に高めたものだった。いずれ、試乗会がセッティングされるだろうから、「セレナ」搭載時からの『プロパイロット』機能の進化具合を、その際に味見させていただこう。付言すれば、今回のX−TRAILにもNISMOバージョンとAUTECH仕立ての2種類が用意されていて、一味、スープアップされたSUVになっているはずだが……。



 やっとイベントが終了。すぐに飯嶋洋治さんと合流し、広報・志水チーフに先導されて、地下の広報車受け取りの事務所へ、エレベータで降りて行った。去年の11月11日に、もてぎツインリンクでのRJCのカーオブザイヤー・イベント出席のお供としてR35 GT-R 2017バージョンを借り出して以来だったが、あの時はデビューしたばかりのNOTE e-Powerの試乗会が絡んでいたのを思い出す。



 今回はSWIFT RSの代打として登場してくれる特別のNOTE S。その対面が控えているのだ。

 5日間にわたる試乗貸出の手続きが終わった。で、モータープールへ向かうべくドアを開けて一歩踏み出した瞬間、足が止まってしまった。例のNISMOバージョンのアイデンティティであるブリリアント・パールホワイトのNOTE Sが、その小ぶりなプロポーションを自慢げにくねらせて、目の前ですでに待機しているではないか。



 2WD 1.6ℓ DOHC水冷直列4気筒140ps/6400rpm。専用チューンを施された心臓部。5速マニュアルミッション。スピードメーターは260まで刻んである。お値段も、このバージョンは約300万円だと聞く。いやぁ、早く外へ飛び出したくなる。が、ここはサポートをお願いしている飯嶋さんに、とりあえずステアリングを譲るべきだろう。

 当方は助手席にお尻を滑り込ませた。すっぽりと収まりがよすぎて、いささか束縛感が強い。そこが気になった。
 黒のスエード調スポーツシートはRECARO社との共同開発とかで、ホールド部分は赤でまとめている。



 飯嶋さんがギアのシフトパターンを確かめてから、左足でクラッチを踏み、次にエンジンのスターターボタンを捺す。ウォオーンと嘶(いなな)くNOTE S。事前の打ち合わせで、この後、首都高速湾岸線の大黒パーキングエリアまでひとまず走って、それからのことはSAのレストランで昼食をとりながら決めましょうよ、ということになっていた




 
 日頃はBMWのM3、MT車オーナーの飯嶋さんが、ゆったりと1速→2速→3速とギアをアップさせながら、上り勾配のアプローチから、光の溢れる「みなとみらい横浜」の街へと繰り出した。

 さて、今回はここまで。試乗記はわたしがステアリングを握ってからにしたい。それに、あえてサブタイトルとして《パルサーEXA・フレッシュマン時代への回帰》と謳っていながら、まだそのことに触れないままでいる。



 それもやがて謎解きをするつもりだが、これまで35GTRやフェアレディZのNISMOバージョンと、それぞれ1週間を一緒に暮らしてきたときには全く繋がらなかった《プロダクションレース》時代の記憶の数々……。「序章」という2文字を付け加えている所以(ゆえん)である。  (以下、次回へ)
Posted at 2017/06/15 17:12:41 | コメント(5) | トラックバック(0) | 還暦+20歳の青春 | 日記
2017年01月02日 イイね!

『大江戸ひかり名所めぐり』と『2017初詣』

『大江戸ひかり名所めぐり』と『2017初詣』〜『還暦プラス青春の20歳』も残りはあと半月〜

【左は2016年12月30日19:30の六本木けやき坂。白色と青色のLEDによる“SNOW&BLUE”の洗礼をうけるPROGRESS】ワンクリックしてどうぞ

 こんなに陽ざしが明るくって穏やかな元旦が、これまであったろうか。
 みなさん、明けましておめでとう。ことしもまた、なにか新しいつながりが生まれ、何かがはじまるといいな。そう念じつつ、2017年を迎える……どうぞよろしく。

 お決まりのおせち料理に箸をつける前に、せっかく送られてきた広島・竹原の名酒『竹鶴』を盃に一杯、家人に注いで貰い、ひとまず、新年の挨拶を。コシのしっかりした辛口の飲み心地に、もう一杯。それがいけなかったのか。

 恒例の近くの八幡神社までの初詣をうながされて、表通りまでのダラダラ坂をのぼりはじめたのはいいが、その途中で足が止まってしまった。ともかく、胸のあたりにさしこむような違和感が! 4年前の記憶がむずむずと甦った。心配そうにのぞきこむ家人。もう、こんな状態は、正直に伝えておいた方がいい。歩くスピードを落としてもらう。
 

*上練馬村の鎮守社として古くから親しまれている。境内にはエノキ、イヌシデ、シラカシの大樹が高々と…。

 大通りを渡ると、神社までは下り坂。それからの異変もなく到着して、参詣の列に入った。
 2016年の初詣のお神籤は「大吉」だったが、今年はどうだろう? 古くなった「家内安全、家運隆昌」の御神札をお返しし、口をすすぎ、手を浄めてからから、神前へ。二礼二拍一礼。そして御神札を受け取り、念をこめてお神籤を引く。さて今年は? 

「大吉」は家人のほうにわたっていて、こちらは第三十一番の「吉」。





 久しい間のくるしみも 時が来て 自ずから去り

 なにごとも 春の花の咲く様に 次第次第にさかえてゆく運です

 安心してことにあたりなさい

 左手だけを使って、そのために張り巡らされた細縄に、お神籤を結びつける。こうして幕を開けた2017年。平凡で、穏やかすぎるが、それはそれで、悪くない。それだけに、何かがはじまってくれそうな、嬉しい予感はある。


 2016年の前半はポルシェ漬けだった。それが後半にはいってからは、グイグイと『NISSAN漬け』の方向へ引っ張られてしまった。

『プロパイロット』搭載というセールスポイントをひっさげて登場したミニバンのセレナとたっぷりつきあったと思ったら、11月にはNoteがe-Powerという新しい武器をひっさげて現れた。目を洗われるような「変身」ぶりで、日産が発売を仮に9月か10月に前倒しをいていたなら、セレナとの同士討ちとなって、「カー・オブ・ザ・イヤー」戦線にも大異変を招いていたに違いない。
 

*RJC2017年次のイヤーカーがBULLETINの表紙を飾っている。

 その辺のことを、近く、稿を改めて書き留めなければならないのだが、せめて正月休みくらいは、家人とのんびりした時間を共有したくて、大晦日の前日、プログレを駆って、都心へ向かった……題して、冬の風物詩『大江戸、光の名所めぐり』である。
 
 12月30日午後4時。家人も正月を迎える用意が済んでしまったらしく、こちらの「前から言っていたイルミネーション巡りをしようか?」という誘いに、軽い調子で乗って来た。「浅草あたりで食事でもしましょうよ」と。それも悪くない。行こうか。

 とはいっても、途中で一つ、確かめたいことがあった。長年お世話になった講談社本館の2階までの高さと、本館と新館のつながり方が、現在、どうなっているのか、ということだった。現在執筆中の『局長自伝』のある場面で、貴重なモノクロの問題写真が出てきて、その意味合いを説明するのに、果たしてその現場が、いまどうなっているか、を確認しておく必要があったからだ。

 乗り込んだ プログレのオドメーターが「110348」を指していた。
「あと763kmで111111の1並びだよ。随分、頑張ってくれているだろ?」
「そうね、もうちょっと頑張ってね」
「え!? それって、どっちを指しているのかい」
「どっちもよ」

 江戸川橋と音羽通りが交差している。左折して護国寺方向へ。すぐに27階建ての高層、講談社ビルが。こちらの狙いはその手前にある6階建ての旧・本館である。ちょっとしたヨーロッパのゴシック様式の雰囲気をもっていて、あたかも国会か銀行の雰囲気で、この社屋が完成したのは昭和9(1934)年7月、わたしより1年半先輩である。いくつもの激動の時代をくぐり抜けてきた。



*講談社社屋、本館と新館ビルは文京区音羽通りに。突き当た
ると護国寺。


*左が本館で、右の本館通用口をつなぐ通路あたりは、かつての倉庫へ入る大きなコンクリートの空間だった。

 プログレからおりてカメラを向けると、警備員が不審気に近づいてくる。社友であることを告げると、納得顔で持ち場に戻ってくれたので、落ち着いて撮影。

 この件については、いずれ詳しく触れなければならないが、わたしが入社したその年(1959年=S34)に、とんでもないことをしでかして、とんでもない異名を頂戴した、いわば「古戦場」で、思い出すだけでもぞっとする事件でもあった。その問題の古写真を先日、やっと探し当てたので、ワンシーンだけ、公開しておこう。写真にあるガラス張りの庇(ひさし)からコンクリートの地面までの長さを確認したかったのである。


*1959年の春。社内競技が催行されていて、バレーボール大会が倉庫前の広場で開かれていた。ボールが逸れて、5メートル近い高さに突き出しているガラス張りの庇の上に乗ってしまった。と、ゾボッとガラスを突き破って2本の足が……。この珍事の犯人がだれだと思う?  


 日が落ち始めた。まず墨田河畔の東京スカイツリーを目指す。願わくわ、スカイツリーの展望台から、360度に広がる、光り輝く夜の灯の海を眺めたい。
 御徒町の脇を抜ける。アメ横に押しかけ、溢れている買い物客の波に驚いた。ひょっとしたらスカイツリーも大混雑かもしれない。悪い予感がした。

言問橋を渡る。スカイツリーが大きくなって前を塞ぐ。適当なパーキングを求めて、いろんな路線が交差する押上駅の周辺をぐるりと一周。うまく、30分200円のパーキングを見つけて、プログレから離れることができた。





 しかし残念。スカイツリーを受け入れ先である「ソラマチ」は若ものと外国人観光客に占領されていて、展望台には19時半のエレベーターにしか乗れないという。予想していたことだから、あっさり断念して、食事に向かうことにした。ま、この調子だと浅草雷門あたりも、どこへ行ってもすんなりいきそうもない。深川か、月島だ。それなら「もんじゃ焼き」にしましょう、と家人の提案。それもいいね。隅田川に沿って南下。深川・門前仲町を抜けて相生橋を渡ると、そこが月島・佃島界隈であった。

 もんじゃ焼きの並んだ細い通りのなかほどで、やっと赤提灯の下がった店で二人の席を確保して、「五平」と白字の染め抜かれたのれんをくぐる。
「五平もんじゃ」という定番を注文。手際よく店の主人が鉄板の上で、キャベツなどの野菜類を鉄板で炒めながら、いつしか円形の土手をつくる。次に白い粉を生地にして溶かしたものをながしこみ、最後に切りイカや桜エビなどの海鮮物を投入して、さあ、どうぞ、とあいなった。









 気さくな対応が、いい感じだったな。味もよかった。それで、1700円ちょっとだよ。冬場のもんじゃ焼きはお奨めだな。

 月島からは六本木へ向かう。丸の内エリアは何度も足を運んでいるので、時間の都合もあって、今回はパス。

 夜の銀座4丁目をぬけるのも、久しぶりである。桜田門の先でR246に入り青山方向へ。と、iPhoneに着信の文字が浮かんだ。
四国のFRマニア君からのようだ。プログレを左に寄せ、停車してから応答した。歳末の挨拶だった。社会人になって、直面する難題があるようなので、帰宅してから改めて話を聴くことにして、プログレをスタートさせた。

 六本木通り。東京ミッドタウンのイルミネーションは、過日、鑑賞する機会があったので、この日はスルーして、TV朝日脇のけやき坂へむかう。

 六本木交差点は右折禁止とあって、その先の国際会館にはいって鳥居坂へ通じるルートを選ぶ。この選択は正しかった。麻布十番と青山1丁目を六本木ト ンネル経由で結ぶR319に出てくれたことだった。
 坂道を下りきって右折するとすぐに、けやき坂が待っていたのだ。それも、思いもしなかった琥珀色のイルミネーションをまとって……。



 慌ててTV朝日前の交差点を左折、けやき坂へ入ってみた。アンバー色はひとの心を暖かくときめかせる。どうやらクルマの流れはそれほどでもないようだ。カメラにおさめたい。で、路肩にプログレをとめ、後ろのシートに置いたままのカメラバッグを引き寄せようと、ドライバーズシートを離れたその瞬間、イルミネーションの色が変わって行くではないか……。
 クリスタルな光沢をもった白と青。メルヘンの国に迷い込んだような錯覚。これも悪くないが、やっぱりこちらはあのアンバー色に染まった町並みを撮りたい。が、なかなか希望する光の国は戻ってこない。それでも、何枚かのショットを収めたところで、いいタイミングで目のあったブティックの男性店員に訊いてみた。
「イルミネーションの色、赤い奴に変わらないのですか?」
「だいたい、30分置きにチェンジしているようです」
「ありがとう。30分は待てないな。またにしよう」
 
 かくして、残念ながら琥珀色に染まったけやき坂を断念して、つぎの「大江戸イルミネーション名所」を目指すことにした。

 青山1丁目を左折してR246、俗にいう青山通りに入り、渋谷方向を目指す。

表参道。ここから原宿までの「光の道」も大江戸名物のはずが、なんとイルミネーションは消えたままであった。25日までの恒例イベントも終わって一休み中なのか、それとも地元との話し合いで、なんらかの休息期間を設けたのかどうか。
首をかしげながら、暗いままの表参道を通過して、代々木公園を目指した。
『青の洞門 SHIBUYA』とタイトルされた新しいイルミネーションスポットがスタートしたのを耳にしていたからである。



55万球の青色LEDライトで渋谷公園通りから、NHKに隣接する代々木公園内のケヤキ並木をつなぐ青い光の幻想空間。そこを歩いてみたかった。

 訪れた人々が黒い影となって、ブルーの光の波間を泳いでいく。一度は訪れてみたい、新しい大江戸名所だが、イルミネーションは残念ながら1月9日までだという。




「何シテイル?」で「“紅白”のラストシーンで“タモリとマツコ”が消えていく時ブルーのイルミネーション通りがチョロッと。実物はこんな幻想的なゾーンでした」と紹介したのは、その時に撮影したモノで、いち早く伝えたがったわたしの気持ちがモロに顕れている。

 ともかくも、『還暦プラス青春の20歳』と強がっていろいろとチャレンジしてみたモノの、残りはあと15日間。さて次なる「21歳」をどう生きていけるのだろうか。心の揺れる年の始まりなのだ。

プログレのオドメーターは「110407」。1並びまであと「763」。



 
(この項、おわる)
Posted at 2017/01/02 03:01:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | 還暦+20歳の青春 | 日記
2016年12月05日 イイね!

GT—R MY17はなぜか艶歌がよく似合う

GT—R MY17はなぜか艶歌がよく似合う〜『ベスモ同窓会編集部』カズマ君の試乗記もどうぞ〜


 あっという間の師走入り。取り掛かったまま、いくつかのテーマが眠っている。申し訳ない。怠け心に鞭打って、iMacに向かっている……。
 ⭐︎    ⭐︎    ⭐︎    ⭐︎    ⭐︎
 2017年モデルのR35 GT-Rを専有して3日目、RJCカーオブザイヤー最終選考会で「ツインリンクもてぎ」に遠征する朝が来ていた。

 真っ先に血圧を計測した。120/67/60。うむ、この数字なら大丈夫だろう。
 なにが大丈夫なのか。決まっている。この日はMY17との時間をたっぷり楽しむつもりであったからだ。
 しかし、単独のドライブについては、最近、周りからブレーキをかけてくる気配がヒシヒシと感じ取れるだけに、遠出の場合は、どなたか、都合の一致する方にお付き合いいただくようになった。
 運よく今回も、同行者、めでたく調達。

 午後2時。実は、最寄り駅前のロータリーで、同じRJCメンバーの飯嶋洋治さん(このところ、頻繁に、いや常時、登場していただいてますな。お世話になります)と待ち合わせていたのである。
 何しろ、MY17の地を這う姿をご存知ならお分かりいただけるだろうが、一段高いところに陣取っているわたしの棲むマンションの駐車場への出入りには、やたらと神経を使わなければならない。
 アプローチの傾斜で、かりにバックで入ろうとしても、かなりアングルを斜めにしていないと、間違いなくチンスポイラーをガリッとこすってしまう。

 それが嫌だから、2キロほど離れた懇意の自動車修理工場に預けてあった。だから出迎えた車がプログレになってしまった。

「えっ!?」と飯嶋さん。この日の主役に異変でもあったのか、と心配する想いと、落胆しそうなのを一つにした表情が、素直に出ていた。



*いつもお世話になります飯嶋さん。でもこの恍惚の表情。クルマ好きガ滲み出ていますなあ



 20分後、オレンジカラーのMY17は関越自動車道を北へ向かって快走していた。ステアリングは当然、この日を楽しみにしていたRJCのホープさん。MY17を引き取った時にオートロックKEYを渡し、一旦、わがマンションまで引き返しプログレを駐車スペースに納めてから、関越・圏央道経由で真岡に出て、モテギ入りするよ、と告げていたのだ。

 助手席に収まっていると、ドライバーの心理が結構、読めるものだ。
 ETC専用の料金所のバーが跳ね上がると、前方がいきなりひらけた。
 と、それまでの「CONFORT」モードで「街走り」をキープしていたドライビングスタイルを、飯嶋さんが豹変させる。

 左手がスッとセンターコンソール上部に陣取った「セットアップスイッチ」の右端に伸びる。
 そしてセットアップスイッチを上へ押し上げた。
 続けて真ん中の足回りを決め込むバーを、チョンと押し上げた。
 それに合わせてアクセルを踏み込む。
 恐らくそれをやりながら、ステアリングの裏側に位置するパドルシフトを手前に引き、マニュアルシフトにしておいたのだろう、いきなり MY17はセクシーな喚声をあげると、猛獣と化した。
 おお、これがGT—Rだよ。
 路面を掴む、猛獣の昂りが、なんともセクシーじゃないか。
 しかし、それもほんの30秒足らずの「特別の時間」で、すぐに周りの流れに従わなければならなくなる。

「この先の三芳サービスエリアで珈琲ブレークにしょうか」
 サッと左側車線へ寄る飯嶋GT-R。この方、いつも素直なンだよね。

 スタバ珈琲で一息入れたところで、ここからのドライバーはお任せあれ、と宣言する。
 スポッとお尻が収まる快感がなんとも好ましい。
 日産のクルマって、どんなにご無沙汰していても、操作系のスイッチが同じ位置に収まっているので、戸惑うことはない。扱いやすい。それに1972(S47)から6年間、スカGを3台乗り継ぎ、富士フレッシュマンレースでは、サニー、パルサー、EXAのお世話になっている。日産のDNAがしっかり染みついている。



 好ましいスピードレンジに MY17を導いた。 
 オートマティックに預けたままだから、こちらは鼻歌交じりとまでは言わないが、なんだか咄嗟に浮かんできたメロディーと歌詞がある……。

♪好きよ あなた 今でも今でも  
 暦はもう少しで 今年も終りですね

 おひょ! 吉幾三の『雪国』じゃないか。なぜ『雪国』なのか?
 答えは簡単。MY17に向かって、ただ、「好きよ、あなた」と歌いかけたまでのこと。でもなんだか、MY17って艶歌の匂いがするよ。

 と、その時、背後から黒いスポーツカーが迫ってきた。おお、RX-8。そして左サイドにひらりと車線をかえると、あっという間に、こちらを誘うようにして前へ駆け抜けて行った。

 ♪逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜
 追いかけて 追いかけて……追いかけて 雪国

 ほんとうは、無礼なRX-8を追いかけてやりたかった。が、もうすぐ鶴ヶ島JCTで圏央道へ分岐点が迫っていた。あそこのループが結構、きついんだよね、と減速モードに入り、川島、桶川方面を目指した。






 路面にぴったり貼りついた4つの脚。まるで、いま流行りの運転支援システムに導かれているかのように、軽く切り込んだスレアリングが、無修正のまま、ループに対応していく。ドリキン土屋が筑波の第1コーナーに飛び込むなり、
「動きがいいなあ。しなやかだなあ。ヒューっと入っていくよ」
 を、連発したのを思い出してしまう。おっしゃる通りだよ。そう共感できたところで、アルティメイトシャイニーオレンジ色のMY17は、待ちに待った直線路へ流入していく。待ちうける「Rモード」への変換……その誘惑に、わたしは耐えた。菖蒲SAの標識が見えたところで、わたしのこの日のドライビングは完了。改めて、飯嶋さんにバトンを託したのである。
 
 そしてここから、モテギのツインリンクHOTELまでのルートで、大迷走をしでかすのだが、犯人は?

(この項、つづく)

 さて、ここで「リトルマガジン」を同載したい。
「ベスモ同窓会編集部」研修スタッフの一人、九郎田一馬君(ご存知のカズマ君のペンネーム)の試乗レポートを紹介させていただく。モテギへ赴いた前々日の土曜日の箱根で、仁川一悟君とペアで試乗する機会をプレゼントした時のものである。

 わたしが踏み込むのをグッと我慢した「Rモード」の世界がそこにあるので、ご参考までにぜひどうぞ。

●GT-R 2017年モデルの「進化」を試食する   九郎田 一馬

 10年ひと昔…とはよく言ったもので、2007年のデビューから来年で10年目を迎える日産GT-R。普通に考えれば次期モデルの声が聞こえてきても何らおかしくはないタイミングではあるものの、いまだ一級品の性能と名声を備えているのは、ここに至るまで毎年のように絶え間なく進化を続けてきた成果とも言えるでしょう。

 そして今回の2017年モデル。外装はコストのかかる鉄板プレス部品も変更、内装にいたってはフルモデルチェンジとも言えるほどのデビュー以来最大規模の変更が施された1台。おそらくはあと最低でも3年は現行モデルをつくり続ける!という日産の強い意志を感じるその進化のほどをお届けしたい。



 と言いつつ、毎年のように絶え間なく進化を続けてきたとはいえ、いまでもディーラーでの試乗が実質的に不可能とも言える状況である以上、実際にそれら全てを毎年つぶさに乗り比べることができたのは一部の関係者、もしくは毎回買い替えを繰り返してきた熱狂的GT-Rファンしかいないでしょう。
 かくいう私も、R35 GT-Rは2009年モデル以来。いまやエンジンパワーは570psと、当初の480psから90psも向上。ゆえに価格も2007年モデルは777万円スタートだったものが、17年モデルはPure editionで922万3000円(ともに税別価格)とおよそノート1台分の約145万円上昇しています。もっともこれは初期型777万円スタートが大バーゲンかつ戦略的な値付けだったともいえますが……。



 特徴的なドアノブを指で押しながら引っ張り着座。シートも初期型から比べれば随分と進化を遂げているものの、GT-Rの戦闘力の高さを考えるとやはり専用RECAROかNISMOに装着されるホールド感とローポジションなシートが欲しくなるところ。インテリアはものの見事にガラリと雰囲気を変えて一新。質感も増しており、ナビの画面の大きさ・操作系もイマドキのものとなって、10年間のギャップは随分と埋められた印象です。逆にメーターまわりだけが従来と大きく変わらない事の方に違和感を覚える方も多いのでは? ステアリングも新たなGT-R専用品を採用…ではなく、今度から北米向けスカイラインクーペと同形状になるのがスペシャル感という意味でも少し残念。コラム固定からステアリング固定に変わったパドルシフトもこのあたりの事情が関係しているものと思われます。

 エンジンをスタートさせゆっくりと動き出す……。確かによく言われている通り、以前のGT-R比べて静かに、滑らかになったのが印象的。とくにリアから聞こえてくるトランスミッションの賑やかな音は随分と影を潜め、路面からの衝撃も幾分和らいでいる……と感じるのは、あくまで従来型GT-Rに乗ったことのある、経験のある方が相対評価で得られる印象。絶対評価でいえば、“最速の称号はあくまでNISMOが請け負い、ノーマル基準モデルでニュルブルクリンクのタイムを追う必要がなくなった” この17年モデルでも、“タダモノではない”感は相当に強いというのが率直な感想。脚はハードで(これでも随分改善されたほう)ボディ剛性は減衰の逃げが全く感じられないほど強靭で、油圧式パワステはずっしりと重く(再:これでも随分改善されたほう)、動き出しにちょっと癖のあるDCTに、とにかく抜群によく“キク(効く)”けれど同時によく“ナク(鳴く)”ブレーキなどなど……。しかしながらモデル中盤で追加された“SAVEモード”を利用すると、街乗りでの柔軟性は随分と増しており、ある程度の取り扱い易さは実感できます。



 と、そんな細々した事を考えていても仕方がないので、いざGT-Rらしさを発揮すべくスピードを上げていくと、その破壊的な加速力とトラクション性能の良さに惚れ惚れ…否、ちょっと恐怖を覚えるほどに圧倒されます。アクセルペダルのストロークが長めな事もありますが、スロットルOFFの減速だけで首がつんのめる(それだけ加速Gが強烈)感覚を味わえるのがこのGT-R。DCTのつながりもよくスムーズに吹け上がる……なんて考えている余裕なんてなく、1~2速はあっという間。3速に入ってようやくエンジンフィールを確認できるゆとりが産まれます。アクセル全開を公道で合法的に味わえるのは、おそらく2~3秒あたりでしょうか。少しでも路面温度が冷えていれば、前255後285の巨大で強烈なグリップのダンロップの20インチランフラットタイヤを空転させるその加速力。のんびりゆっくり走っている時にはいまいちスムーズでない6速DCTも、飛ばす際には待ってました!と言わんばかりの電光石火シフトで何の躊躇も違和感もなし。その圧倒的な速さと重さをキチンと支え限界領域が全く分からなくなるサスペンションとボディ、そして何よりこの高速巨体をがっしりと受け止め速度を殺すスチール製で最高峰といえる(あのポルシェに負けるとも劣らないと思わせてくれる!)素晴らしいブレーキ。この圧倒的な速さというステータスを見せつけられると、いやはや参りました……そういってしまう迫力がこのGT-Rには備わっています。そこに10年という月日は良い意味で熟成と進化という形で表れていると言えるでしょう。

 そうは言いつつさすがに古さも隠しきれない……速いという価値を除けばクルマとしての味わいってまだまだ薄いんじゃないか……そんな声も聴かれることでしょう。しかし、他のどの車にも似ていないし真似できない、この車でしか味わえない世界観“GT-R world”がしっかりと築き上げられていることは、日本車として賞賛に値するレベルにきている事は間違いありません。昨今の第2世代GT-Rの中古車高騰の話題を耳にする度に、実は世界でGT-Rの良さ凄さを1番スルーしているのは日本人なのでは……そんなことを考えつつ、「紅葉と蜜柑色との濃厚なアンサンブル」を存分に味わうことができた秋晴れの1日でした。
       (もう一人のインプレッションレポートは次回に)
Posted at 2016/12/05 23:05:35 | コメント(3) | トラックバック(0) | 還暦+20歳の青春 | 日記
2016年11月18日 イイね!

GT—R 2017年モデルで行く『RJCイヤーカー選び』の日

GT—R 2017年モデルで行く『RJCイヤーカー選び』の日〜日産セレナ2部門制覇とVOLVO XC90の栄光〜

【左のショットは色づく秋を楽しみながら、ホテルツインリンクからサーキットへ向かうR35 GT-R MY17]】


 年に1度の「ツインリンクもてぎ」詣でがやってきた。日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(通称RJC)の2017年次カーオブザイヤーの最終選考会は、そのテストデイに備え、サーキットに隣接する高台のホテルに前泊できる(もちろん、自前)仕組みになっている。さて、今年はどの車で行こうか? そちらの選定の方が、正直いって、気軽で楽しい。

 4年前の2013年次はNISMOバージョンのフェアレディZで往復した。何しろその年の日産からは、三菱自動車とのジョイントで送り出した「デイズ」が辛うじて予選(シックスBEST)を通過したに過ぎなかった。加えて、その年の9月の8日間、2012モデルのGT—Rと「同棲」した余韻がたっぷり残っていた時期だ。ためらいなくNISMO特製のZを選んだのである。

 2014年次は、予選落ちで試乗する機会を失った日産ティアナにしようか、それとも、もうすぐ走行距離が10万キロに達するわがプログレにしようか、と悩んだが、結局、ティアナにした。
 この車幅1.83mの2.5ℓのFFセダンの正体は、北米市場向けの秘密兵器だった。それに盟友・徳大寺有恒さんが彼岸に旅立ったばかりで、ホットなマシンは遠慮したい気分でもあった。


*2013年はNISMOバージョンのフェアレディZで


*2014年はティアナで


*2015年はクラウンアスリートで

 そして2016年次。デビューしたばかりのクラウンアスリートで。ご自慢のボディカラーは「天空(そら)」で、町走りでも、駐車場でも目を惹いた。
 クラウンはマイナーチェンということでエントリーされてなかったが、クラウンアスリートに搭載されたダウンサイズターボは、たしかにレクサスサウスのNX、ISに用いられているためブランニューではないが、ボディ構造のスポット溶接打点を100箇所近くふやすという「TOYOTA秘伝」を駆使している。それらを「試食」するいい機会だ。途端に心配になった。最終選考テストに残った6ベストの各車を診る目が厳しくなり過ぎはしないか、と。

 2016年11月15日AM6:00。 iPhoneが律儀にコールする。そうか、ここはホテルツインリンクの一室だった。今回はスタートの練馬からずっとご一緒の飯嶋洋治さん(RJCに入会して2年目。やっと今年から投票権を取得)と、ゆったりしたツインルームでの、同宿だった。
「朝食は?」
「7時からです」
「じゃあ、それまで、『みんカラ』BLOGとメールのチェックを済ませておこう」
 飯嶋さんに断って、持ち込んだ「Dyna Book」の電源をONにする。80歳の超シニアがよくやるなア。表情にこそ出さないが、飯嶋さんは心の内で呆れ顔を噛み殺しているに違いなかった。

 7時。1Fのレストランへ。バイキング式になっていて、和食には目も向けず、サラダ、ヨーグルト、パンと牛乳、それにフルーツの順でピックアップする。それはいつも摂る朝の食事と全く同じものではないか。結局、誰かに飼い馴らされて、こうなるものらしい。


*圏央道菖蒲PAにて。RJCメンバーの飯嶋洋治さん。結局、往路のドライビングはほとんどを担当してもらった。



 ヒョイと窓の外を見やると、夜来の雨も上がって、八溝山地の名も知らぬ山々が、雲海に浮かぶ島々という風情で、こちらの目を和ませてくれる。いいテスト走行と選考会になってくれそうな予感がする。
 前夜にホテル入りし、懇親会で親しく交流した各自動車メーカーの商品開発の関係者や、広報部員、RJCメンバーも三々五々、朝食を済ませると、ホテルを後にして、試乗会場の基地となるサーキットのパドックへと急いでいる。緊張した空気が伝わり始めた。

「われわれもソロソロ……」
「はい。受付は8時からです」 
  飯嶋さんのレスポンスは、いつも小気味よい。部屋に戻ると、忘れ物はないか、をチェックして(必ず何かを置いていく癖は、年とともにひどくなっている)、チェックイン時に支払いを済ませてある1FのフロントにKEYカードを返して、駐車エリアへと急ぐ。待っていたのは、オレンジカラーのR35 GT—R MY17であった。



 10月上旬に届いたHot-Version vol.142の巻頭企画『GT—R 2017年モデル 全開アタック&BATTLE!!』で、まず味見する。ドリキン土屋が「足がしなやか。動きがいいなあ。ああ、いい感じ、ヒューっと入ってくれるよ!」を連発しながら1分4秒台を軽くマークするのにも、当然惹かれたが、決め手はこの人のコメントだった。

「ベスモ同窓会」のメンバーでなおかつ「R35 GTRクラブ」会長でみんカラネーム「あど」さんこと、折戸聡氏が語りかける。
「見た目がガラッと変わって、(ボディカラーも)新しい色が出て、新しい物好きには評判がいい。街中を走っても抜群に……」




 
「ツインリンクもてぎ」までの往路ドライブは、ほとんど飯嶋さんが担当したので、もっぱらこちらはカメラ係に徹した。紅葉の始まったホテルからサーキット専用路までの下り坂は絶好の撮影ポイントだった。そしてパドック手前の、いつもの定点撮影も無事クリアして、午前8時からの受付を済ませ、試乗開始前のブリーフィングに臨んだ。

 午前9時。試乗開始。真っ先に足を運んだのは、コントロールタワー寄りの手近なピットを割り当てられている(正岡註:これは第1次選考会終了後の抽選による=今回は国産車グループが最終コーナー寄りの遠い方へ)VOLVOのXC90である。

 ともかく誠実に、国産車、輸入車両部門の「シックスBEST」に選ばれた12車種すべてのステアリングを握って、ロードコースの外周と東コースとを組み合わされた4キロほどの特設試乗コースを走りたい。しかし、与えられた時間は午後1時まで。その間、せっかくの機会だから、各車の担当者とも歓談したい。となると、時間があるようで足りるはずがない。実際にはある程度、緩急をつける必要があった。

 VOLVOを試乗の1番手に選んだ理由はもう一つ。RJCが「イヤーカー選び」を終えた後、年次報告書として発行予定の『Bulletin』で、「XC90試乗記」の原稿執筆を要請されており、いくつか確認したいこともあったからだ。


*試乗コースに組み入れられた東コースへ入るXC90

 XC90のおっとりした顔つきとがっしり体躯。北欧からやってきたSUVの新しい挑戦者。2017年モデルでアップデートされた先駆機能を、改めて確認したかった。販売も好調らしい。スタッフの対応もキビキビしていて、今回は故あって欠場しているSUZKI顔負けの熱っぽさが印象的だった。加えて、4人乗り限定の受注生産車『VOLVO XC90 EXCELLENCE』が持ち込まれていて、よかったらドライバーを用意しているので、後部座席でゆっくり「VIP気分」を楽しんでください、と来た。「有難いお誘いだが、それは時間の余裕ができたら、ぜひお願い」と断って、お隣の「プジョー」ピットへ移動する。

「プジョー」「アウディ」「Jaguar」「メルセデスベンツ」「BMW」とインポート部門を順序よく訪問し終わる予定が、顔なじみの広報責任者の陣取ったピット・ブースでは、ついつい話し込んでしまい、気がつくと、すでに午前12時が迫っていた。そこで作戦を変更、「国産車部門」はすぐ乗れるクルマを優先することにした。

 結局、「インプレッサ」「プリウス」「アクセラ」「ムーブキャンパス」の順に「対話」を済ませ、直近に試乗したばかりの「セレナ」と「フリード」はパスせざるを得なくなった。ま、わたしの中での採点を再確認するための試乗は、これ以上、必要としなかったわけでもある。
 
 午後1時、ブリーフィングルームに集合、名札と引き換えに事務局から投票用紙を受け取った。

 午後2時、開票が開始された。まずテクノロジー部門。競り合っていたのは前半だけ。日産セレナ搭載の「プロパイロット」があっという間に、メルセデス・ベンツ Eクラス搭載の「インテリジェントドライブ」に62ポイントの差をつけてしまう。これで日産の悲願である「2部門制覇」が現実味を帯びて来た。



 続いて「インポート部門」。こちらは「アウディ A4」が最後まで「VOLVO XC90」を追走したが、最後には29ポイント差で力尽きた。
 注目すべきは、プジョー・シトロエン・ジャポンからの「プジョー318 Blue HDi」ではなかったろうか。ちょっと小粋なハッチバック。最新の排ガス対策を施したディーゼルエンジン搭載。第1次選考では「ルノー・トゥインゴ」のエントリー辞退で繰上げ出場という形であったにもかかわらず、本選では3位にランクアップしている。乗ってみての好感度が高かったからだろう。

 無念さがこみ上げる。順位はともかく、こうしたステージにポルシェ718ボクスターが混じっていれば、もっと味わいのあるテスト試乗ができただろうに、と。


*プジョー318 Blue HDi



 国産車部門に与えられる「カーオブザイヤー」の栄冠は、開票と同時に「日産セレナ」が独走した。運転支援装置の「プロパイロット」人気に加えて、ミニバンに先進技術を傾注し、利便性を格段に高めた点が評価された。それを情熱を持ってアピールした開発担当、広報担当それぞれの働きが、快く実ったクルマ、それがセレナというミニバンであったのか。
 



*XC90でインポート・カーオブザイヤーを獲得したVOLVOジャパンチーム。


*カーオブザイヤーを狙って、栄冠に輝いた日産セレナチーム。


*「テクノロジー」までゲットした日産セレナチーム(技術担当組)

 午後3時、結果の発表。散会。ピット・ブースに戻っての記念撮影を見守ってから駐車パドックへ。ひと際、存在感をアピールしてくる佇まい。R35 GT-R 2017バージョンが待っていてくれた。さて、このKEYを飯嶋くんに渡したものかどうか、まだ心が決まっていなかった。  (この項、次回更新まで)


*西日が落ちて行く。シルエットは筑波山。復路のGT−Rは常磐道を経由?
Posted at 2016/11/18 16:17:11 | コメント(5) | トラックバック(0) | 還暦+20歳の青春 | 日記
2016年11月10日 イイね!

ポルシェの殺し文句 「最新は最良!」の呪文は本当か?

ポルシェの殺し文句 「最新は最良!」の呪文は本当か?「ベスモ」のリトルマガジン的『718ボクスターS試乗記』


 ポルシェJAPANが新しく居を構えた虎ノ門ヒルズの地下3階の車寄せで、赤の718ボクスターSを受け取ったのが午後の4時過ぎ。お堀端沿いの千鳥ヶ淵の撮影ポイントに立ち寄ってから、代官山の蔦屋書店に向かったときには、立冬を間近に迎えて、足早に夕闇が迫ってきた。

 撮影を済ませてからも、この日、RJC第1次選考会からずっと一緒の飯嶋洋治さんは、まだ718ボクスターSのステアリングを握っていたそうだ。
「いいですよ。このまま代官山の蔦屋書店まで、どうぞ」





 多分、こうなるだろうと先読みして、ポルシェ広報室への試乗手続きには、飯嶋さんの名前も登録してあった。彼のドライビング・スキルの適確さは、この2年間、触れる機会が多く、安心してお任せできるのを誰よりも知っていた。何といっても『スピードマインド』の編集長も務めたモーター・ジャーナリスト。期待の星である。

 それに……彼は最近、『GOIN(ゴーイン)』というDeNAが立ち上げたWebマガジンの執筆者として活躍中、つい先日もこんな試乗記を書き上げているので、ぜひ『こちら』にもコンタクトして、ご一読を願いたい。


 靖国神社前をひらりと左折。車の量のすくない内堀通りを、桜田門方面へ、それなりの活発な速度で疾走する。この大通りは適当なアップダウンが連続することで知られている。背後で奏でるボクスターの心臓の脈動音。交差点を一つ、運良く青信号でパス。イギリス大使館。半蔵門。国立演劇場。4車線にふえた右寄り側をキープして、下り勾配を意識しながら、三宅坂交差点を右折して R246に合流した。

 伝統の「718」の称号に恥じない……それがポルシェのプライドと進化の「哲学」なら、その片麟がうかがえるはずだったが、そこまでの2キロを飯嶋さんは誘惑と闘い続けていた。この718ボクスターSにはポルシェの先進技術、デュアルクラッチトランスミッションの略称「PDK」が搭載されている。だから、MTモードに切り替えて、パドルシフトをパンパンとやって、加減速、コーナリングを、少しは楽しむことはできるのだが……。
「いや、このままAUTOでポルシェが選んでくれる設定で走って見ます」

 R246と呼ばれる青山通りをオープンCARで走るのは初めてだった。この日の午後、RJCカーオブザイヤー第1次選考会の舞台となった青学会館の脇を左折する。くだって行くと並木橋。代官山は目と鼻の先であった。



 午後6時きっかり、庭園風にしつらえてある「T―SITE」の駐車スペースへ718ボクスターを滑りこませ、蔦屋書店2号館へまっすぐ向かう。「車とバイク売場」の責任者S氏が笑顔で迎えてくれた。今年の4月末にこの蔦屋1号館で開催した『ベストモータリング・トークショー』のお礼をいったところで問うてみる。

「ポルシェ専用棚に置いてもらった『PORSCHE 偏愛グラフィティ』の売れ行きはどうですか?」
「ああ、80冊全部、売り切れました」
 この明るい声が聴きたくてここへやってきたわけではなかったが、やっぱり嬉しい。早速、本題の飯嶋さん紹介をする。発刊したばかりの『きちんと知りたい! 自動車メンテとチューニングの実用知識』(日刊工業新聞社刊)はまだ置いてなかったが、何冊かの彼の著書は書棚に飾ってあって、飯嶋さんを喜ばせる。
「また、トークショーのような楽しいイベントをやりましょうよ」
 S氏は上手にこちらの気持ちを盛り上げてくれたのだろうが、その内容は、本気に取り組みたくなるものだった。ひょっとしたら、また来年の春には……。




 一段落したところで、3号館にあるコーヒーショップ「STARBUCKS」へ飯嶋さんを誘う。実はそろそろ、『偏愛グラフィティ』を創った時、編集・執筆を手伝ってくれた「ベストモータリング同窓会」メンバーの仁川一悟君がやってくる時間になっていたからだ。仁川君はボクスター981のオーナー。今日(11月1日)から4日まで、幸い、718を借り出せたから、新旧の比較を一緒にやってみてもらおうと企んでいた。

「ポルシェの『偏愛グラフィティ』に付録をつけるみたいに、新型車のインプレを紹介してみようか、と。そう、かつてのベスモに付けていた《リトルマガジン》と同じ発想で」
「あ、それは面白そう」と、飯嶋さん。そしてポルシェが今度の「ライトサイジング」開発が、かつてのエンジン水冷化と同等の、大きなマイルストーン(達成すべきプロジェクトの重要な節目)といっていることを論議し始めたところへ、仁川君がやってきた。

 しばらく歓談したところで、飯嶋さんが「じゃあ」と立ち上がる。そうだ、ボクスターは二人乗り。飯嶋さんは徒歩で代官山駅へと向かわなければならなかった。



 そして1週間後、仁川君から『最新は最良か? ポルシェ718ボクスターSに試乗!』とタイトルしたレポートが送られてきた。この「ベストモータリング同窓会編集部」の新しい試み、いかがかな。ややCG的なクールな筆致だが、間違いなく「ベスモDNA」が踊っているところが頼もしい。そっくりそのまま、紹介したい。

☆     ☆     ☆     ☆     ☆     ☆

最新は最良か? ポルシェ718ボクスターSに試乗!  仁川 一悟

『718ボクスターS、借りることにしたからよろしく頼むよ!』突然やってくるいつもの局長からの電話。なるほど、ポルシェがRJCカーオブザイヤーにエントリーするという前振りはそういうことだったのか!と気がついたところで、不安がやってきた。
『どうしよう、すごく良かったら……』旧型981オーナーに襲いかかるポルシェのあの呪文。
『最新のポルシェは最良のポルシェ』
 新型でどのように解釈されていたのか、新型の走りを報告する。

 911に引き続きボクスター・ケイマンシリーズもターボ化の波がやってきた。こちらは718という新たな名前をつけての再出発になる。水平対向6気筒NA、3.4ℓと2.7ℓだったエンジンは、それぞれ水平対向4気筒ターボ、2.5ℓと2ℓに置き換えられた。エンジンに加えて内外装もリファインされ、イメージを保ちつつ見た目も新たな車になった。

 待ち合わせの場所に置かれていた718ボクスターSは、なんとイメージカラーであるラバオレンジ!のボディーカラー。こりゃ目立つなぁと思いながら車に乗り込む。やや小径にそして握りも細くなったステアリングホイールに好感を抱きながらエンジンを始動するとボボボボボ・・・とターボであることが明確なエキゾーストを奏でながら、アイドリングが始まった。そして走り出すと今度はドロロロ…と不等長エキマニが奏でる聞き覚えのある音を出し始めた。NAとは明確に異なる音、しかしながらそれはポルシェであることが明確な迫力のある音を奏でながら。



 街中で乗る718ボクスターSは、明確に進化していた。何より乗り心地がすごくよくなったのは朗報だ。従来も悪いわけではないが『スポーツカーのわりには』という言い訳がついていたよさだったが、新型はそんな枕詞が要らない乗り心地だ。路面が荒れたところでもしなやかに動く足回りが、室内を揺らすことはない。2.5ℓターボエンジンの分厚いトルクとPDKのマッチングもさらによくなり、非常に乗りやすくなった。この印象は高速道路を走っても変わらない。非常に安定して速い車に仕上がっている。良くも悪くも、ゆっくり走っているとそれはポルシェなのか?分からなくなってしまうほど快適だ。

 細いワインディングに入ったところで、キャラクターの違いが明確になってくる。コーナーでの旋回速度が遅い。誤解を恐れずにいえば、それは十分に速いのだが比較をしてしまうと遅く感じる。同じペースで走っているとタイヤがむずむずと限界に近そうなインフォメーションを出し始める。もう少し踏み込むとすぐにESPが顔を出しはじめた。どうやら本当に限界のようだ。そして、PASMをシャシースポーツに設定しても相変わらずの乗り心地のよさと引き換えに、やや大きめのロールは変わらない。旧型のボクスターS、PDKはカタログ重量1,350kg、反面新型718は1,410kgと同グレードで比べても60kgの重量増となっている。足回りの印象も柔らかくなっている。



 新型718ボクスターは、明確によくなっていた。911と同じように乗り心地が良くなり、パワーがあがって燃費も良くなった。都内から箱根を往復して、ワインディングを飛ばしてたたき出した燃費は270km走って8.7km。アイドリングストップする範囲も広がって、停車する前にエンジンが止まるようになった。ターボエンジンの苦手なところはPDKが巧みにカバーして普通に乗ればターボラグを感じることはほぼ無い。新型718ボクスターSは燃費も含めて最良に進歩した。これならスポーツカーに乗るぞ!とドライバーの心の準備ももう要らないかもしれない。反面、心の奥底では別の感情も湧き上がる。スポーツカーってそれでいいのか? ポルシェってそれでいいのか!? 環境との共生を考えれば、それが正しいのは分かっている。他のメーカーのスポーツカーに比べれば、これがポルシェだ!という説得力は十分な車に仕上がっている。しかしながら乾いたフラット6のNAサウンドを知っているものには、新型のポルシェ密度が『薄味』に感じるだろう。初ポルシェとしてお勧めできる車が増えたことは、歓迎できることかもしれないが。


*フロントバンパーももちろん新デザイン。ウィンカーがバンパーインデザインになり、インテーク周りも変更。
ナンバー下については、PDKのオイルクーラー用インテークは廃止になり塞がれる形に。


*フロントバンパーのデザインも変わり、サイドビューはより伸びやかな印象に。


*ヘッドランプのデザインも変更。写真はOPのLEDヘッドライト。


*フロントフェンダーのキャラクターラインも強くなり、シャープな印象になった。
ミラーも支柱に穴が開いている新デザイン。従来は一部車種に手動しかなかったものが、
電動格納可能になって、全車標準採用!


*サイドのエアインテークもやや大型のデザインが標準に。


*リアビューは、ウィング部分が大きくなりややダックテール気味に。テールライトも一新され新しくなりました。
従来あった、リアウイング下のバックランプは廃止になり、ブレーキランプの下半分が兼用に。
なんとリバース時はレッドからホワイトに色が変わる仕様です!

<取材車両>
ポルシェ718ボクスターS PDK/RHD 8,520,000円
走行距離:13,990km 装着タイヤ:PIRELLI・Pzero
<装着オプション>
ボディーカラー(ラバオレンジ):426,000円
レザーインテリアパッケージ(ブラック):580,000円
電動ミラー:55,000円
PDK:524,000円
PASM:260,000円
PTV:238,000円
スポーツクロノパッケージ:379,000円
20インチCarerraクラッシックホイール:389,000円
カラークレストホイールセンターキャップ:30,000円
フロントウィンドウ クレーティント:21,000円
オートエアコン:139,000円
GTスポーツステアリングホイール:50,000円
シートヒーター:76,000円
フロアマット:20,000円
LEDヘッドライト:359,000円
合計:12,066,000円


                                    (この項、終わる)
Posted at 2016/11/11 01:20:05 | コメント(3) | トラックバック(0) | 還暦+20歳の青春 | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「3連休中日、富士フレッシュマンレースで青春を燃やした中・老年男の同窓会をFBで速報。今を支えるエネルギー源を確認。そのせいか翌24日のみんカラPVレポート欄の第1位は【還ってきた愛しのEXA】。FBレポート末尾でリンクした8年前のみんカラブログに未読の仲間が訪問してくれたわけか。」
何シテル?   02/25 09:59
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2020/2 >>

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829

リンク・クリップ

祝・みんカラ歴6年! 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/01/06 10:51:53
"トヨタ プログレ"の愛車アルバム 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/10/18 15:20:39
魚菜センター(青森)のっけ丼 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/09/03 21:31:43

愛車一覧

トヨタ プログレ トヨタ プログレ
「NC」とは、ニュー・コンパクトカーの略と記憶している。(その後、NEO CATEGOR ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
©2020 Carview Corporation All Rights Reserved.