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正岡貞雄のブログ一覧

2012年09月04日 イイね!

「carview みんカラ」チーム、かく闘えり②

「carview みんカラ」チーム、かく闘えり②~『23rdメディア対抗ロードスター4時間耐久レース2012』観戦記~

 前年優勝チームに与えられた「3分間ピットストップ」の苦行とひきかえに、ゼッケン88の「carview GODTAKSPEED」チームは、すこぶる快適な環境を手に入れていた。11番ピットという特等席である。

 正面のメインスタンドから見て、コントロールタワーの右手にあるピットゾーンは、ゆったりと仕切られていて、夏のレースには何よりありがたい「涼しさ」があった。使用できるのは5チームだけ。頭の上が、ミーティング・ルームやゲスト用の特別棟だから、向かって左手のピット長屋にくらべると、直射日光にさらされる天井からの余熱に焙(あぶ)られることもなく、すべてがVIP待遇だった。


*公式記念プログラムに掲載された「CarView みんカラ」チームの賛助広告。いいできだよ。

 加藤拓人編集長からバトンをうけとった北畠蘭知亜は、03番、ピンクパンサーのエースドライバー、佐藤久実ちゃんとのバトルに熱くなっているようだ。山本享監督がポケットマイクで、鋭く指示を与える。
「蘭知亜、回転は5500で抑えて! 燃費は?」
「4.30」
 レシーバーが蘭知亜の声を捉える。満タン、50リッターで出て、20リッターの給油を2回、合計、90リッターで4時間を走りぬくこと。この命題をこなさないことには、どんなに速く走ろうと、栄光を手にすることができないのが、耐久レースの醍醐味である。


*スタート直後の3分ピットストップからコースへ戻る。こうしたアングルのピットレーン風景は珍しい。PHOTO by 北畠主税


*蘭知亜が、他の媒体をごぼう抜き。PHOTO by 北畠主税


*ポケットマイクでドライバーに指示を出す山本監督と燃費計算をする杉作コーチ(?)

 タンボ氏がそっと、内情を漏らしてくれたことがある。
「最初に使った5年前は、携帯電話経由だから、メカに弱い伏木さんとぼくがうまく対応できなくてね。バッテリーはすぐにあがってしまうし、何の役にもたたなかったのよ。でもねぇ、回を重ねて慣れてしまうと、便利なのよ。こちらの状態を伝えられるし、ピットサインを見なくてもいいし……」

「なるほどね」
 肯きながら、ちょっと反論したくなった。
「そう何もかもが、便利になりすぎるから、趣きがなくなるんだよ。1周ごとに、最終コーナーを抜け、ストレートに帰ってきたところで、ピットから出されるサインボードを確認する……あの連帯感が味わえないのが、なんとも寂しくないかい?」
「そうなのよ。前の周が何秒だったのかを自分の目で確かめるあの瞬間、アップサインが出たり、ピットインしろっていうPサインが出たり、あのアナログの関係が味わえるのがサーキットの特典でしたねぇ」


*1コーナーで踏ん張る、加藤編集長。CG加藤さんとのバトル。Photo by 北畠主税

 そのタンボ氏に、出番がやってきた。2時間が経過したところで、トップがゼッケン50の「CG」。社長であり、編集長である加藤哲也さんがステディに走っているのはわかるが、スタッフもなかなかのものらしい。2位は隣のピットの55、映像専門メディアの「SYE」。スタート・ユア・エンジンの略とかで、荒聖治君を助っ人ドライバーとして起用しているチームであった。以下、松田秀士さんが参加している「XaCAR」、新参加の「J-SPORTS」と続いている。助っ人としてミラージュCUPで鳴らした小幡栄に、渡辺明、久保健といった懐かしい名前が登録されている。その上、木下隆之!? 冗談じゃない。このチームにだけは負けるんじゃないよ! この段階で、「Carview」チームはトップから3周遅れの18位。
ゼッケン24の「ホットバージョン」は16位、08のベストカーが17位か。



 ぼくは第1ヘアピンに陣取って、タンボちゃんの走りを観察した。先行する03の「ピンクパンサー」をあっという間に射止めて、滑らかなラインを描いてダンロップ下へと消えていく。その後ろ姿に安心して、ピットへと引き返すことにした。やっと日が傾き、各車に「ライトON」の指示がでた。これからが、ドライバーの優劣と、燃費対策の経験差が試されるステージであった。



「Carview」チームのドライバーが、還暦の節目を越えたばかりの伏木悦郎さんにチェンジする。去年は彼がコースインした途端に、雨が襲ってきた。FRのロードスターは雨に弱い。あの時、何台がコースアウトしたんだっけ!? 

 そういえば、今回はまだ、ぺースカーが1度も出動していない。このままだと、土壇場でガス欠車が続出するに違いない。これまで何度、同じシーンをみたことか。このメディア対抗で、トップを捉えた最終コーナーで、この日、予選のトップタイムをたたき出した大井貴之がガス欠でストップ、カラカラとイグニッションキーを回しながらピットロードに退避したのは、第何回目のできごとだったろうか。

 3時間経過。レースはなんの異変もない。これでは伏木選手に「ミラクル」は期待できなかった。ただし、トップは入れ替わって「SYE」「J-SPORTS」「ティーポとデイトナ連合軍」の順番となり、「Carview」は15番手に浮上、トップとは2laps差に詰めていた。残り40分、北畠蘭知亜が2度目の出撃である。このセッションは助っ人で勝負に出てくるチームが多くなる。にわかに、サーキットが殺気立った。

 なんと、ここへきて、ベストタイムを1分10秒台で走り抜ける、とんでもないチームが出た。それも3チームである。#02の「MOTOR」#07「J-SPORTS」#74の「REVSPEED」。#07はどのドライバーだったろう? #74は間違いなく、織戸学クンだった。で、蘭知亜選手は? やってる、やってる。「CG」チームの前で踏んばり、シングル入りを狙っている。

「残り、あと15分。これはフィニッシュまで持たないかな」
 山本監督が決断する。蘭知亜に対して「省燃費走行」を支持する。次回のために、ガス欠してもいいから、燃費にデータ取りをする選択肢もあったが、ここはグッと耐えよう、というのである。1周ごとに蘭知亜は後退した。口惜しそうな彼の表情の窺える走りっぷりだった。



 突然、場内放送が絶叫する。
「織戸選手がスローダウンしています。第2ヘアピンの立ち上がりです」
「あ、あ、あ。中谷選手の08、ベストカーが第1ヘアピンを出たところでストップしました。ガス欠でしょうか!?」
179周で、中谷が消えた。
この日の中谷は、朝から不運続きだった。まず、予選で。大井クンと併走する形でコースインしたものの、リアの空気圧の調整に失敗し、出遅れた。そして、決勝。彼は自らが入手した「情報」に賭けた。ガソリン残量に対するコーションランプが点いてから、ロードスターは何周走れるのか、である。
「17周」
 それが、彼の得た回答だった。しかし、15周目、かれは真実の回答を得た。彼のマシンは、ブスブスと呟きながら、第1コーナーからS字にアプローチする手前の芝生に蹲ってしまったのだ。

 20時07分。チェッカーフラッグが、これまで6回の優勝経験をもつ#27、「Tipo Daytona Car」マガジン3誌連合軍に振られた。だれと言って、特別に速いドライバーがいるわけでもないのに、コンスタントに周回を重ね、結局は勝利を手にしている。さすがだねえ。ここがどんなノウハウをもっているのか、一度、うかがってみたいものだ。


*メディア対抗初出場の「レディースドリフタ―」と岡村和義さん

「Carview」は10位。「ホットバージョン」が9位。今回はハンディキャップの大きい土屋圭市の投入を避け、そのドリドリ精神を継承する「ドリフトマッスル野郎」をあえて起用した。加えて、ふたりのレディースドリフタ―が花を添えた。すっかり「サーキット走行」のとりことなった彼女たちは、来年もぜひ!と本田俊也編集長におねだりをしていたが、14秒台をコンスタントにこなしたところをみると、結構、いけるんじゃなかろうか。

 ハンディが軽減される2013年。ことしもまた確実に進化した「Carview みんカラ」チームは、名門への道をめざして挑むはずだ――と、締めの1行を書き終えたところで、2012年の公式記念プログラムをペラペラとめくる。と、3見開き目で、手が止まった。なんと「やります、カービュー。いけてます、みんカラ。」のコピーを配した賛助広告。よし、このページ、この稿のアタマで紹介させていただこうじゃないか。この勢いが、ぼくは大好きだ。


 


Posted at 2012/09/04 18:18:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | 黄金の日々 | 日記
2012年09月02日 イイね!

「みんカラ」チーム、かく闘えり ~第23回メディア対抗4時間耐久~

「みんカラ」チーム、かく闘えり ~第23回メディア対抗4時間耐久~  9月1日、午後4時6分。この日のためだけに用意された23台のレース仕様のロードスターが、たかぶる闘争心をぐっと抑えて、ローリングスタートに入った。恒例だった「ルマン式スタート」を見たかったのだが、いつの間にか、返上されたらしい。

 筑波サーキットの夏は、まだ終わっていない。西の空から、惜しみなく陽光が、戦士たちを眩しく、捉え続ける。

 エンジン音の集団が遠ざかっていく。第1ヘアピンからダンロップ・コーナーを抜け、第2ヘアピンへ向かったのがわかる。一瞬、時間がとまった。と、第2ヘアピンで折り返したマシンたちが、最終コーナーを目ざして直線路に入ったらしい。大きなエネルギーの塊が、はじかれたようにこちらへ戻ってくる気配。何ごともなければ、先導するペースカーがピットロードにそれ、レースがはじまるはずだ。ぼくらの目と耳は、最終コーナーへ。


*いきなり1周目で1分09秒853をたたきだした大井貴之クン。相変わらずだね。


*この⑬がスタートラインを抜けると、レースがはじまる。(わがスマホ携帯にてパチリ)

 ゼッケン⑬の青いマシンが現れた。公式予選で、唯一、1分10秒を切ってポールポジションをとった大井貴之の「ENGINE」編集部だ。このマシンがコントロールタワー前を通過すれば、レースがはじまる。あっという間に、10台あまりがスタートラインを抜けて行く。やや間を置いて次の集団がやってくる。ゼッケン88番、「みんカラ」カラーをまとった加藤拓人編集長のドライブする「カービューロードスター」が、前車との間合いを保ちながら、走り抜ける。


*パドックの注目を集めてコースインする「みんカラ」号。プレッシャー、ビンビンだね。

 さて、これからはじまる北畠蘭知亜、北畠主税、伏木悦郎、そして再び北畠蘭知亜とバトンタッチされるはずの4時間バトル。どんな試練と波乱がまっているのだろうか。そして前年度優勝の、あの栄光が単なる『ラッキーパンチ』にすぎなかったのか、どうか。メディア仲間の好奇の目が、88番に集まっているのも、事実だった。

 トップグループが戻ってきた。先頭は⑬ではない。ああ、大井がどこかでしくじったな。瞬間、そう思ってしまったが、すぐにその間違いを訂正する。スタート・ドライバーは大井であるはずがない。ましてや、今回から参加の国沢光宏でもない。編集部の誰かのようだった。その証拠に、この後、周回を重ねるごとに⑬はずるずると順位を落として行ったのだから。

 そんなことは、どうでもいい。「みんカラ」の加藤編集長車はどうした!?
おっ! ピットロードからこちらへ戻ってくるのが88号車ではないか。どこかでやってしまったのか。それとも、マシンに変調が!?
 ピットは、それを当然のように迎えた。11番ピットの前で88号車はピタリと止まった。加藤編集長はマシンに乗ったままである。レース主催側のピット監視員立会いのもとで、タイム計測がはじまった。
「180秒だぞ!」
 北畠タンボ君が、こちらのピットマンに確認を与える。そうか、カービュー編集部は、いきなり賭けに出たのだ。前回優勝のハンディキャップとして、3分間(180秒)のピットストップが課せられていたのだ。それを、レース開始と同時に消化してしまおうという作戦だった。


*いきなり3分のハンディ消化のため、ピットにストップしたままの「みんカラ」号

 それにしても、180秒は長い。1分経ったところで、監督の山本享が「9,8,7」とカウントダウンを始める。それを慌てて止める蘭知亜。監督の指示に危うく反応しかかった加藤編集長も、エンジンをかけかかった手の動きをとめた。危ない、危ない。それほどに、何もできない「3分」とは、恐ろしく長い、ということだった。

 やっと、3分を消化して、加藤編集長はコースへ復帰した。トップグループからはすでに3周近く離されてしまった。それでも、最初の計測タイムは報告される。1分13秒の前半だ。去年のレースの後、ほとんど実車での走行練習ができない分、時間をひねり出しては「グランツーリスモ」通いで腕を磨いてきたという。しかも、レース開始前のセレモニーで優勝カップを返還する役をこなし、モチベーションは高いままだ。第1コーナーのインに飛び込んでいく姿勢には、一段とたくましさがましており、安心して見ていられる。


*前年の優勝CUPを変換しレプリカを受け取る加藤編集長

 与えられた50分を消化して、第2走者、北畠蘭知亜のバトンをわたす。ほとんどの周回を12秒台でこなし、トップとは3Lap遅れ。つまりハンディキャップがそのまま、差になっているだけの話じゃないか。

 もっとも、あと3周ほどでピットインできるところまで順調に来ていながら、ダンロップ下でクルリとやってしまい タイムをロスしたのを、しきりに悔しがる。
「今回も、タンボさんの友人の杉野(勝秀)さんが来てくれて、綿密な燃費計算をやってもらっています。なにしろ今年の指定タイヤ、POTENZA RE-11Aのグリップ力が想像以上によくなっていて、コーナーからの立ち上がりで、踏み込みのタイミングがはやくなっている。恐らく、終盤は燃費競争になって、土壇場でのガス欠車続出、なんてことも予測されます。それに備えて、きっちりやっていれば、シングルの位置も、けっして夢じゃない」
 
 加藤編集長が無事帰還してくれ、北畠蘭知亜を送り出したところで、伏木悦郎がこう解説してくれる。まだ、「ライトON」までには時間がある。第1ヘアピンで蘭知亜の走りを「鑑賞」したあとで、「ベストカー」や「ホットバージョン」のピットを訪問するとするか。普段なかなか逢えない連中と交流する……、サーキットならではの効用であった。

 蘭知亜のポジションがあっという間に、14~15位までに回復した。この続きは、このあと、じっくり書き上げたい。この日もまた、懐かしい昔の仲間と逢えたり、わざわざ会いに来てくれた「みんカラ」仲間がいたり、と。


*「ベストカー」チームは中谷明彦を起用。左が勝俣社長兼総編集長、右端が宇井編集局長


*北畠タンボちゃんの追撃は次回で。第1ヘアピンにて。
Posted at 2012/09/02 08:04:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | 黄金の日々 | 日記
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1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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