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正岡貞雄のブログ一覧

2016年03月29日 イイね!

こうなりゃ大井タコ君を『ポルシェ漬け』に!

こうなりゃ大井タコ君を『ポルシェ漬け』に!~災い転じて福となす?~


 珍しく、中谷明彦君から泣きが入った。
「ごめんなさい。4月21日の便で北京に行かなくてはならなくなった。ですから22日の『トーク&サイン会』は失礼させてください」
 今度は、こちらが悲鳴をあげる番だった。この期(ご)に及んでそれはないだろう! ともかく、もう一度、北京側と調整してよ。わかった、もうちょっと時間をください。中谷君だって、事の重大さはわかっている。


*2月29日の筑波サーキット。「ベスモ」が蘇ったかのようなシーン。これが北京「易車網」のロケだった。

 しかし……中谷君が契約している中国最大の自動車専門ネットメディア『易車網』は、4月25日からはじまる「北京モーターショー」前に中谷君の試乗取材を終わらせなければならない事情があって、スケジュール変更はできないという。

 やむを得ない。早めに手当をしておくしかない。こうなれば代役を務められるのは「彼」しかいない。ましてや、もう一人のキャスターは黒澤元治さんである。ベストモータリングに親しんだ向きならご記憶の方も多いはず。あの1992年の「PORSCHE特集号」の進行役は彼だった。特にガンさんとのやりとり、呼吸の合い方は抜群だった。それに「偏愛グラフィティ」には登場こそしていないが、彼もまたPORSCHEフリークの一人で、造詣も深い。

 すぐに電話を入れる。こんな時には珍しく速やかに電話がつながる。
「代官山」での、いわば前夜祭ともいえる「トーク&サイン会」の翌日は「箱根ターンパイク」を舞台にした「大観山ミーティング」で今年の「ベスモ同窓会」は完結する。その日の担当を大井貴之・桂伸一の若手二人を指名していた。だから、大井タコ君とはホットラインが、すでに出来ていたのだ。


*new911カレラS 3ℓツインターボ 420ps


*Porscheボクスターの頂点に立つ「ボクスタースパイダー」は3.8ℓフラット6 6速MT


 要件を告げた後、「スケジュールは大丈夫かい?」と、ついつい1990年代当時の「辺須紋組」口調に。そしてついでに訊いてしまう。「いまのポルシェには乗っているかい? 一応、ボクスタースパイダーは用意してあるけど」と。
「スケジュールはなんとかします。いまのポルシェ? 今度の911はまだです。ぜひ乗りたいです」
「わかった。交渉してみよう。RSも不可能じゃないよ。よし、ガンさんとのトークまで、きみをポルシェ漬けにしてみせよう!」
「期待していいですか? お任せしますよ」

 かくして、また新しい交渉ごとを抱え込んでしまったが、結論から明かすと、こうなった。

  ○ボクスター スパイダー  4月18〜19日

○New911 Carrera S 19日〜20日

○911 Turbo  & Macan Turbo 20日〜24日


*911 Turbo


*Macan Turbo


 後は大井貴之・元師範代が用意された「ポルシェ漬け」の収穫をどうわたしたちに「報告」してくれるか、楽しみに待つとしよう。つまり、22日の「代官山」のパーキングガーデンか、イベントスペースのある1号館の入り口に、911Turbo & Macan Turboが展示できるはずだし、その2台は23日もわたしたちと一緒に箱根の「大観山」へ赴くことになるだろう。そして……大井貴之&桂伸一両ドライバーのデモランを鑑賞したいものだ。

 中谷君、安心して北京の仕事をこなして来たまえ。なんだかここから新しいプロジェクトが始まりそうな予感……いやいや、まず「第5回」目のイベントに心と時間を傾注しなくては。


*4月22日夜 この師弟コンビが代官山で復活する!

 あ、そうだ。大井君のプロフィールを「蔦屋書店」側に大急ぎで送らなくては……確認のため、大井君の主宰するドライビングスクール「D-Rights」のホームページを開いて学歴を確認してみた。と、なんと「ベストモータリング正岡組」とあるではないか。いかにも彼らしいウィットに、思わず噴き出してしまった。大井タコ君、今回はよろしく。
2016年03月27日 イイね!

イベント:第5回 ベストモータリング同窓会 in 東京・代官山&箱根・大観山


「イベント:第5回 ベストモータリング同窓会 in 東京・代官山&箱根・大観山」についての記事

※この記事は第5回 ベストモータリング同窓会 in 東京・代官山&箱根・大観山 について書いています。


22日のキャスター変更  中谷から大井へ  


4月22日の『トーク&サイン会』に黒澤元治さんと一緒に出席予定でした中谷明彦君が、その時期、北京モーターショーとの関わりで、急遽、北京に行くことになりました。ギリギリまでなんとか「代官山」に出演できるよう、先方とも調整していたのですが、残念ながら不調に終わりました。

そこで代役に大井貴之君を起用します。ご記憶の方も多いでしょうが、あの1992年の「PORSCHE特集号」の司会は彼でした。特にガンさんとのやりとり、呼吸の合い方は抜群でした。「偏愛グラフィティ」には登場していませんが、彼もまたPORSCHEフリークの一人です。

この突然の変更、どうぞご了承ください。なお、大井君は次の日の第2ステージである「箱根ターンパイク」にはもちろん出席します。格別のPORSCHE走りを披露できる予定です。

よろしくお願いします。なお、3月27日現在、まだ10名ほど枠が空いています。
どうぞ早めに決断・調整の上、一人でも多くの参加をお待ちしています。

                 正岡貞雄
2016年03月21日 イイね!

『第5回ベストモータリング同窓会』への道!

『第5回ベストモータリング同窓会』への道!〜新しき「記憶の芽」を育てるために〜


 ひと月前に上梓した『PORSCHE Pride & Progress 偏愛グラフィティ』(A5判・全94ページ/有峰書店新社)のなかで、この1ページだけは、たとえコラムのかたちであろうと、どうしても挿入しておきたかった。

 ポルシェ一族の最強ホットモデル、911 GT3 RSと 911 GT3を中谷明彦君がその素性を富士スピードウェイで確かめ、つづいてガンさんが911 GT3の進化ぶりや、初めて本気でポルシェと格闘した「タイヤテスト」の記憶を吐露してくれたあと、25P目にその「こだわりの1ページ」を滑り込ませた。それをそっくり、紹介しよう……。



 まず赤系統の2台のポルシェ、356カレラ2と911カレラ2が霧のなかから浮かび上がっているはずだ。その真上にタイトルと、サブタイトルが……。そして、右側に聖書からの短いフレーズを引用し、簡単な解説が付けられている。

“一粒の麦もし死なずば”からのはじまり

ベストモータリング同窓会の原郷は1992 年10 月号 PORSCHE 特集にある!」

一粒の麦、
地に落ちて死なずば、
唯一つにて在らん、
もし死なば、
多くの果を結ぶべし。

一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ。自分の命を愛する者は、それを失うが、この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る。
(ヨハネによる福音書12 章24 ~ 25 節)

 そこに登場した3人のキャスター、徳大寺有恒(2014年11月物故)、黒澤元治、中谷明彦の「ポルシェ」を通して説くクルマへの情熱、愛、理解する力を、乳飲児のように吸収したあのころ。それをもう一度再現してみようじゃないか。それが「ポルシェ偏愛」への誘惑の第一歩だったとしても、なんという豊かで、滋養たっぷりな、先人のレクチャーだったことか。

★     ★     ★

「ポルシェ偏愛」への誘惑グラフィティがなぜできあがったのか、その根っことなった原郷『Best MOTORing 1992年10月号 Porsche Special』のタイトル画像を左下に配しながら、次ページからはじまる黒澤元治、中谷明彦、徳大寺有恒それぞれの「アーカイブ」を、じっくり味わってもらうための先導役としたわけである。つまり彼らの蒔いた種が、それからの歳月の中で、どんな芽を吹き、どう育っていったのか……。そんなことをみんなと語り合う「導火線」にならないものか。







 なかでも今は亡き徳さんの『ポルシェを語る』には、特別の感情移入があった。何度も何度も、該当PORSCHE特集での彼のトークを聴き直し、文字にしていく作業は、まさにわたしの座右の銘にしている「一粒の麦……」の心を、さらに深いものにしてくれた。なにしろ、徳大寺有恒こそが、わたしに彼の愛車911 SCをポンと渡して、最初の「ポルシェ偏愛」に誘い込んだ「メフィストファレス」であったからだ。
 
さて、半年にわたるこの「偏愛グラフィティ」の取材・編集・製作で、「還暦プラス青春の20歳」は心身のエネルギーを使い果たしたのは事実である。そのため3年間続けてきた「中山サーキット」でのミーティングを断念し、然るべきタイミングで、関東圏で開催する肚づもりでいた。

 2月18日の発売が迫ってきた2月15日、書店に『偏愛グラフィティ』が並ぶ前に、と目黒のポルシェJAPAN広報部へ届ける予定だったその朝、ネット通販のAmazonからメールが届いた。なんと「ベストモータリング編」と謳ったわたしたちの『偏愛グラフィティ』が事前に予約できますよ、という知らせであった。そのお陰で「売れ筋ランキング」の上位にはいっていることを知った……それならば、とわたしの足は「ポルシェ専用棚」をもつ代官山の蔦屋書店へ向かったのである。





 なぜ「T—SITE」と呼ばれる「蔦屋書店」を中心にして、ライフスタイル提案型のお店やイベントに触れられるゾーンへ向かうのか。これもまた故・徳大寺有恒氏との関わりからであった。

 2013年末、VWワーゲンGOLFが日本カーオブザイヤーのグランプリCARに選ばれたとき、その感想が訊きたくて、連絡を入れた。そして彼の「トークショー&サイン会」が、近く夜の代官山・蔦屋書店のイベントプレースで開催されるから来ないか、と誘われた。その間の出来事は以下のみんカラBLOGに詳しいので、ぜひぜひ(すでにお読みいただいている向きには。改めて、となるが)該当ナンバーをクリックして、ご一読願いたい。



*「トーク」のあとのサイン会。わたしが徳さんを撮った哀しきラスト写真となった。

①もう一度、徳さんと一緒に仕事がしたくなった!(2014年1月21日掲載)

②『徳大寺有恒、という生き方。』ドラマの共演者たち
                (同年2014年2月2日掲載)

 久しぶりに足を踏み入れた「T—SITE」。蔦屋書店「車とバイク売場」の責任者S氏はわたしを憶えていてくれた。単刀直入に、こちらの希望を申し入れた。

「前年、徳大寺氏の《トークショー》に触れたとき、近い将来、クルマ関係の単行本を創った時には、ここでぜひ、同じことをやらせて欲しい、とお話したことを憶えていらっしゃるか? 今回、ポルシェへの偏愛グラフィティを出版することになったが、黒澤元治・中谷明彦共同監修、ベストモータリングというすでに終刊となってしまった《VIDEOマガジン》を今もなお愛しつづけて、いつの間にか同窓会という名の《編集部》が編集・製作してしまった出来事などを含めて、トークショーを実現したい。それも「同窓会」を兼ねたイベントとして……」

 こうして、一旦は断念したはずの「第5回ベストモータリング同窓会」は、4月22日夜の《トークショー&サイン会》とその後の懇親ミーティングという形で開催するところまでは、どうやら漕ぎつけた。

 しかし、何かが足りない。せっかく平日の夜に集まったのだから。翌日の土曜日を善用できないか、というプランが「ベスモ同窓会編集部」の一人から提案があった。次の日、箱根のターンパイクを走って、終点・大観山パーキングのスカイラウンジ2Fは貸切OKなのでそこで同窓会を……というのだ。


*MAZDAターンパイク箱根

 悪くない。が、ガンさんと中谷君のスケジュールはどうだろう?
 さっそく両氏と連絡を取ったが、どうにもやりくりが難しいという残念な返事。こうなると、切り札の師範代・大井貴之君と、コボちゃんこと桂伸一君に事情を話して、一肌脱いでもらうしかない……。




*2日目の「箱根ターンパイク編」の講師に指名した桂伸一君が、また新しい「芽」となってくれるだろう。

 さてこの先は? 
 すでに公表しているグループ欄の「イベント概要」と「イベント詳細」を参照いただきたいが、近く「蔦屋書店」からの正式告知と予約受付が開始されるので、ベストモータリング同窓会のメンバーでない方は、「トークショーとサイン会」についてなら、そちらからの予約で参加できるのでご安心願いたい。

「イベント概要」「イベント詳細」はこちら


 最後にこの「1枚の写真」はいかがかな? 『偏愛グラフィティ』には使用しなかったが、63年式356カレラ2のゼロヨン計測光景。1992年度にベストカーもポルシェ特集を組んだ記憶を頼りに、ベストカーの地下資料倉庫に籠って、やっと探し当てた貴重なショットである。実はこの時にカビやダストにやられ強烈なアレルギー症状に追いやられてしまった。

2016年03月17日 イイね!

 『SUZUKIとHONDA』それぞれの正念場

 『SUZUKIとHONDA』それぞれの正念場 〜プロローグ 3月9日の《BALENO》発表会異聞〜


 3月の第2週は2日続けてのNew Car発表会に足を運んでしまった。
それはSUZUKI(9日)とHONDA(10日)がそれぞれ、いまのクルマ社会に対してどのような取り組みをしているのか、その特徴がはっきりとわかる二日間だった。



 まずSUZUKI。わたしの所属するRJC(NPO法人日本自動車研究者ジャーナリスト会議)の「イヤーカー」グランプリを2年連続して受賞している注目の元気印。なにしろ11月中旬に開催するのが恒例となっている「ツインリンクもてぎ」での『最終テスト試乗&投票』ステージでのSUZUKI広報部のアグレッシブな動きには目を瞠(みは)るものがある。



 圧倒的な人海戦術。「国産車」「インポート」「テクノロジー」の3部門へのノミネート車から6Bestに選ばれ、そこで初めて「もてぎ」に持ち込むことになるのだが、広報担当はもとより、かかわった技術部門からもかなりの人数がこの日を楽しみに浜松からごっそり、胸をはって「出張」しているのだろう、SUZUKIのブースの盛り上がりようがひときわ目立つ。その結果が2015年次のハスラー、2016年次のアルトと2年連続して「RJCカーオブザイヤー」を獲得している。



 さらに近々では、軽自動車の範疇を守りながら「いま、マニュアルに乗る」と謳って、5MTと5AGSの両建てで「アルト WORKS」を送り出し、さらにスモールSUV+ハイブリッドの「ソリオ」にまで、積極的に手を伸ばしている。その上さらにステップを広げるとしたなら、あれしかないな……そう想いを広げながら、「新型小型乗用車」としか記されていない発表会に出席するべく、練馬駅から都心に向かう地下鉄「大江戸線」で「西新宿5丁目」を目指した。

「ベルサール新宿セントラルパーク B1Fホール」……先日のポルシェにつづいて今回も「ベルサール」か。苦笑しながら案内状に明示してあったMAPと「A1出口 徒歩5分」を頼りに、地上に出る。馴染みのない無愛想な街の佇まいである。何一つ案内板らしいものもありゃしない。ぶつくさ言いながら新宿都庁の方向へと見当をつけて、だらだら坂をのぼっていく。と、大通りの角に交番が。こんな時は、ともかく訊いてみるに限る。
「ああ、ベルサールなら、その歩道橋の先だよ」

 中年の警官が指差す先に、ベルサールを運営する「住友不動産」の看板を背負った灰色の中低層ビルが見える。ほう、随分と地味なところを選んだものだ、と首をひねった。腕時計をみる。10時20分か。開会は10:30と記してある。間に合った、と安堵しながらビルの前に来て、首をひねる。あの活気ある SUZUKIの発表会にしては、それらしき出迎えもない。改めて案内状を確認してみる。時間は正しい。と、会場名の下に注意書きがあるではないか。
「※周辺にベルサールが数か所ございますので、お間違いのないようお越しください」
 あれ⁉︎ なんとこちらは「ベルサール西新宿」だった。段々とこのような時間とエネルギーの無駄遣いがふえてきた。情けない気分を宥(なだ)めながら、だらだら坂を下って行く……。暗い3月の空から冷たいものが落ちてくる。慌てて携帯用の傘をバッグから取り出した。



 今度は大丈夫だろう。過日の「ベルサール汐留」と同じガラス面の多い高層ビルの前に立つ。「同業者」たちがエスカレータで地下の会場へ向かっているのをみて、ほっとする。 

 会場はほとんど満席だった。座席後方にはひな壇があって、TVカメラが放列する盛況ぶり。辛うじて中列あたりにRJCの若手仲間の隣に、空席を見つける。ここからならわたしのカメラでも、なんとか状況をキャッチすることができそうだ。





 会場のライトが絞られる。ここから『元気印SUZUKI』の新しい挑戦が明らかにされていく。

コンパクトハッチバック『BALENO』
バレーノ……「閃光」という意味のイタリア語。「広報資料」はこう付言する。さまざまな要素を高次元に満たすこのモデルは、コンパクトカー市場においてキラリと光る存在になって欲しいという願いを込めました、と。

 この「バレーノ」は2015年3月のジュネーブモーターショーに《i K2》として出品し、9月からインドのマルチ・スズキ・インディア社で生産を開始。インドではすでに販売が始まり、グローバル・コンパクトカーとして、いよいよ本国・日本に投入し、さらにヨーロッパをはじめ世界の市場に展開しようという意気込みである。








 プレゼンターの開発担当責任者が胸をはる。
「日本で開発し、ヨーロッパで細やかなチューニングやテストを行った上で、最新の設備を揃えたマルチ・スズキ・インディア社マネサール工場で、スズキの品質基準に基づいて製造、マネサール工場、輸出港であるムンドラ港、日本の湖西工場のそれぞれで徹底した品質チェックを行い、日本のみなさまにお届けします」







 パワートレインは1.0ℓ直噴ターボのブースタージェット・エンジンと6速ATの組み合わせ、1.2ℓ自然吸気のデュアルジェットエンジンとCVTの組み合わせの2種類。それを軽量、高剛性化した新開発のプラットホームに搭載したという。
 ま、ここから先の詳細は同載のプレゼンテーション画面をご参照願うとして、一息ついたところで、そろそろ「真打ち登場」を期待する気分が会場に満ち溢れた。それに応えてSUZUKIの総帥が壇上に登ってマイクを握る。ゆったりとした野太い声。鈴木修会長兼CEOである。

「みなさんが今回のバレーノをインドの工場で生産して、それを日本に輸入するのを、品質面でご心配いただいているのは、よく承知しております。しかし、この30年間にわたって『SUZUKI』はインドという国とまっすぐ向かい合って信頼を重ねて、お互いを育ててきました。その実りの一つが、すでにご存知のように現地法人マルチ・スズキの販売台数シェアは50%に近いということでしょう。それは総合産業である自動車産業をインドに根付かせようと、お互いが誠実に情熱を一緒にやってきたからこそでしょう。
 本日は駐日インド大使であるスジャン・R・チノイ閣下にご臨席いただきました。ご紹介いたします……」
 86歳の見事なエネルギー。軽自動車の増税、VW社とのと提携解消と株式清算など、難関にぶつかるたびに類い稀な存在感を発揮する。その人の掲げた旗印のもと、命を燃やしている《SUZUKIグループ》。







 あの16世紀末の戦国時代を、自らの生き方を曲げることなく、見事に一族を守り抜いた一人の武将・戦国大名を、わたしは連想していた。黒田官兵衛孝高(よしたか)、剃髪後は如水と号し、洗礼名シメノンをもつキリシタン大名でもあった。なぜかについては次回の「HONDA」の項で触れたい。
 
「SUZUKIとHONDA」。両社とも原籍は浜松。戦後、オートバイつくりでまず覇を競った間柄である。そしていくつかの世代交代を乗り越えて、それぞれが4輪車を製造する「大藩」として、この国のモータリゼーションを支えてきた。そして間違いなく「正念場」に直面している。3月10日の新型燃料電池自動車《CLARITY FUEL CELL》の発表会に足を運んで、改めてそのことに想いが繋がっていく……。
Posted at 2016/03/17 18:27:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 還暦+20歳の青春 | 日記
2016年03月05日 イイね!

ゲップの出た34年昔の『ポルシェ漬け』が懐かしいよ

ゲップの出た34年昔の『ポルシェ漬け』が懐かしいよ〜ドキュメントNew 911 Press Conferenceの現実 ②〜

 よくよく考えてみると、ポルシェJAPANの招きで公式プレスコンファレンスに出席するのは初めてのことだった。
 最近の自動車メーカーの新車説明会や新技術発表会は、プロジェクターなどでビジュアルに説明してくれるので、プレゼンターの説明はもちろん聴いているけれども、必要な内容は、カメラで押さえておくことが常習となって、わざわざMemoをとる必要もなくなっている。

 それに……この新しいエンジンと、進化したシャシー、それと新開発のPCM(ポルシェ コミュニケーション・マネージメントシステム=オンラインナビゲーションモジュールとボイスコントロール機能を備えている)を装備したNew911カレラはすでに2015年9月から予約注文ができたことと併せて、その「正体」はある程度、明らかになっていた。だから、この日の招待者たちにアピールするためにポルシェJAPANがどんな工夫を凝らしてくれているのか、それを楽しみにしてやってきたのだ。

 その一方で、遠く1982年5月に、まるで天正少年遣欧使節団よろしく、日本のクルマメディアから選ばれた13名がスエーデンのサーブ社を振り出しに、イタリア・ミラノでピレリタイヤ、ドイツにわたってポルシェ社とショックアブソーバーの名門、ビルシュタイン社を歴訪、その仕上げにニュルブルクリンクでの世界耐久選手權レースの観戦などと、世界の一流品の実態と実力に初めて触れた往時との「落差」に想いを馳せてしまっていた。

 こちらから足を運ばない限り、自動車先進国であるヨーロッパの「クルマ事情」に触ることなでできなかった時代……その時の「記録」は当「みんカラ」ブログの2011年12月24日から4回にわたって、以下のように掲載している。

①《ポルシェ漬けの日々 ~3度目の訪欧は『クルマ一流品』の原籍地をゆく~》



*ポルシェ社の頭脳「バイザッハ・ディベロップメント・センター」。同じ敷地内にアップダウンの激しいプルービング・テストコース(1周2.5km)まである。


*ツッフェンハウゼンの本社工場。アッセンブリラインを見学。宝石でも磨くような手造り作業ぶりで928と911が造りこまれていた。



②《アウトバーン&ロマンチック街道を翔ぶ! ~911SCタルガ蛇行記~》




*白鳥の城・ノイシュバンシュタイン城をもとめて「ロマンティック街道」を南下中。

③《『悪魔のリンク』初見参! ~『聖地』ニュルブルクリンク~》



*こちらは後年、944でオープンしたばかりのニュルGPコースを攻めたときのもの。



④《ああ、ぼくもニュルを走りたい! ~WEC1000㎞/決勝レポートから~》


 この機会に、ぜひタイトルをクリックし、改めて通してお読みいただけるとありがたい。

 特筆すべきは、シュツットガルトに滞在した4日間の、ゲップが出るくらい手厚かったポルシェの対応である。その内容は①の「ポルシェ漬けの日々」に詳しいが、まずシュツットガルト郊外の畠のど真ん中にある「ホリデーイン」に缶詰にされる。あなた方は観光に来たのではない、わたしたちの真髄を知ってもらうためにお招きしたのだ、というポルシェの折り目正しい意志を感じ取るほかなかった。が、そのあとの「メニュー」の凄さは想像を超えていて、思い出すだけでも鳥肌がたってくる……。



 さて、現実に戻ろう。ポルシェJapanの七五三木(しめき)社長が今回の3ℓライトサイジングターボエンジン採用を「エンジンの水冷化と同等か、あるいはそれ以上の大きなマイルストーン(達成すべきプロジェクトの重要な節目、といいう意味か)である」と胸を張ったあと、プレゼンターとして壇上に押し上げられた塚原久広報室長。初々しい武者ぶりだった。



−———911カレラはポルシェ ブランドを象徴するモデルです。初めてツインターボエンジンを搭載し、パフォーマンスと効率性において新しいベンチマークをを打ち立てています。ダンパーの減衰力をアクティブ調節するPASMを標準装備し、さらに開発を加えて車高が10mm低くなったシャシーにより、スポーツ性能と快適性の間の特性の幅がいっそう広がりました。

 こう前置きして「技術的ハイライト」を順次、スクリーンに映し出し無難に大役をこなしていく。この際、たっぷりとその辺をご紹介しておくと……。

 まず、最初の「開発のアプローチ」について、「パフォーマンス」「効率化」「エモーション」の3要素について、それぞれ項目ごとに整理してくれているが、そこからは個々の能力で、ポルシェから日頃、提供されている「専用WEB」から上手にアプローチすれば、求めるアンサーが用意されている仕組みだ。国産メーカーが知ったら度肝を抜かされるくらい隠し立てもなく、「深い話」までオープンに導いてくれるのだ。

 例を挙げようか。「効率化」の第2項目目の「仮想ギア」について、まっすぐその答えを探すのに若干の時間と慣れが必要だが、「911 CARRERA」のプレスインフォメーションから「エンジンおよびトランスミッション」を選ぶ。すると「初めて2ディスククラッチを備えたマニュアルトランスミッションの新しいギアレシオ」の項に導かれ、さらに「燃費の改善:インテリジェントオーバーランカットオフと拡張されたオートスタート/ストップ機能」をチェックすると、やっと探していた「解説」にぶつかる仕組みである。

−−−−911ターボにおいてすでに実証済みの仮想中間ギアが、同様の燃料節約効果をもたらします。これは、通常のドライビングモードで走行しているときに、次のギアへのシフト時にレブリミットを低く設定して、早めにシフトアップすることでエンジン回転数を抑えます。このときトランスミッションのコントロールシステムは前後のギアの回転数を合わせながら両方のクラッチを制御し、トルクを伝えます。加速すると、PDKは適切なギアに素早くシフトダウンします。PDKにはオイル潤滑クラッチが装備されており、この革新的な伝達機能に高い耐摩耗性を与えます。 

 どうだい? 効率化の「仮想ギア」が気になります!とコメントを寄せてくれた「MDi」君、これで納得いただけるだろうか。ま、紛れもなくこうやってどんどん進化していく911。

 








 プレゼンテーションも無事終了したところで「質疑応答」の時間も用意されていたのに、質問はただ一つ、いつになったら「広報車」は用意できるのか、であった。これほど率直な質問はないだろう。

 塚原室長がワンテンポ、間をおく。
「2週間、はきついかな。う〜ん、3週間ください。順次、お乗りいただけるよう対応いたしますので」
 つまり、少なくとも3月後半には、各専門メディアに試乗の機会がやってくるはず。カチカチと計算してみる。4月の21日ころからなら、何とか借り出せるかもしれないな、と。

 ま、講釈より乗ってナンボがスポーツカーの基本。プレスコンファレンスはこれにて終了。あとは会場に持ち込まれたタイプの異なる3台のNew911カレラを触りながらの懇談会となった。 

 この日、会場入り口のエスカレーターで久しぶりに顔を合わせた「GQ」の鈴木正文さん(NAVI→ENGINEの編集長を歴任)と早速合流、そこへ「みんカラ」SPECIAL BLOGに「男は黙ってスポーツカー」を執筆している吉田匠さんも加わって、折良く持参していた『PORSCHE 偏愛グラフィティ』を披露、後日、この本についての感想を聞かせていただく約束が成立した。





 ともかく、話が弾む。何かの拍子に、話題がピレリに招待された「遣欧使節団」に及んだ。
 その第2回は1960年4月で、ミラノからスパーカーの聖地「モデナ」に案内され、仕上げはマドリッドにとんで「ハラマサーキット」を攻めまくった。吉田匠さんと一緒だったのはそのときのことだった。お互い「最近の出来事は忘れているけど、昔のことは細かい年代や日にちまでよく憶えているものだね」と笑いながら……そこへ桂伸一、田部靖彦の両君が合流。なんだか同窓会気分を楽しんだところで、散会。

 帰宅して、ポルシェJAPANNに渡された白袋の底に、ちょこんと納まっている白い箱を開いてみた。今度のNew911カレラSのミニチュアだ。これはいい。今度のベストモータリング同窓会用のいいお土産が一つ増えたぞ、と。そしてもう一つスペイン・ハラマサーキットのときの写真を探してみたら、モノクロで保存してあった。それをこの項の〆として、追加しよう。



 



Posted at 2016/03/06 01:26:24 | コメント(2) | トラックバック(0) | 還暦+20歳の青春 | 日記
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「3連休中日、富士フレッシュマンレースで青春を燃やした中・老年男の同窓会をFBで速報。今を支えるエネルギー源を確認。そのせいか翌24日のみんカラPVレポート欄の第1位は【還ってきた愛しのEXA】。FBレポート末尾でリンクした8年前のみんカラブログに未読の仲間が訪問してくれたわけか。」
何シテル?   02/25 09:59
1959年、講談社入社。週刊現代創刊メンバーのひとり。1974年、総合誌「月刊現代」編集長就任。1977年、当時の講談社の方針によりジョイント・ベンチャー開...
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