今回の目的地は「富士サファリパーク」です。
これまで動物園や牧場、水族館には何度も行ってきたけれど、サファリパークは初めての体験。子ども達はどんな反応を示すかな?
というか、実は私自身もサファリパークは初めてなんです(たぶん…)。なので、私もドキドキワクワクでした。
ゲートに到着したのは、8:57。
9:00オープンだから、ナイスなタイミングでした。
事前に電話で確認したところによると、トレーラーの場合は「一番右のバス用レーンに並び、入場ゲートの脇にある入口から入って下さい。」とのことでした。
到着してみるとバスが止まっていたので、その後ろに並ぶこと3分。
秒針に合わせて9:00ジャストにゲートはオープンしました。
入場するとすぐに事務棟で受付を済ませます。普通車の場合は車に乗ったままドライブスルーで受付ができますが、大型車は徒歩で事務棟に出向く形になります。
そして、案内されたのはバス専用駐車スペース。大型車としては2番手に入場したので隅のスペースを確保することができました。今日は「歩き疲れたらトレーラーで休憩」を繰り返すつもりだったので、端っこが取れてラッキーでした。
さて、サファリバスは少し余裕を持って10:00の便を予約したので、駐車場の近くを散歩してみることにしました。
これは前座の前座に過ぎないと思うのですが…子ども達はこの動物(?)を見ただけで大喜び。
イルミネーションの電球が巻き付けられていたので、ナイトサファリでは暗闇に浮かび上がるのでしょう。そんな話をしたら、長女がそれが余程気になったようです。
この日の夜、家に帰って夕ご飯を食べていた時も、
「暗くなったから、キリン、光っているかなぁ?」
なんて言っていました。(笑)
今日は10月30日。
そうか、明日はハロウィンなんですね。
それにしても、ハロウィンって、いつ頃から日本にこんなに定着したのでしょうか?私が小学校の頃はもちろん、中学の時も、高校の時も…大学の時もなかったよなぁ。
さて、そろそろ時間ですよ!
サファリバスって、こんなにたくさんの種類があるんですね。
子ども達はこんなバスを見て、またまた大興奮。
今日、私達が乗るのは「トラバス」です!
さてさて、早速見えてきたのは〜?
熊です!
熊がバスに飛びついて来た瞬間、2人の子ども達は血相を変えてパパとママにしがみついてきました。
そうだよね…動物園で見る熊とは迫力が違いすぎるよね。
こんな距離で見ても十分、迫力があります。
私はアラスカを自転車で走っていた時、グリズリーに追いかけられたことがあったんですよ…。
タイガの森の中を突き抜けるアラスカハイウエイ。町と町の間は数百キロ毎。つまり、自転車で走るとなると、町を出れば次の町へは数日かかる、というような場所です。国境を越えてカナダに入りすぐのことだったと思います。夕方が近づき、「そろそろ、いい寝床が見つからないかなぁ〜」と野宿をする場所を探しながら自転車を漕いでいた時でした。
正面から自転車旅行者が走ってきたので、路上で立話しになりました。彼らはフランス人のカップルで、アラスカの後は日本を縦断し、中国に渡り、フランスまで走って帰る予定だと言っていました。なので、私は日本のアドバイスをしてあげていた訳です。その時、彼が私の背後を見て大声で叫びました。
「ベア!」
振り向くと、100mくらい先だったかな、道路を横断しようとしていた熊の親子が道路の真ん中で止まってこちら見つめていました。どうしたらよいかわからず、私もジッと見つめ返しておきました。けど…
次の瞬間、
こっちに突進してきました!
「逃げてはダメ」って言うけど、逃げずにいるなんて無理です。どう考えたって逃げるしかありません。ちなみに、熊って、50km/hで走るらしいです。それに対して自転車のスピードはといえば、キャンプ道具やら数日分の食料やら水やら生活用具一式、約50kgの荷物を積んでいるんだから、どんなに頑張っても30km/hが限界です。ガチッガチッと道路をかく熊の爪の音が近づいてきました。
無理か…
と思ったその瞬間!
通りかかった車が私達と熊の間に入って止まってくれたんです!
私は行きたい方向と反対方向に向かって逃げていたので、車を盾にしてUターン。そして、全速力で自転車を漕いでその場を離れました。もちろん(!?)フランス人カップルに別れの挨拶をすることもできず、車の人にお礼を言うことなんかもできず…。
その日の夜も道端にテントを張って寝ました。もちろん、全然寝られませんでしたよ…。
あの時、あの車が来なかったらどうなっていたか…?
アラスカから南米まで、1年半の長い旅の中でいろんなことがありましたが、一番命に関わる危険を感じたのは、この時でしたね。
長々と昔話を書いてしまいました…すみません。
さて、サファリパークに戻りましょう!
熊の次は…
ライオンで〜す!
こちらも、すごい迫力!
ライオンには生肉をどうぞ!
いやぁ〜、見事な食いっぷりです。
さて、こちらはゾウ。
草食動物エリアに入ると、ちょっと「ホッ」としますね。(笑)
これはなんだ?
顔が見えない…
わかった?
やっと見えたぁ〜!
キリンの身長は4mあるらしいです。
これだけ間近に見ると、「高い」ってことがよくわかりました。
さて、お次はぁ〜?
ラクダで〜す!
こんにちは!
餌箱に餌を入れて上げると、
すごい勢い!
ラクダって、「ノンビリ」しているイメージがありますが、そうでもないないらしいです。食べ物を「もっとくれ!」と、バスのタイヤをかじってパンクさせることがあるらしいですよ。
タイヤをかじってパンクさせるって…少なくとも、私にはできません。
そんなこんなの、50分に渡るサファリバスの旅でした。
やっぱり、説明を聞きながら見ると楽しさが全然違いますね。先にバスに乗るか、デリカD:5で入るか悩みましたが、バスを選んで正解でした。
楽しかったね!
さて、子ども達が元気なうちに、他のところを見て廻ることにしました。
やってきたのは「ふれあいゾーン」。
サファリパークと言えど、動物は車から見るだけじゃなくて、動物園のように歩いて回れるエリアもあるんです。
いろいろな動物がいた中で、子ども達が一番喜んでいたのは、ワラビー。
カンガルーとワラビーはどう違うの?
って、どちらもカンガルー科に属する有袋類の動物で、生物学的な違いはないそうな。単に平均的な大きさで区別されているに過ぎないらしいです。
「小型」に分類されるワラビーと言えど、子どもと同じ背丈。
なのに、恐がりやの長女が、これだけ大きさのある動物を触れたのはちょっと驚きでした。
満点の笑顔でご機嫌な様子でした。
こちらもハローウィンでこんなに賑やかに。
それにしても…相変わらず、次女はいいタイミングでカメラを見てくれません。
さて、お腹が減ったのでトレーラーに戻ってお昼ご飯。
メニューは、、、、、子どもはレトルトカレー、大人は災害用備蓄食料のピラフです。ちょっと寂しい食事ではありますが、ロリーングストック法の一環で賞味期限が近づいている非常食を消費することにしました。
けれど、味の方は結構いけるもんです。災害時にこんなものが食べられたら、ご馳走レベルですね!
さてさて、今度はデリカD:5で行ってみますか!
まずは熊ゾーン。
サファリバスで一度走っているから、安心感が違います。やっぱり、見通しって大切ですね。
おぉ〜!
いた、いた!
いたねぇ〜!
どこ?どこ?
ほらほら、たくさん!
熊もライオンも、食料をくれる車(バス)がわかっているので、一般車に近づいて来ることはないようです。なので、怖い感じは全くしません。
けれど、自転車でここを走りたくはないなぁ。(笑)
お次は、ライオン!
見えた?
こう見ると、なんだか撫でてあげたくなっちゃいますね。
サファリパーク内で車の窓を開けてしまったり、車から降りてしまって起きる事故の話を聞く事があります。気持ちがわからなくはないですね…。
お昼寝の時間みたいで、みんな日向ぼっこをしながらのんびりとしていました。
本当に気持ち良さそうだなぁ。
平日ということもあって、車は少なくのんびりと回ることができました。
休日は車が詰まってしまい、のんびりと眺めていられないそうなので、平日に来られてラッキーでした。
お次は、ゾウです。
ほらほら、大好きなゾウだよぉ〜♪
寝てるし!
こっちも、寝てるし!
まぁ、お昼ご飯の後だし、こんなにお日様がポカポカだしねぇ〜。
けどさぁ〜、せっかく来たんだから、もっとしっかり見てよぉ〜!
この後も見事でしたよ!
サイとか、
キリンとか。
富士山をバックにした、キリン。最高に綺麗だね!
そんなこんなで、約5kmのサファリエリアを70分かけて一周。
トレーラーに戻って来ました。
そうそう、サファリエリアに入る時はトレーラーは切り離して行きますよ!
さて、ここで私も眠くなったのでトレーラーのベットでウトウト…。しばし休憩です。
はいっ!
充電完了!!
お次は、ふれあいゾーンの「どうぶつ村」へ。
こちらは、白カンガルー。
「オオカンガルーの白色変種で10万頭に1頭の確率で産まれる」、なんてことが書いてあったような気がするのですが…解説を写真に撮り忘れてしまいました。
娘達が大好きなウサギさん、ここにもいました。
平日だから全体的に空いているのはありましたが、こちらの「どうぶつ村」はサファリパークとしては“おまけ”的な存在で、特にガラガラでした。
なので、散歩気分でゆったりと歩く事ができました。
こちらは、何が泳いでいるのかというと…
カバです。
泳いでいるカバを見られる機会って、なかなか無い気がします。貴重ですね。
体重数百キロのカバでも、水中だとゆったりと泳いでいて、陸上のカバとは随分とイメージが異なりました。
ちなみに、アフリカ大陸を自転車で縦断した人の話によると、自転車旅行中にライオンに襲われるより、カバにテントごと踏みつぶされてしまう事故の方が多いらしいです。結構、怖いんですね。
私はアフリカに行ったことはないけど、北米南米とは全く違う世界なんだろうなぁ。
さて、再び「ふれあい牧場」に戻って、おやつタイム。
もう冬の日差しですね。まだ14時半だというのに、夕方みたいな雰囲気です。
カボチャの馬車に乗ってカシャリ!
そして、もう1周行きますか!
デリカD:5に乗って、レッツゴー!
3回目となると、もうなんだか随分と慣れてしまいました。
1回目のような感動を味わえなくて、ちょっと残念というか、寂しいというか…。慣れって、よくないですね。(笑)
おぉっと!
ライオンに囲まれたバスを発見!
思わず、デリカD:5を横付けしてしまいました。
肉を飲み込むライオン。
う〜ん、すごい迫力!
ほらほら、ライオンだよ!
見えたかな?
「向こう(バス)に美味しいものがあるから、こっちには来ないだろう。」なんて安心してしまい、ちょっとずつちょっとずつデリカD:5を近づけてしまいました。
おっと!
こっちには、スーパージャングルバスが!
そして、屋根にはライオンが!
スーパージャングルバスは天井部分も金網張りになっていて、頭上から迫って来る動物達の息づき方も感じられるという、特別仕様のバス。日本では初の試みだそうです。
普通のジャングルバスは¥1300円(大人一人)なのですが、あちらのスーパージャングルバスは2000円(大人一人)。一人ならともかく…家族で乗ったらかなりの金額ですね。(笑)
さてさて、「慣れてしまった」なんて言ってはいましたが、始まってみると、やっぱりゆっくりと見て廻りたくなってしまいます。
が…
娘達がまた寝てしまったら、またまたキリンが見られなくなってしまう。
という訳で、早足でデリカD:5を進めました。
いたいた!
興味津々な様子(!?)で工事現場を覗き込んでいるキリン達。
その中はどうなってんの?教えてよぉ〜!
残念ながら、キリンはみんなして工事見学に夢中で道路の近くには来てくれませんでした。やっぱり、こういうところはタイミングなんですね。
しかしながら、今回はシマウマの集団に遭遇。
前から来るわ来るわ、シマウマ達。
そして、デリカD:5の横を平然と通り過ぎて行きます。
シマウマの模様って、たとえ親子でもみんな違うらしいですよ。
そして、毛を全部剃ってみても、肌の色もやっぱりシマ模様なんだとか。
それまで何も疑問に思いもしなかったようなことでも、解説を聞いてみると驚くことがたくさんあります。動物園とか水族館って、子どもを楽しませてあげたくて来ているけれど、大人も新しい発見がたくさんあって、やっぱり楽しいですね。
夕日に照らされた駐車場に戻り、デリカD:5とAVIVAを連結。
今日は9:00の開園と同時に入場し、16:30の閉園(この後は「ナイトサファリ」が続きますが、別料金になります。)まで、たっぷりと遊びました。そして、疲れ知らずでたっぷりと遊ぶことができたのはトレーラーのお陰です。
今回はP泊+サファリパークというプランだったのでP泊地からそのまま牽いてきた訳ですが、例え泊まる予定がなくても、トレーラーがあるとこんな遊び方ができるんですね。トレーラーの新しい使い方発見です。
台風一過の青空の下、秋の色に染まる山々に囲まれ、たくさんの動物と一緒に過ごした一日。
子どもも大人も楽しめたサファリパークでした。
さて、次は何の動物を見に行きたい?
(終わり)
<備忘録>
富士サファリパーク16:30 → 18:00自宅