仕事がらみでちょっと調べた物を書き込んでおきます。
ヘッドライトと言うものは、夜間、光が足りない状況で、車自身が光源になり、進行方向を照らす装置です。
道路の照明整備の遅れた地方にこそ優秀なヘッドランプが必要になるのですが、実は、装備状況は真逆で
道路の照明装備が充実している先進国の方が明るいヘッドライトを装備しているのです。
町並みが明るいので、ヘッドランプも明るくなければ目立たないと言う説もありますが、購入層の収入差が
そのまま出ているのが正解なのだと思います。
新型ヘッドランプの装備状況を調べると、
日本では、Projector 型ヘッドランプや Xenon型 (ディスチャージ型) ヘッドランプの標準装備率はともに 30% を超えています。
欧米市場ではProjector 型は 20% 程度、Xenon 型は6% 程度の標準装備率にとどまっています。
ただし、欧州市場はオプション設定率が高く、Projector 型は20% 超、Xenon 型は30% 超に達しています。
それに対し、米国市場は、いずれのオプション設定率も数% 程度と非常に低い状況です。
当然、その低い装着率には日本車も含まれるので、ビック3なんぞではほぼ皆無と言う状態です。
アメリカ人って照明にこだわらないのかな?
で、メーカー別では、Projector型はマツダがほぼ 75%、富士重工がほぼ 55%。次いで、トヨタがほぼ30%、ホンダが25%。Xenon型は、トヨタとマツダがほぼ19%。次いで、日産/ホンダ/富士重工がほぼ15% の標準装備率。
欧州では、BMWとPorscheがProjector型ヘッドランプを積極採用しているのは有名ですね。Alphaもですね。
欧州メーカーの新型車のランプ類の設定状況では、2006~2007年前半に欧州発売した新型車33モデル中、24モデルにXenon型ヘッドランプが設定されていました。 (オプションを含む)。
そして、Automatic levelingやAFS (Adaptive Front-light System) など、ヘッドランプ自動調整装置の設定も広がっています。
光はどんどん進歩しているんですね。
車のヘッドランプにはいくつかのタイプがあります。標準型の電球タイプでも
水平面より上向き光を、シェードでカットした Conventional 型
上向き光を曲面リフレクターで下向きに制御する (照射光量も増加する) Complex型(Complex surface reflector ヘッドランプ (CSR ヘッドランプ))。
国内メーカーではマルチリフレクターと呼ばれていたりします。
凸レンズを使用して配光するランプで、焦点に集まった光束をそのまま集中的に照射する ため、明るく、対向車への眩惑も軽減可能で、反射鏡の大きさも抑えられるため、ヘッドランプの小型化が可能な上、 エクステリアデザインの自由度も増すProjector Lamp型
バルブタイプも
通常フィラメントの電球型
バルブ内部に、不活性ガスとしてヨウ素などのハロゲン元素を封入して、タングステンフィラメントの 熱放射により発光するHalogen bulb
フィラメント発光ではなく、金属ヨウ化物やキセノンガス等を封入したバルブの電極間に約 2万 V の高電圧を加え、放電により発光する高輝度放電灯 (High Intensity Discharged Lamp) のXenon bulb、日本ではディスチャージランプと呼称することが多い
そして、レクサスが投入した高輝度LED。二輪の世界では既に汎用パーツで出回っていますが・・・
とこんなところが一般的な知識かな?
だから何?って言わないでね。ただの備忘録ですから。
そして、我がプレに使用されているXenon bulb 、
青みがかった、太陽光に近い白色光で、ハロゲンランプの 2~3倍の光量があるため、視認性・被視認性に優れていると言う特徴を持ち、消費電もハロゲンランプの 2/3 程度 (点灯時には大電力が必要だが、放電が安定すれば、小電力発光を続ける)。フィラメントがないため寿命もハロゲンランプの数倍とされる。
発光効率が高いため、ランプの小型化も可能だが、点灯時に高電圧が必要で、電流が一定に流れるように制御する必要があるため、電圧変換と電流制御を行うバラスト (安定器:Ballast、インバーターが組み込まれている) が必要で、その分コスト高となる。 実はバルブそのものも高い。
そんな特徴を持っているのです。
で、最新技術としては
AFS : Adaptive Front-Lighting System。PSA では Directional headlights (headlamps)、M-Benz は Active Light System と呼称されます。
M-Benz の CL-Class では、AFS の他に、Intelligent Light System (郊外・幹線道路・霧など運転状況に合わせて照明幅を自動調整)も標準装備。
M-Benz のActive ランプは、急ブレーキ時に hazard warning light を点滅させ、後続車に危険を知らせるシステムまであったりします。
また、 コンライトと呼ばれるシステムは rain/light sensor を用いた自動点灯/消灯システムです。
この辺の小技は、今や、欧州の方が日本よりも進んでいるかもしれません。
一方、米国では、ヘッドライトに頼らない、ナイトビジョンなどの装備の設定が進んでいます。
戦車の赤外線暗視装置の一般ユース版ですね。
私が考えるに、このシステムよりライトを明るくするほうが安いと思いますけどね。
さて、こんな長いブログ呼んでくれた皆様、お疲れ様でした。
参考になりましたか?
ではまた。
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Posted at
2007/06/29 23:10:35