非常に強力な台風13号「サンサン」が怪しい動きをしております。沖縄地方に直撃しそうな気配です。
何で、こんな動きをするのかな?
結局、今回は細かいところは解りませんでしたが、
貿易風に絡んでいそうだと言うことは解りました。
貿易風とは亜熱帯から、赤道へ恒常的に吹く東よりの風のこと。かつて貿易のために帆船がこの風を利用して海を渡ったことに由来しています。
熱帯東風、
恒信風と呼ばれます。
発生メカニズムは、赤道付近の熱帯で暖められた海面より上昇気流が生じるため低気圧となり、ここに南北から吹き込む気流が生まれる。そのため北半球では北風、南半球では南風ですが、地球は自転しているので、
コリオリの力の影響を受け、それにより北半球では北東貿易風、南半球では南東貿易風となるわけです。
ここで面白いのが、この
貿易風上と下の2階建て。貿易風全体の高さは8~10kmで、2~3kmの高度を境に二層に分かれています。 上層は高温で乾燥しており、下層は低温で湿っている。
つまり赤道付近で上に上がった空気は、亜熱帯付近で下に降り、貿易風として赤道付近に戻ると言う動きをします。つまり、空気が輪になって回転しているわけです。
エルニーニョが発生すると貿易風は弱まり、異常気象の原因となる。 ラニーニャ発生時は逆に強くなる。 これらの現象で貿易風が影響を受ける原因はまだ解明されていないようです。
熱帯地方で発生した台風が東に向かうのはこれが理由ですね。
それでは途中まで大陸に向かった台風が折り返してくる理由。
今度は偏西風です。
偏西風とは中緯度においてほとんど常時吹いている西寄りの風のこと。
地表付近においては亜熱帯高圧帯から極側に吹き出す風が先述のコリオリの力によって西向きとなり
偏西風となります。
また、赤道付近の大気は極付近の大気よりも暖められているため、静水圧平衡の関係より上層においては赤道が高気圧、両極が低気圧となっている。このため地衡風の関係により中緯度上層においてもやはり西向きの風が吹き偏西風となります。難しい話ですが、、簡単に言えば高高度では絶えず西向きの風が吹いていると言うことです。
偏西風は温度風の関係のために高度とともに強くなり対流圏界面付近で風速が最大となり、ジェット気流とよばれます。ジェット気流が強い地域は低気圧が発達しやすい。またジェット気流の位置の季節変化は梅雨の原因の一つとされています。同時に台風の進路に大きく影響を与えるわけです。
とまあ、書き綴ったわけですが、正直あまりよく解っていません(笑)
とにかく、最新の台風情報に注意して、特に進路に当たる皆様は充分に注意してください。
Posted at 2006/09/14 02:51:55 | |
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