
燃費向上、それはあらゆるエンジンにおける永遠の課題です。
高負荷で運転されるエンジンの燃費を
どうすれば飛躍的に向上できるのか
その答えを導き出すきっかけは、一人の技術者のひらめきでした。
仕事の合間にふと立ち寄った博物館
一台の航空機用星型エンジンから、全く新しいメカニズムが、直感的に頭の中を駆け巡ったのです。
しかし、構造が複雑で小型化や高回転化が困難だったことなどから、その後そのエンジンは開発の主流から姿を消してしまった。
アトキンソンサイクル・エンジンです。
ホンダ EXLINKより
http://www.honda.co.jp/tech/power/exlink/
アトキンソンサイクルへのチャレンジは、ホンダという変な会社でないと出来なかったでしょう(^^)
フィット3のエンジンには、このアトキンソンサイクルが採用されています。
リンク式ではなく、バルブタイミング式ですが…
1.3リッターエンジンで6000回転で100馬力、5000回転で12.1kgのトルク
ガソリン1リッターで、26kmという低燃費です。
ちなみに、ハイブリッドに搭載された1.5リッターのエンジンは
6000回転で110馬力、トルクは5000回転で13.7kgと控えめなスペック。
RSのような直噴型エンジンにすれば、同じ1.5リッターエンジンでも
6600回転で132馬力、4600回転で15.8kgもの高出力が発生出来ます。
つまり、アトキンソンサイクルは、燃焼効率の向上は図れますが
それによって低速トルクと最高出力が損なわれるという短所があるのです。
ハイブリットはその欠点を補うためにモーターの特性を利用し
0回転からフルトルク16.3kgをクイックに発生させます。
スポーツハイブリッドです…
最高出力こそ控えめなフィットですが
燃費の良さと低速域での力強さを両立させています。
スペックだけでは語りきれない魅力はここにあるのではないでしょうか。
Posted at 2016/05/25 16:07:23 | |
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