チェーンの張り調整

新車から2000Kmも走ると、やはりチェーンの伸びで弛みが出てきました。

体感的には、スロットルのON/OFFでのギクシャク感と同時にカチャカチャ音が鳴るようになってきていました。

そこでチェーンの張りを調整してみました。

（用意したもの）
・34mmソケット
・トルクレンチ（12.7sq.）
・10mmスパナ
・13mmスパナ
・アクリル塗料（白色）と筆
・ネジゆるみ防止剤（中強度）：破壊トルク30N・m
・物差し
・軍手

まず、サイドスタンドを立て、ギアはニュートラル状態でチェーンの緩み具合を測定。

エンジン側とリアアクスルチェーンのちょうど中間地点でチェーン下部の弛み（指で上下させてみる）を測定、55mmほど弛みが出てました。

BMWマニュアルでは35mm～45mmが推奨値です。

パーツクリーナーなどで周辺パーツの汚れを取っておき、調整前の位置を左右ともマーキングしておきます。

左右ともマーキングして、調整幅を左右合す必要があります。

マーキングはアクリル塗料の白を使いましたが、ダーマトグラフやチョークでもいいと思います。

フロントブレーキはバンドかマジックテープで締めておき、リアタイヤは接地した状態で、リアアクスルのナットを緩めます。

ナットが緩めば、ジャッキアップします。

なおこの34mmのソケット、ネットショッピングでしか入手できませんでした。

13mmスパナで、チェーンアジャスターの左右の固定ナットを緩めます。

10mmスパナで、チェーンアジャスターボルトを調整していきます。

この時、左右交互に調整して目盛りの値を合わせていきます。またタイヤを後ろから叩いて左右の歪みが出ないようにします。

結果、目盛りで0.5刻み程度を伸ばしただけで、55mmの緩みから規定値最小の35mmの緩みになりました。

あとは逆手順で、

１．チェーンアジャスターの固定ナットを左右締める。
２．リアアクスルナットを締める。（仮締め）

なお、リアアクスルナットは100N・mのトルクで締めます。

ここで、
一旦、ジャッキから降ろし、近所を試走、チェーンの張り具合、異音、チェーンの熱をチェックして問題なければ、

３．再度リアアクスルナットを緩める。
４．ネジゆるみ防止剤（中強度）をリアアクスルに塗布。
５．規定トルク値でリアアクスルナットを締める。

結果、試走した感じでは、チェーンのカチャカチャ音が無くなりました。

まあ、簡単な作業ですが、安全に関わることなので、慎重に作業したいですね。