
明日はLancerEvolutionXからCT200hへ乗換えの日です。
StarletCaratの時も、CalloraRunxの時も書きましたが、3年半、46,000km乗ったエボXにも思うことをだらだらと書こうと思います。自己満足なので、あまり煽らないで下さい。(^^;)
三菱との最初の出会いは4年近く前。ギャランフォルティスのスポーツグレードが出た時でした。当時の私は、車といえばトヨタ車しかなく、それ以外のメーカーのクルマにはさほど興味を示さなかったのですが、何故かひょろひょろっと三菱のディーラーへ。そこで試乗したギャランの乗り味が大変良く、しかも、ディーラーの人達の話も最初からフレンドリーではあったものの、「考えとくよ~」と言ったまま音信不通・・・のつもりでした。
が、その後、日本車で「スポーツ車向けのクルマに湿式クラッチの付いたAT車が出る」という話題のエボXが雑誌に載るようになり、色々な雑誌を購入。ただ、最初は自分が買うとは思っていませんでした。が、その後もう一度三菱を訪れたら、早速ティザーカタログが店頭に並んでおり、それを手に取ったが最後(笑)、あれよあれよと言う間に注文書にハンコを押してしまいました。丁度、先日までやっていた製品開発プロジェクトが初めての佳境に入った頃で、月の平均残業時間は100時間超えが数ヶ月続き、給料は貯まるけど使う機会が全く無い状態で、判断力が鈍っていたんだと思います。(ーー;)
注文したまでは良かったのですが、その後の三菱(というか、ゲトラグ)がSSTの調整に手間取り、当初年末には手元に届くはずだったSSTのエボは、年を跨ぎ、さらに1月も終わり、4ヶ月待ちました。初期モノを試乗無しで買うという前代未聞の暴走の中、初三菱、初4WD、初ターボ、初DCTという、自分にとって初めてずくしのエボXは、こうして手元にやってきたのでした。
まだ雪が降っていた2月、たまたま晴れた週末にやってきた我が愛車でしたが、最初はターボの加速力とハンドルへの操作介入との戦い。さらに、SSTなのにエンストとの戦いでもありました。周りでは、急発進やクラッチが繋がらない、ミッションのフォークが入らないなどのSSTのトラブルで買って早々に降りてしまう人がいましたが、うちもトラブルは何度かあったものの、「まぁ、1/1プラモデルなんだし、三菱だしw」くらいのつもりで、ぷーぷー言いながらも乗り続け、点検の度にプログラム更新も行われ、徐々に安定させていきました。
暫くした大雨の朝、初めてエボXが滑り出した日が来ました。なんだかよく分からなかったのですが、ハンドルを切ると滑っているのに行きたい方向にクルマが向いてくれる。「なんじゃこりゃ~~~???」という思いと共に、これがS-AWCの技術なのね、と納得。普段使いでも十分役に立つ、素人でも扱える、なんとも素晴らしい機能でした。
さらに、冬の大雪の通勤で、完全に積もった路面の上でもS-AWCが本領を発揮。ヅヅヅ~~ッと何やら作動音をさせながら、車が行きたい方向に曲がる。・・・ただ、今回は雨のときと違い、行きたい方向には行くんだけど、停まらない(笑)。何とも不思議な技術が組み込まれております。
ただ問題は、雨の日も、雪の日も、自分は会社に行けるのですが、そんな悪天候の中で会社に来れるのは自分と同じ種類のクルマを持つ人だけで、面子の揃わない仕事場では会議や打ち合わせも延期になり、クルマの能力が宝の持ち腐れだったことも多々ありました。f(^^;)
そんなこんなで、最初は振り回されて・『車』に載せて貰っていたエボX生活も、3年乗れば体に馴染むもので、いつの間にか自分で振り回せるようになり、車の特性を活かせる様になったのですが、ふと周りを見渡せばハイブリッド車ばかり。中にはスポーツタイプのCR-Zや、エンジンが載っていないEVのiMievやReafなどが普通に街を走るようになり、3月の震災もあって、何となく肩身の狭い世の中に変化してきました。
そんな中でも、Deckの足を入れ、ECUも燃調を弄ったり、リミッターカットをしたり、ホイールを替えたりと、徐々に自分の車に個性を持たせ、だんだんと愛着も出てきていたのですが、もともと30歳直前の“やんちゃ”が許される最後のタイミングで、コンベンショナルなガソリン車からハイブリッド、プラグイン、EVという時代のタイミングで、『乗るなら今しかない』と思って選んだ車でもあり、スタ子 ⇒ ランクス ⇒ エボXと、ラリーライクなクルマは頂点まで乗ってしまったので、ここで新たな路線へシフトしようと考えました。
こんな格好がコテコテで、万人受けしない、走るために身構えないといけない、燃費が5km/Lを切る、維持費がえらいことになる、お巡りさんの注目の的の、最高に面白~~い車は、今のご時世なかなか無いです。しかも、お値段たったの400万弱(当時)。性能に対して安過ぎるわコレ。
3年半、すっごーーーーく楽しかった。
今でも、自分が降りる選択をしたのが信じられないくらいに。
このクルマに乗る前に、会社の元エボ乗りの人に「エボを降りる時には、何に乗っても物足りなくなるよ」と言われたけど、今ならその気持ちが凄くよく分かる。だけど、いつまでも乗り続けられるわけではないし、遊んでられるわけでもない。乗るのが辛くなってから降りるのでは、自分にとって、この車の価値が落ちてしまうので、ここで一旦お別れしようと思います。
大好きなエボX。
ありがとうございました。
Posted at 2011/09/24 04:43:53 | |
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