マニュアルトランスミッションから静電気を除去しシフト操作を改善しました

フロントだけウマに乗せてギアボックスにアクセスしました。カバーを自分で外したのは今回が初めてです。

小心者の私は床下に潜るのが苦手で何だか胃のあたりが痛くなります。
カバーを外すクリップにはプラスドライバーが要るものまであり、まるでパズルのようでした。できればリフトが使える環境で作業したいものです。
ボルト2本、クリップ大2個、プラスクリップ1個、エンジンカバーとの固定樹脂（コの字形状）1個を外せば取れます。

助手席側のギアボックスの奥はエンジンのシリンダー部分が丸見えになっていました。エンジンから来る静電気を除去するためにこの近辺に導電性アルミテープを貼ることにしました。周辺をひととおり水拭き後にアルコールを染み込ませたテーブルダスターで脱脂しました。これを怠ると剥がれます。

導電性銅箔テープを貼りました。全部ギザギザ加工されています。
赤矢印の部分でエンジンのシリンダーケースに接触させ、青矢印のアダプタープレートをまたいで前方にあるクラッチハウジングと後方にあるトランスミッションケースの表面を導通させています。
こうすることによって液体ガスケット（導電性がありません）でサンドイッチされたアダプタープレートが静電気的に孤立し、内部のボルトや回転部品を通じてのみ静電気を流している状況を壊しました。
内部のオイルに静電気を帯びているとオイルの粘度が増して回転抵抗や摺動抵抗（変速の際はギアがスライド移動します）が増えてしまいます。内部よりも簡単に導通する経路を作ってやればわざわざ内部に静電気が入り込む必要がなくなり潤滑油がサラサラになります。

銅箔テープの上からギザギザ加工された導電性アルミテープを貼りました。これによって異金属を直接接触させて微細な電流を発生させます。これによって静電気をコロナ放電させる弾みをつけます。

あとは赤矢印部分に棚状になった部分があったのでそこに大量のギザギザ加工された銅箔テープとアルミテープを重ねて貼りました。

この棚形状の部分は赤矢印のターボインタークーラーを通り抜けた風が床下に向けて通り抜ける経路にあるので意外と風が当たるようで大量の静電気をコロナ放電できます。もちろん駐車時もギザギザの先端からコロナ放電が可能です。

今回の対策で感じた効果は下記の通りです。
・朝イチ始動直後でもローギアやバックギアもスコスコ入る。
・信号待ちのためにニュートラルギアでクラッチ切って空走させると速度が減らないのでスムーズな制動コントロールが可能。
もう四駆特有のもっさり感は完全に消えました。
よろしかったらお試しください。
床下作業は危険ですので必ず最低限ウマを使ってください。リフトのレンタルも1,500円／時間　程度で可能ですのでご検討ください。ご近所の暇そうなスタンドのリフトをちょっと交渉して使わせてもらうのがいいかもしれません。リフトを使う場合はカバーを外さなくても手が入ると思います。走行後のエンジンは高温ですのでヤケド注意です！