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イイね!
2011年10月24日

スーパー耐久350のダイジェストと、その後・・・

―――よし。参戦しよう・・・。


世界各国から集まるツーリングカーたち。
1戦ごとに繰り広げられる様々なドラマ。

想像しただけで、全身の血が沸騰するような、あのバトル。

目標、闘争心、恐怖、夢・・・・様々なものを、自らとともにマシンに乗せて、俺は今、サーキットへ――。












現在から話は約1ヶ月ほど前になる。

我が「BLACK・TRUENO・RACING」(B.T.R)の元に、とある情報が入った。

「スーパー耐久350」・・・・ 

レギュレーションとしては、

1.馬力350PS以下
2.車重1230Kg以上
3.使用車両:レースカー含む全車両(GT&JGTC500車両以外)
4.1戦毎の車両の変更は可
5.予選と決勝の車両の変更は不可
6.改造範囲:制限なし
7.使用タイヤ:制限あり

とのことだった。

監督「よし。このレースに、あいつを出場させよう・・・・。」


もともとこのチームは、プライベートチームに毛が生えたような、いわば弱小チームだった。

しかし半年ほど前、「PowerStation-999・RacingTeam」から突如、「B.TRUENO」選手が移籍。
豊富なレース経験を持つPS-999レーシングとの繋がりが少しでも出来たことで、B.T.Rは大きな戦力を手に入れることに成功し、レース活動も拡大。B.TRUENO(通称ブラトレ)選手の手により、PS-999から、次期戦に使用するマシンのベースをレンタルしながら、セッティングを行うことも出来た。

そして、このレーシングチームB.T.Rのキーとなるブラトレ選手を、このレースに送り出すことを決めたのだった――。









ブラトレ(俺)「・・・T350??何ですか?それ?」

監督「今度、星野レーシングエンタープライズが主催で行う全10戦のレースらしい。結構本格的なみたいだし、お前に出場させようかと思ってな。」

ブラトレ「そうなんですか・・・。まぁ、別に構いませんよ。俺はレースが大好きですし、どんな草レースだって、全力で臨みますから。」

監督「ハッハッハ・・・まぁお前ならそういうと思ったよ・・・。ただ・・・」

ブラトレ「なんです?」

監督「スイフトスポーツで完勝できたお前でも、今回はむつかしいレースも多く出てくると思うぞ。」

ブラトレ「・・・そうですか。そりゃぁ、面白そうだ・・・。」

監督「マシンはもう用意してある。ただ、こいつですべてのレースを戦っていくのはさすがにキツイはずだ。レース後半になったら、新しいマシンを用意する予定だから、それまではこいつに魂注いでやってくれ。そいつのオトは、痺れるぞぉ・・・。」










・・・・エンジンに火が入る。
そして静かに目を覚ます・・・。次の瞬間・・・・

ウォオオンオォオオオン・・・・・・!!

レシプロエンジンでは味わうことの出来ない、戦闘機のような咆哮が、俺を痺れさせた。

「こいつ・・・」

監督の言うとおり痺れるように唸るソレは、俺の心と同じように熱く、そして心地よい高音を響かせた・・・・。


・・・これが、俺を本当に本気にさせた瞬間だった。
「ロータリーエンジン」。・・・こいつなら、いける!

監督がはじめに用意したマシン。それは、ロータリーエンジンを搭載した、マツダRX-7のGTレースモデル、「RE雨宮 アスパラドリンク RX-7」だった・・・。









各レース予選を行い、決勝は、どのコースも8周にて競い合う。
上位陣はタイヤの性能調整が行われ、上位であればあるほど、スタート時に低グレードのタイヤを履かなければならなかった。

ピットインすればタイヤの制限はなくなるものの、タイヤによってレースの結果は大きく左右されるだろう。

そして、シリーズは始まった・・・・。

RX-7で挑んだこの戦い。
結果としては、

第1戦・・・3
第2戦・・・9
第3戦・・・4位
第4戦・・・6位

と、まあまあな結果となった。

しかし、監督の言うとおり、やはりこのマシンでは限界がある。
そろそろこのままでは・・・と思ったところで、突然携帯が鳴った。

ブラトレ「もしもし?」

監督「ああ、俺だ。例のレースで使うニューマシン、手に入ったぞ。」

ブラトレ「本当ですか?!今どちらに?」

監督「うちのガレージだ。これから見に来るか?」

ブラトレ「はい。すぐに向かいます!!」

今回レース明けで休暇をとっていた俺だが、B.T.Rのセカンドドライバー、そして同じくPS-999レーシングからやってきた「G.Rose」が、ホームコースのサーキットを何本も念入りに走り、数台用意してあったマシンのうち、俺に最も合うマシンを選出してくれたそうだ。

因みにRoseとは、24時間耐久レースを共に走ったり、バカンスを楽しんだりした仲でもある。
そういった信頼できる相棒が選んだマシンなのだから、こいつは間違いないと、期待してB.T.Rガレージへと足を運んだ。。。。

そこで出迎えてくれたのは、監督にRose、そして・・・赤い国産スポーツをベースとした、純レーシングカーだった。

Rose「やぁ。君のライバルたちのマシンのデータも採った上で、君に一番のマシンを用意したつもりだ。どうかな?君は日本のクルマが好きだったよね?」

監督「Roseがお前のために3日間テストして選んだマシンだ。これにはRoseの気持ちも乗っているぞ。1つでも多く勝って来いよ。」

ブラトレ「Rose、ありがとう!最高のマシンだ!!こいつなら、RX-7よりもいい結果を残すことが出来そうだよ。」

そうしてシリーズ後半戦、NSX プロトタイプ LM レースカーに乗り換え、レースに挑んだ。

第5戦・・・2位
第6戦・・・2位
第7戦・・・優勝
第8戦・・・2位
第9戦・・・優勝

と、なんと全てが表彰台に上れる結果となった。

初優勝を果たした時は、監督やRoseはもちろん、スタッフも涙を流しながら喜んだ。
そしてこの結果により、第10戦、つまり最終戦は、シリーズ暫定トップでレースをスタートすることが決定した。











最終戦を3日後夜に控えたある日、レースの準備をするために、B.T.Rレーシングのガレージまでやってきた。

しかし・・・


「マシンが、ない??」

そう。マシンがないのだ。
初優勝を飾ったあのクルマが、どこを見てもないのだ。

ただ、代わりに一台、恐ろしいクルマが置いてあった。

これはどういうことだ?と思いながらも、俺は遠目からでも恐ろしいソレに近づいて、さらに恐ろしくなった。

なんと、車体全てがカーボン地丸出しなのだ。
それなら、まだレーシングカーなのだし当然だと思えるが、問題はそこではなかった。

そう。車種が大いに問題なのである。

全身カーボン地のソレは、見るからにフォードGTであった。
全身に鳥肌が立つ感触を味わいながら、あることに気がついた。

このガレージ、レーシングチームなのだからレースカーは数多くあるのだが、このマシンは、次のレースに出走するマシンが置かれる位置に止めてあった。

そして、B.T.Rは現在、スーパー耐久350にしか参戦していない。

「つまり・・・・・・。」

「こいつで勝って来い・・・と。」

・・・・・。




迎えた最終戦。

俺はポールポジションを獲得していた。
俺自身も、そして「こいつ」も、スタッフたちも、調子は万全だった。

他のマシンがレーシングタイヤを装着する中、性能調整でスポーツタイヤを装着していた俺のマシンは、何とか上位をキープしてピットイン。

タイヤをレーシングソフトに変え、再びコースに復帰。

狭い市街地を舞台に繰り広げられるこのレース、前のマシンに詰まりつつも徐々に前へと進み出る。

今自分が見ている光景、それは、かつて参戦を決意した時に想像した光景のように思えた。

「・・・・。」

ファイナルラップ。

俺は5秒ほど前方にクルマがいることを知っていた。
しかし、性能調整の効果が大きく、差はなかなか縮まらない。

最終コーナーを抜けた時、フロントガラス越しに敵のマシンが映る。
それを追いかけながらチェッカーを受けた――。


――そしてこの時、俺たちはスーパー耐久350のシリーズチャンピオンを獲得した。

レースの結果は2位。
総合ポイントは、128ポイントと、2位とは14ポイント差でのタイトル獲得となった。


レースを終えてマシンを降りると、チームメイトは皆涙をこぼしながら抱き合っていた。
当然自分もその中に入り、全員で喜びを分かち合った――。




翌日。

忘れるはずもないのだが、そのレースはやけに頭にこびりついていた。
最終戦で乗った、フォードGT。

それが、まるで恋でもしてしまったかのように、頭から離れないのだ。

ピンポーン。

・・・突然インターホンが鳴り響いた。

「はい?」

とりあえず出てみた。
するとどうやら、荷物が届いたらしい。

差出人は・・・・・・Rose?

中身を開けてみて、驚いた。

昨日、あのレースで乗ったあのクルマが、小さくなってやってきたのだ。
しかもそれは、紙で出来ているではないか。

手先が器用なRoseが、あらかじめ用意してくれていたのだという。

俺はしばらくそいつを眺めてにやにやしながら、勝利の余韻に浸っていた・・・

※この物語はほぼフィクションです。登場する人物、団体、名称は、大体が架空です。


はい。

というわけで、T350を主催してくださった星野さん、そして参加された皆さん、お疲れさまです&ありがとうございました!!

レースが終わったあと、いきなり作りたくなりまして、早速その日の夜のうちから作業開始。
翌日の作業時間も合計しまして、約13時間で完成させました。

FORD GT LM SPECⅡテストカー(BLACK-TRUENOエディション)
です!!






さすがに全身カーボン地丸出しは再現出来ませんでしたが、特徴は頑張って捉えているつもりです。



印刷の関係で黒くつぶれてしまったように見える部分もありますが、展開図ではダクトの中まで描いたりしました(汗







是非、GT5を起動して、このペーパークラフトと見比べてください(≧ω≦)!!

駄長文すみません。。。。
ブログ一覧 | グランツーリスモ5 | 日記
Posted at 2011/10/24 21:41:39

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この記事へのコメント

2011年10月24日 21:59
いやいや、ORS監督ですが君の力はすごい。
純粋に楽しむ姿はかっこいい。
次期シリーズはORSは参戦が決まってない。
コメントへの返答
2011年11月1日 21:48
遅くなりました。

ありがとうございます。
楽しむって凄いことだと自分は思います。

これがあるかないかで、結果が大きく変わって来るんだということを、知っているから。

自分は皆さんのおかげで、今回のレースを楽しむことが出来ました。

だからこそ、こうして優勝できたんだと思っています。

ですが、今回は諸事情により、そういった楽しみを感じることが出来そうになくなってしまいました。

そんな状態でレースに参加しては、皆さんに迷惑になると思い、今は参加を停止しています。

今の自分の心が変わって、再び前を向いて走ることが出来るようになった時、また、よろしくお願いします。
2011年10月24日 22:06
~ARD監督からメッセージです~


先ずはワールドチャンピオンおめでとう☆

スイスポカップならずスーパー耐久までも制するとは流石はB.T.Rとでも言っておこう(笑)


ドライバーのみならず、チームの能力の高さを見せ付けたと言っても良かっただろう(・ω・`*)


次回から始まるシリーズも是非その力を見せてもらいたい(*´▽`*)


---そうそう、こちらは「アイリス・アスフォデル」と言う女性ドライバーが急遽移籍してきたが、心当たりあるだろうか?(笑)
コメントへの返答
2011年11月1日 21:52
どうもです。

ありがとうございます。

自分は、このレースに勝てた最大の理由を、
「楽しむこと」が出来たからだと考えています。

しかし、現在のB.T.Rは、ドライバーの不調により、ご存知の通り現在は活動を停止しています。

現在行われているレース、参加できなくて申し訳ないです・・・。

でも、自分の考えがまとまった時、きっと、B.T.Rはあなた方の前に再び立ちふさがることでしょう。

期待していてください。

アイリス・・・。
知っていますよ。

彼女とも、何度かお手合わせしましたから。

是非また、同じレースで走れることを期待しています。
2011年10月24日 22:44
シリーズチャンピオンおめでとうございます^^

NSX-Rに乗り換えてからの暴れっぷりはアッパレというほかありません。
見事な走りっぷりでございました。

新シリーズでも、よろしくお願いしますね。
コメントへの返答
2011年11月1日 21:55
ありがとうございます。

あのマシンを見つけたときの一体感というか、そういった感覚は、自分を奮い立たせてくれましたね。

優勝に向かって、さらにやる気が沸いてきた瞬間でした。

現在行われている2シリーズ。

自分はいつ顔を出せるか分かりませんが、またよろしくお願いいたします。
2011年10月25日 0:14
これはすごい!レースも速いが、このブログはもはや、レーシング小説と言っても過言ではないでしょう。第2章が見たいくらいです。
ですが、続きは今度は簡単にはチャンピオンを取らせませんからね( ̄ー☆

それと、ペパクラはいつも拝見してますがすごいうまいですね。職人ですな^^;
コメントへの返答
2011年11月1日 21:59
どうもです。

自分では駄文だと思っていましたが、気に入っていただけたなら良かったです!

かつて小説家を目指していた中学の友達に、
「君は僕よりも小説家に向いているかも・・・。」

といわれたことがありました(笑

第2章は・・・波乱のスタートとなることでしょうね(汗

ペパクラは、もうかれこれ10年はやっていますね。

一昨日行われた学校の文化祭にも、上記のフォードGTと、頭文字Dのハチロク、FDの2台を、急遽出展させていただきました。

評判は分かりませんでしたが、注目を集めてくれたらなぁ~と、心の片隅で願っています(汗
2011年10月25日 12:26
歌姫の友達♪さん毎度どうもです、蒼炎の配達員です。
コメントを。

チームB.T.RとしてのスーパーT350戦参戦お疲れ様です。そして総合優勝おめでとうございます。
スイスポ部屋でも実力は私も理解していましたが・・・見事でしたな。
ちなみにここまでの過程もさながら、ペパクラも見事ですな。しかしホイールの色を変えていたとは私も気づかなかったですな・・・。

TC600戦並びRS☆1、非力(?)な苦闘のプライベーター「蒼炎の配達員」で私は出場してくるかと思いますが、これからもよろしくお願いしますね~。無論スイスポ部屋でも、です(汗)。
コメントへの返答
2011年11月1日 22:04
どうも。毎度コメントありがとうございます。

こちらこそお疲れ様です。

最後までしっかりと、安全に走りきるNrさんの姿勢は、なんだか凄く抱かれるものがあります。

「まさか優勝するとは思ってなかった」
というのが、実のところでもあったのですが・・・(汗

ホイールは、もう1台のフォードGTと対になるような感じにしてみました。

自分ではなかなか気に入っていますよ。

自分も実質はプライベーターなのですが、レーシングチーム風なプライベーターになってしまいましたな・・・(汗

また、一緒に走ることがありましたら、その時にはまたよろしくお願いいたします。

プロフィール

「20:30頃、無事帰宅しています~。今回も色々とお世話になりました!皆さんありがとうございましたm(__)m」
何シテル?   05/24 22:01
歌姫の友達♪と申します。 やっと免許を取れる年になりまして、将来、ハチロクトレノを所有することを目指して今を過ごしています。昔からクルマへの憧れが強く、レ...
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