ここ連日、子供への虐待に関するニュースが多くなっています。
実の我が子を父母が虐待、内縁の夫・妻が虐待・・・。
日本の家庭環境がどんどん悪くなっている印象です・・・。
ここ数年で表立ってきただけで、虐待そのものは以前からあったように感じます。
最近のニュースで出てくる加害者は概ね20~30代が中心のような印象です。
(私もこの世代に入りますが・・・。)
この世代が虐待をしているとなると、虐待を加えている20~30代の親(and内縁の夫・妻)自身が育ってきた家庭環境に問題があったのではないかと想像してしまいます。
よく言われますが、虐待を受けて育った人間は、生まれてきた子供にも虐待を加えるということを思いだします。
それに加えて、すぐにキレる人間というのも、根本的に育った家庭環境に問題があったとしか考えられません。
たいていは「しつけ」と称し「虐待」ではないという理屈で児童相談所や学校には説明するらしいのですが、ケガをするまで暴力を加えたり、何日にも渡って食事をさせないなどは、「しつけ」を通り越した行き過ぎた行為であることは、世間の常識であると思います。
そして、気になることが母親の“母性”の欠落です。
母親が交際相手の男性(いわゆる内縁の夫)と同居。
母親の子供(連れ子)に内縁の夫が虐待を加えるという構図がよく出てきます。
ここで疑問に感じるのが、内縁の夫がこともあろうに自分が産んだ我が子に虐待を加えているのを止めない、もしくは内縁の夫に同調して共同して我が子に虐待を加える・・・というとんでもない事例があることです。
母親は我が子を守る(=母性)行動を起こすものという認識をしているのですが、我が子をそっちのけで交際する男の側に付いて虐待するなんて・・・。
母親である前に“女”であることを選択する女性・・・我が子より男が大切??
何も抵抗もできず、誰からも守ってもらえない子供はどうすれば良いのでしょうか?
まったく、私は男ですがこの現状に憤りを感じてしまいます。
これらの根っこの部分を考えると、結局“家庭”に行き着くことになると思います。
私の親の世代(団塊の世代あたり)にかなりの問題があったとも感じますね。
「子供は親の鏡」とは、まさにこのこと。
今の実状はそれを物語っているのではないでしょうか?
ただ、他の要因に責任転嫁するのはダメだと思います。
今の親が悪いのは、その親の親が悪い・・・という姿勢は良くありません。
また、核家族化や離婚の増加などで、特に母親への子育ての負担が大きいことも承知しています。
しかし、取り巻く環境がどうであれ、20~30代の親も立派な大人なのですから、我が子のことをイチバンに考えることが重要だと考えます。
(私の亡くなった祖母は、太平洋戦争で夫が戦死。終戦後の大変困難な時代を女手ひとつで私の母を育てました。無一文から自ら商売を始め、貧しい生活の中、必死に生きてきた祖母は純粋に凄いと思います。)
子育ては、究極の“滅私奉公”です。
自分の欲求を抑え、ひたすら日々子供のことを考えて働き、育児をするということですね。
この滅私奉公に耐えられる親の精神力、子供の将来を見据えた冷静な判断力は必要でしょう。
これがないと育児放棄(ネグレクト)、虐待など様々な問題が出てくると思います。
自由に過ごす時間がない、自由におカネが使えない・・・など、親に自己犠牲が強いられるのも事実ですが、その自己犠牲の上に子育てが成り立っているということを理解せずに子供をもうけてしまっていることが大きな原因のような気がします。
私も子供を持ってから、つくづく「子育ては大変だな~。」と思い日々の生活を送っていますが、そんな自己犠牲の中でも、日々の子供の成長を楽しみにする大らかさも必要かと・・・。
まず、今の親がしっかりしないと!
私も偉そうに言える立場の人間ではありませんが、最近、自分自身にそう言い聞かせています。
児童虐待の定義とその原因、対策が紹介されているサイトは
こちら。
ブログ一覧 |
思いのままに・・・。 | ニュース
Posted at
2006/11/28 19:00:48