少年時代からGT-Rのエンブレムを貼ったスカイラインはよく見た。
クルマに詳しいツレがいて「ホンモノ」って見た事無いとかいう話題も珍しくなかった。
中古車販売店の前を通ると、スカイラインが置いてあった。
「GT-Rじゃねぇ?」と言うと、「どうせ貼っただけだろ?ほれ、テールランプにツメ無いだろ。」ってネ。
「Nジャンよう、GT-Rなんて走ってないよ。」
見た事無いGT-Rは本当に存在するのか怪しくなってきた(笑)。
街で見かけるスカイライン。
毎度毎度GT-Rか確認したりする。
憧れとかというのもあるけれど、一度は見て見たいと思う気持ちが強かった。
時は流れ18歳。
近くの月極駐車場にハコスカがやってきた。
どうやらクルマ好きのどっかのオヤジさんが越してきたようだ。
ところが…
リアウィンドゥに熱線が無い。
コクピットは雑誌で見たGT-Rのまんま。
ある日、遂にエンジン音を聞いた。
明らかに聞き慣れたL型とは違う音。
「S20…!?」
夕焼けの中を走り去って行った。
その数日後、このハコスカはこの駐車場からいなくなってしまった。
更に時が流れて二十代。
同僚に教えてもらった。
「あのガソリンスタンドにハコスカあるだろ?」
「うん。」
「ホンモノだぜ(笑)。」
「そうなの!?」
※画像提供:フォトヤマさん
いつぞやのニスモフェスティバルで、国さん、長谷見さん、北さんがレーシングに乗り込んだ。
「グッとくるなぁ~、おい♪」
18歳のあの日。
夕焼けの中を走り去って行ったのはスカイラインGT-Rと信じて疑わない。
今でも鮮明に覚えている。
Posted at 2011/03/01 23:49:56 | |
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記憶のクルマ達 | 日記