Nジャン(N-JUNKIE)のブログ一覧

～週末はオレ達のモノだった～

オレの家に仲間は集まった。
誰も集合はかけていない。

「Ｎジャン、走りに行こうぜ！！！」

男女合わせて何人かはわからない。
走ることだけが楽しかった。

気づけば湘南だったり、箱根だったりする。
夜通し走り回ったこともある。

夜明けの海岸線は綺麗だった。
紫色だった。

凍りそうな道を走って富士急ハイランドのオールナイトスケートにも行った。

山道を迷ったこともある。
ナビなんか無かった時代。
仲間集まれば道もスポットも情報量はデカい。

走ることが楽しかった。

～夢のクルマ達～

１９８９年。この年、Ｚ３２型フェアレディＺが登場した。
国内最強２８０ｐｓを搾り出すＶ６　ＤＯＨＣツインターボのモンスター。
更に初秋には１７年ぶりに復活するスカイラインＧＴ－Ｒが登場した。

オレは憧れた。
「たかぴー」だってそうだ。
お金持ちが購入していた。
例えそれが若者であったとしても・・・・・・

手の出ない高嶺の花を見てはため息ばかり出ていた。
ローンを計画しても今みたいに有利な金利やロング返済なんて無かった。

オレにとってスカイラインＧＴ－Ｒは夢物語だった。

～ニックはクニマル～

パーソナル無線のニックネーム。
今で言うハンドルネームである。
オレは「クニマル」と名付けた。
意味は単純に誕生日である。
９／２０だものｗ

シルビアのツレＭは「たかぴー」。
ブルーバードのツレＹは「チャイニーズボーイ」。
もう一人のツレＡはアルトに乗っていて「ポパイ」という。

町で走っているとコールが鳴った。

金谷にある喫茶店で仲間が集まった。
無線ベースのチームを作ろう・・・・。

１９８８年。
ＴＥＡＭ　ＲＩＳＫ　ＢＥＡＴＳが発足した。

今みたいにＰＣがメジャーじゃなかった。
街の印刷屋さんでお金を出し合ってステッカーを作った。

ＲＩＳＫ＝危ない
ＢＥＡＴＳ＝ノリ（節）

略して「りすびー」とも呼んだ。

リーダーはオレ。
あれよあれよと仲間が増えた。
気づけば３０人以上に膨れ上がり、５０枚用意したステッカーは瞬く間に無くなった。
無線が無くても仲間だった。
いつの日か無線チームじゃなくなった。
単純にクルマチームになった。

翌１９８９年。オレは遂にＲ３２スカイラインＧＴＳ－ｔ　ＴｙｐｅＭの新車をゲットした！

～流れるＢＧＭ～

あの頃、スカイライン・ジャパンの市販のカーコンポはスターレットには搭載させなかった。
何よりも暫定だと思っていたから・・・・

ＣＤはカセットに録音した（個人の楽しむ範囲です）。
カーステレオはラジオとカセット（当時）しかなかった。
笑っちゃう程濁っている音だったけどオレは聞いていた。

レベッカ、バービーボーイズ、ＢＯΦＷＹ、爆風スランプ、アースシェイカー、浜田麻里、中村あゆみ、サザンオールスターズ、佐野元春、稲垣潤一、ＵＰ－ＢＥＡＴ、ＢＵＣＫ－ＴＩＣＫ・・・・・

今でも彼らの曲を聞くと当時の風景を思い出すよ。

～ブルーバードＳＳＳ　ＡＴＴＥＳＡ～

同級生Ｙとオレがツルんで仲間と走っていた。
パーソナル無線を用いて会話をしていた。
あまりの面白さに友人Ｍは購入。
シルビアに取り付けた。

同級生Ｙはスキーヤー。
Ｍが買ったシルビアが羨ましかったらしい。
ヤツはブルーバードＳＳＳ　ＡＴＴＥＳＡを購入した。

オレは羨ましかった。
彼らはこうやって愛車を購入している。

オレは賭けた。
次期モデル（当時）Ｒ３２スカイラインをターゲットにしようと思った。