’08年に
委託でウチにやってきた964Tipです。
やってきた当時、この車には2つの事を教えてもらいました。
1つはポルシェの走行距離とコンディションは全く関係がないという事。
この964はこの時既に17万キロ以上走ってましたが、オイル漏れもなく、走りについてもとてもパリッとしてました。
もちろんエンジンOHや足回りを外品の車高調に変更してあったりはしましたけど、それにしても走行距離からは考えられないほどキレイな状態をキープしている個体でした。
通常、中古車を選ぶ際には走行距離を気にしがちですけど、ポルシェの場合はボディや基本的な機関が非常にしっかりしているので、きちんとメンテさえしてあれば、何10万キロでも乗れるほど頑丈です。
そもそも空冷ポルシェのメーターって、いとも簡単にスピードメーターだけ単体で取れてしまうし、コネクターだけ抜いておけば、素人でもその気になれば簡単に走行距離を誤魔化せてしまいます。
ポルシェの場合、走行距離に対して神経質になるよりも、車のコンディションそのものに気を使って選んだほうが、結果的にいいポルシェ選びが出来るという事を、ボクはこの964で実体験しました。
2つめはティプトロの扱いやすさです。
この964はボクにとって初めて乗ったティプトロでしたが、気軽にチョイ乗り出来て、しかもその気になりたい時はマニュアルモードを積極的に活用すれば、十分「ポルシェ」してます。
街乗りではむしろボクのようなヘタクソなMT乗りよりも速く走れてしまうくらいです。
正直言うと、コレがウチにやってくるまでは「オートマのポルシェなんて。。」と、ティプトロには全く興味がありませんでしたが、コレに乗ってからは、サーキット以外でポルシェに乗るなら、出来ればティプトロがいいなと思っているくらいです。
現にいま足として使っている2号車(アイリスブルーの993)もティプトロですから。(^^)
それと更に嬉しいのは、MTだとクラッチOHという避けて通れない大掛かりなメンテがいつかはやってきますが、ティプトロの場合、ATは頑丈だから基本的にメンテナンスフリーでイケるので、経済的にも負担が減ります。
この964は、それまでのボクのポルシェ感に大きく影響を与えた、とても印象的な車でした。
この個体は現在は、広島の
新・・男樹さんの元で元気よく走り回ってます。(^^)
Posted at 2011/07/22 10:27:24 | |
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過去にやってきたポルシェ | 日記