最初が肝心

多分初めて映画館で観たのは「グーニーズ」だった。



小学校にあがるかあがらないかだった自分にとっては、まさに衝撃だった。





「宝探し」という、ベタなストーリー。
屋根裏の片隅で見つかる地図、自転車で出かける冒険、横取りを企む敵、海賊との知恵比べ。


男の子の心をわしづかみにする映画だった。




もしかしたら、うちの押し入れにも宝の地図があるんじゃないかと、ありもしない妄想を膨らませ、チャリで裏山に繰り出して、木の根っこに足を滑らせては、誰かが宝を守るために罠を仕掛けたんだと、胸を高鳴らせた。







良い映画は自分を主人公に変え、別の場所に連れて行ってくれる。できなかったことを実現してくれる…。

そのことを「グーニーズ」が教えてくれた。












大人になってからは観てないけど、少し前にＤＶＤを買った。

いつか息子と観るために。

怖がりの息子にはまだ早い。




でも彼が観た時どんな反応をするのか、父親になった今、その反応こそがエンターテインメント。