放置してあったKDX125。
リードバルブのインシュレーターを替え、腐ってきてたエアフィルターを替え、キャブも掃除して、mats氏に誘われ、人生初の林道ツーリング。
KDXの復活の狼煙となるはず、、だった、、。
しかし、、氷ノ山の林道に行くまでの途中のトンネルの中で、ガス欠のような症状が出て焦る。
トンネル内はアクセルを煽ってなんとか走りきったものの、、。
ところが停まって様子を見るものの、何事もなかったかのようにまた走り出す。スタンドに寄ると、1リットルあたり16kmぐらいか。妙に燃費が悪い。
以前は街乗りでも1リットルあたり25kmぐらいは走れてたのに、、。
しかし走れてしまうまま、氷ノ山林道へ進入。右も左も分からないまま、転けることはなんとか回避しつつ、、。
林道後半に差し掛かったところでは、下りの砂利ガレでは、殆ど1速エンブレでなんとか凌ぐような状態が続く、、。
日は山の向こう側に隠れ、暮れかけてきた。帰りを急ぎたいところだが、、。
mats氏がコーヒーブレークにしようと水辺で休憩。
一休みしたところで、エンジンを掛けようと、、掛からない、、。
キック、、キック、、キック!!!
一向に掛からない。
実は、下りの1速エンブレで凌いでいたときも、途中で停まると、エンジンの再始動にはやたら苦労していた。
帰りを急ぎたいというのは、エンジンが掛からないのではないかという不安があったのだ。
この後、何十回とキックするも、プスリとも言わない。押しがけも何度もトライするが、効果なし。寒かったのに、既に背中まで汗だくツユダク状態である。
仕方ないので、残り少ない林道を押したり、ゆるい下りは足でバタバタしつつ坂を降りた。この間、ドンドン日が暮れて、後ろからmats氏にライトで照らしてもらいながら、1時間ほど経って、国道20号線までなんとか出た。
JAFに頼むにしても、林道ではどうにもならないだろうと言うことで国道まで出ようと頑張ったが、、。国道の近いところまで戻って来ていたのが、まだ幸いだったか。
再度、キックや押しがけを試すも、反応無し。
辺りは真っ暗になっていた。諦めてJAFのお世話になることとなった。
「その辺でしたら2時間ほど掛かると思います~」休みの日は、JAFの基地にも人がおらず、提携先レッカー車も殆ど動かないらしい。
国道の気温表示はドンドン下がり、2℃などと表示していただろうか。
さすがは氷ノ山。その名の通りである。冬期には通行止めになるというのも頷ける。
あまりの寒さに、そこらから燃やせそうな折木などを拾って集めてきて、焚き火をして暖を取る。寒さに震えつつ、待つこと2時間半ほどだったか。
KDXはドナドナの時を迎えた、、。
ドナドナド~ナ~、ド~ナ~♪ (。´Д⊂)
車中で聞くに、「10km(だったか?)は無料です。それ以上は有料になります。」値段はハッキリとは忘れたが、自宅との距離は150kmはあるはず。10万円は軽く、15万円も超えるな、、とか思ったから、kmあたり1,000円だろうか。
15万円って、、。kmあたり1,000円と聞けば、そんなものかとも思うが、山の中にしかも21時回って近くに整備工場があるはずもなく。さすがに自宅までは有り得ない金額だった。
道の駅はがに来たところで、車を止めてもらった。
知人に電話を入れると、翌日軽トラを貸してくれるとのこと。mats氏にも相談。
来てくれたオッチャンには悪いが、ここでお引取りいただく。
道の駅にKDXを置き、mats氏に2ケツしてもらって帰ることとなった。
、、しかしKDXで2ケツって、、。乗せてもらってアレだが、ガタイのデカイおっさん二人では窮屈だし、恐いし、、。
寒い中3時間超えか。関節は固まってバキバキである。かなり辛かった。
この日、mats氏の家に着いたのが1時過ぎ。その日は泊めてもらって、翌朝、早めに起きて、自宅へ戻り着替えて仕事へ。
翌・日曜日は少し仕事を早めに切り上げて、軽トラで回収である。
軽トラで回収なんて初めてのことなので、日中仕事を適当にサボってラチェット式の帯紐を購入。車に乗せる板もないので、ホームセンターでベニヤ板をカットし、ボンドで貼り付けた上、木ネジをバンバン打って補強。板が滑り落ちないように、あおりに掛ける金具もねじ打ちし、準備を整えた。
夜から再び氷ノ山へ往復300kmの旅。KDXに比べると、なんと快適なことか。
mats氏は昼まで寝てたそうだが、こちらは朝から仕事だったので、高速で眠気で意識が飛んで危ない。mats氏に運転を代わってもらって、ウトウトしていた。
回収が終わり、翌早朝には軽トラを使うとのことで、晩の間に返してねと言われてたので、終電に戻れるギリギリで返却に行く。
この間にmats氏が「プラグを換えてみたら一発でエンジン掛かったよ」
との連絡が! Σ(゚д゚;)
あれほど掛からなかったのは何だったんだろう、、。
駅まで迎えに来てもらって、そのままKDXに乗って帰れと言われ、約30分で自宅に到着した。
替えたプラグは真っ黒だったらしい。
ここから、色々部品を替えては原因を探るのに随分時間が掛かった。
そして、この日以来、日帰りツーリングに行くときにも、やたら工具を持っていくようになったのである、、。