昨日は、富士スピードウェイの中にある、トヨタ交通安全センター・モビリタで開催された総合トレーニングに参加してきました。
冬のキャンペーンで3月まで誕生月に参加すると半額、高齢者割引で半額とお得なシーズンです。
寒い場所なのですが、昨日は最高気温が14度もあり、ポカポカでしたから、快適そのもの・・・\(^o^)/
そのうえ、昼食付きなのも嬉しいですね。(^-^)
モビリタとは富士スピードウェイ内にあるトヨタ交通安全センターのことで、車の限界を安全に体験できる講習会を行っている施設です。そこの「総合トレーニング」を体験してきました。
どんな施設かは、
HPで見ていただくとして、長くなりますが、ひととおり紹介します。
いつもこの施設の前を通過してショートサーキットに行ったりで、中に入るのは初めてでした。
広大な敷地に建つ講習用建物は、休憩用のラウンジ、会議室、更衣室兼シャワールームなど、至れり尽くせりです。
使用する車両は、マークX(テン)で、募集人数により1台を二名で交代しながら走り、運転しないときは助手席で様々な動き方を知ることが出来るので、同乗者に優しい運転に気づかされます。
昨日のメンバーを見ていると、ご夫婦とか、兄弟姉妹、友人同士など二人で参加すれば、同じ車両で組んでくれるみたいです。一人の参加でも、組み合わせを考慮してくれるので、同じくらいのキャリアでペアになって最後にはすっかり意気投合でしたよ。
講習は、専任のインストラクターが一般向けの総合トレーニングを担当しています。
走行する広い敷地内で驚いたことが沢山ありました。
まず、低μ路(滑りやすい路面)の散水装置で、雨が降っているように噴水にもなります。
これ以外の部分にもウェット路面走行をする散水装置が至る所にありました。
また、高速走行からのフルブレーキングは、長い直線を生かして時速100キロまでのブレーキングが出来ました。
富士スピードウェイと言えば、古いファンの方にはお馴染みの高速バンクがあったのですが(今はショートサーキット)、モビリタの外周路にも35度バンクがあります。
バンクにクルマを停止させて運転姿勢を保持したり、傾いた車両のドアの開閉で重さの違いを体験したりできます。
低μ路部分や外周路はコースが白線で決まってますが、それ以外はまっさらなので、パイロンを置いてコースをレイアウトします。
この手のトレーニングでは、ツインリンクもてぎの中に、アクティブセーフティトレーニングパーク(ASTP)があります。
クルマのスクール http://www.twinring.jp/astp/car_school/
ここの講習の特徴は、主に次のようなものでしょう。
スキッドリカバリー(スキッド発生装置によりスピン状態になった車両をブレーキとハンドルを使ってコントロールします。)
スリパリーコーナリング(滑りやすさの異なる5種類の路面があるコースを走行し、雪道などで発生する滑りを体験し対処法を学びます。)
この二つを組み合わせて、スキッドコントロール。
日常のドライブと組み合わせて、リスク&セーフィテイ。
スポーツ走行には、スポーティドライブがあり、レーシングコース、南コースなどを組み合わせたものがあります。
シビックセダンのレンタルがありますが、自車持ち込みだと割引なので、自分のクルマで走る方が多かったです。
モビリタの総合トレーニングは、ASTPのリスク&セーフィテイでしょうかね。
モビリタにも総合トレーニング以外に、レーシングドライバーによる特別なプログラムもありますよ。
独断的比較をしてまとめます。
☆高速走行からのフルブレーキング モビリタ>ASTP
広大な敷地を生かして、直線の長さがあり、高速からのフルブレーキングでは時速60キロから100キロまでのフルブレーキングで制動距離などの違いが分かりやすいです。
ABSなどの制御により、安全に停止することを体験できます。
☆低μ路のコントロール ASTP>モビリタ
モビリタは、低μ路コースはもちろん外周通路脇の散水装置から水を流したり、噴水にして滑りやすい路面を走ることで路面変化による対処法を体験できる。
ASTPは、それぞれに特化したコースがあり、スキッド発生装置でスピンした場合のコントロールを覚え易いです。
☆日常ドライブでの様々な挙動変化 モビリタ>ASTPの初級プログラム
モビリタのコースの広さがある分だけ、様々なコーナーを設定したコースを走れるので、コーナーの挙動変化と速度やステアリング操作など体験しやすいです。
特にパイロンスラロームは2か所にパイロンを同一間隔のものと変化させたものを配置。
☆ABSなどの制御解除での走行 モビリタ>ASTP
モビリタは全員がトヨタの同一車種で走行します。制御をワンタッチで全て解除できる装置を組んであり、指示に従って解除で走る体験も出来ます。
これをすると、ABSや横滑り防止装置が危険な場面で助けてくるのが良く分かります。
また、逆に制御解除でのコントロールについても学べますが、3年ぶりなのでスピンしたら、フルブレーキングで車を進行方向に戻すことだけしか出来ませんでした。(^^;)
総合評価は、しません。
何故なら、どちらも特徴を持っている部分があり、どちらを選ぶかは、参加する方が選択すれば良いのではないでしょうか。
年に一度くらいは、モビリタやASTPで日常のドライビングで危険な場面を体感しておけば、いざと言う時に対処しやすいです。
実際に走ってみていただくのが、一番ですので、お時間のあるときに、ぜひ、どうぞ。
同乗していると、同乗者に配慮した操作とは、どうあるべきかも体験出来ました。
トランクの上のパイロンを落とさずに走り切ることなど、いずれにしても、自分に安全な運転は、大切な同乗者がいるときはもちろん、周囲への安全にもつながることを忘れないようにしたいものです。
特に、煽り運転が問題になっている今こそ・・・。
あ、そうだ!
飲酒運転疑似体験は、特殊なゴークルをかけて走るのですが、ゴークルをするだけで目まいがして、使いませんでした(^^;)