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数日前に放映された重光葵の特集番組で、湯河原に記念館があることを知った父が折角だから行ってみたいとの言。

目的地は奇遇にも宿の目の前。
が、10時開館とのことなので、宿でくつろぎ遅めの出発。

この博物館、建物としては３代目らしいのですが、上海事変で右足を失って以来重光葵の保養地であり、最期はこの地で迎えたそうです。
40分程度の映像や恩賜の義足などの遺品、資料展示で彼の足跡が紹介されていました。
太平洋戦争の降伏文書調印式の全権であることくらいしか知らなかったが、外交面での20世紀前半の活躍ぶりがよく分かりました。

湯河原駅前で干物を購入してＭＯＡ美術館へ。

母は何度か来たことがあるらしく、１時間に１回行われる光と音のイベントが楽しみと言っていたのですが、５～６年前に機械が故障して、それ以来休止になっているとのこと。
私は見たことが無かったので残念。
しかし、この美術館、結構なボリューム。
能楽堂はあるは、黄金の茶室はあるは、重要文化財はあるは、じっくり見て回ると半日はかかります。
昔、資料集の写真で見たものはここにあったのか・・というものもいくつか・・一見する価値はありました。

あとは箱根でも見て帰りますか・・
と、向かったところが、濃霧で何も見えず・・
山腹でソバを食べて小田原厚木道路経由で早々に帰路へ。

義弟がゴルフの景品で獲得した宿泊無料券が父母に廻ってきたので運転手として駆り出され、湯河原温泉へ。

折角行くなら河津バガテル公園で薔薇が見たいという母・・

沼津I.C.から天城越え、途中で浄蓮の滝を見物。
今まで私が見てきた滝は、ほとんどが、川の流れが重力に負けて自由落下・・という態。
ここは、幅、落差とも何の変哲も無い滝なのですが、特筆すべきはその水量。
時期も良かったのか、滝壺に向かって抉り込む様は大迫力。

途中、生わさびの利いたそば定食を堪能し、バガテル公園へ。

フランスはパリに本家バガテル公園があり、ここは、パリ市や本家の協力のもと、それを忠実に再現した公園とのこと。
薔薇そのものというよりも、手入れの行き届いたフランス式薔薇公園の伽藍を楽しむといった趣。
個々の薔薇のことについては、私はサッパリだし、薔薇の凝縮感は、以前行った河口湖オルゴール館に譲りますが、小高い丘から眺める全景は、しばしフランス貴族の気分に浸れる規模。

続いて、公園から10分程度でかわづ花菖蒲園へ。

案内板はあるのですが、ちょっと難儀しました。
私が駐車場に着いたときは、何しろ観光客の数が少なかったので、閉園したのかと不安になりました。
掲示誘導に従って到着すると、花は大層な数。
園内は結構な奥行きがあるので、花心が無い私でもそれなりに楽しめました。

ここで14時少し前。
6時半に出発したのですが、首都高大橋J.C.と東名高速の渋滞に巻き込まれて時間を喰いました。
もう少しいろいろ廻りたかったのですが、川奈ホテルを横目に見ながら湯河原へ直行。
圏央道、外環道、早く東名に接続してくれ～。

16時に宿へ。

「結唯」というかなり贅沢な宿。
部屋も温泉も食事も応対も恐縮するレベル。
夕食の刺身、おいしゅうございました。
義弟に感謝。

萬葉公園の蛍は見物客の方が多いという状態・・
ちょっと時期には早いから仕方ありません。

公園に向かう際にキーレスが効かなくなりました・・