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満を持して、スズキから新型スイフトが発表されました。発売は来月末からだそう。

現行のスイフトは、スズキに対する世間の見方をガラッと変えた、スズキの異端児でした。それまでは良くも悪くも貧乏臭いクルマを作らせたら右に出る者はいないというメーカーだったのが、これまでのコストパフォーマンスにプラスして欧州テイストあふれるクオリティを持ち合わせたクルマを作れることを証明。

それ以降に作られたスズキ車も全体的にクオリティアップは著しいものがあります。もう、昔日のイメージは無いですね。

で、3代目となるスイフト。2代目が大好評だったので、当然ながら見た目はキープコンセプトで来ました。個人的には元々厚ぼったいリヤがさらに厚ぼったくなったのがちょっとなぁ～と思いますけど、きっと見慣れるでしょう。

後から出て来ると思われるスポーツはともかくとして、標準車はどうせMTの設定は無いんだろうな…と思って、おそるおそるラインナップをチェックしてみたら

ちゃんとMTの設定がある

じゃありませんか！　1グレードだけかと思いきや、最廉価版と売れ筋となる中間グレードの2グレードに設定、最上級グレードだけに設定がありません。普通のグレードにMT設定がある、貴重な新型車ですよ！

あのケチなスズキがMTを2グレードも用意してくれるとは、なんと良心的。修ちゃんが良く許可しましたね～。自分ばっかり金をふんだくって、商品はケチケチラインナップにさせているどっかのゴーンとはエライ違い。

とは言え、全車フルオートエアコンに防眩ミラー、6スピーカー、6:4分割のリヤシート、UVカット＆熱線吸収（断熱とは違うのかしら）ガラスは標準、中間グレードだと本革巻ステアリングにリヤシートリクライニングも付いてきますから装備的には悪くないと思います。最廉価版のXGが124万強、中間グレードのXLが131万強だから、某タイ産のクルマの中間グレード12Xの123万円はますます競争力が無い…

最上級グレードのXSになると、CVTのみですが評論家どもが大好きなESP（日産で言うところのVDC）になんとASCD、リヤディスクが付いて147万強。これまた某タイ産のクルマ最上級グレード12Gの147万弱とは比べるべくも無いです。

MTの設定を残してくれて選択の余地があるし、今時珍しい水温計とタコメーターも全車標準装備していて、手抜き感が無い。きっと走りは現行車以上にしっかりしているでしょうから、これは楽しみですよ。

MT車の車重は970kg、CVT車も990kgと相変わらず1トン切りなのもいいです。ボディはちょっと大きくなっても先代から10kgの軽量化を達成しています。現行のCVT車は私のスプラッシュ試乗でもそうだったように、実燃費が悪いと散々言われてますから、燃費もだいぶ良くなっているでしょうね。

現行型が昔日の貧乏臭さを引きずっている、前にしかないルームランプはようやく改善されて、センターになったようです。XSだけはマップランプが付くみたいですが、これは中間グレードにも付けて欲しい装備ですね。あと、雨が降ったときのトタン屋根みたいな音がするのも改善されていると願いたいものです…

新型スイフトが文句を言われそうなのは、後席中央のシートベルトが2点式なのとヘッドレストが無いことでしょう。そこは割り切って、日本向けにフルオートエアコンやらプッシュ式スターターやらの装備を充実させたんでしょうね。その点を重視するならまんま欧州車のスプラッシュもあるし。

日産もわざわざタイから大してヤル気の無いクルマを持って来なくても、これOEMしてもらえば良いのに（笑）