既報の通り、GX100マークIIを借りて乗り回して来たのでインプレを。
まだまだ免許取り立てだった頃、いろいろお世話になっていた友人宅のクルマだったこともあって同じGX100の前期チェイサー、無印アバンテにはよく乗る機会がありました。それからもう10年、あのとき感じた「乗りにくくてつまらないクルマ」という自分の中での評価は変わるのか…
前に後期の2.5Lを借りたことがあるんで、当然違いはエンジンだけ。
1G-FEと言えば、日産でいうところのRB20Eに相当する直6ベーシックエンジン。トヨタお得意の「ハイメカツインカム」を採用した実用エンジンです。RB20Eがシングルカムで12バルブだったのに対し、(一応)ツインカムで24バルブを名乗れるから販売政策上もさぞかし有利だったでしょうね。
降りしきる雨の中、一般道を165kmほど走り回って来ました。
う~ん…悔しいけど結構楽しかった(^^) その機構から「なんちゃってツインカム」と長年バカにしていたエンジンですが、今の自分がちゃんと走らせてみるとその実力はなかなかのもの。回したときの気持よさとパワー感は当然1JZ-GEには劣るものの、1Gでも十分官能的。踏んで行くと、4,000~5,000回転辺りがピークでそれなりの音とパワーを発揮するんで気持ち良かったですね。
トルクカーブを見てみると、3,800回転辺りからググッと盛り上がっているので、今回のインプレとも一致します。すべて本によると、1G-FEは日産でいうところのデュアルモードマフラー採用や吸気バルブのリフト量を増やすといった改良を受けているとのことでバカにしたもんじゃないですね。そしてこれを活かせるATのセッティングはさすがトヨタといったところ。
RB20Eだと美味しい領域は1G-FEに比べて全体的に500回転ほど高いんですが、そこは日産のATだからそこが全然活かされないセッティングになっていて残念な思いをしましたからね。
普段はローパーCVTだから全然回せないし、踏んづけるとものすごい耳障りな「騒音」しかしないんですよ。回して走るという本来の楽しみ方をここしばらくは味わっていなかったので、なんかすごい快感でした。
10年前は日産命だったし、友人宅に出入りしていたネッツの営業が最悪な人間だったから余計にイメージも悪かったんですけど、それもだいぶ払拭されました。
当時と同じくイヤなのは、加速する分にはいいけどシフトダウンの反応がイマイチなATぐらいかな。日産のATに比べると、O/D OFFとか2レンジに落としたときの反応がちょっと遅いんですよね。その分滑らかさとかATにショックを与えないためなんでしょうけど。
当時の乗りにくさの一因だったブレーキペダルのストロークの無さとアクセルペダルの重さについては自分の経験値が上がったせいか気にならず。基本的に乗りやすくて街乗りが楽しめるクルマでしたね。
やはり街乗りで全く不満を感じさせない性能はトヨタらしいところですが、このエンジンが楽しめる要素も持っているとは意外でした。このぐらいの「使いきれるパワー」なのが私には良い感じです。
ちなみに燃費は7.5km/lでした。雨だったのでエアコン使いっぱなし、回すと楽しいから散々踏んだんでまぁこんなもんでしょう。直6の2.0LでATという時点で燃費は期待出来ませんからね。
やっぱり一度乗ってみるもんですね。キャンセルせずに借りて良かったです。V6 3000 TWINCAMは一応堪能したし、一度直6にも乗ってみたくなりました。
Posted at 2011/05/29 21:44:43 | |
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