
最近のクルマでいこう! を観て、良い話しだと思ったのが2回ありました。
1つ目はムーヴの回。
ビッグマイナーをして、全車にフロントスタビを標準装備したことに対し、
岡崎:それをやって販売にプラスになりますか?
開発者:ならないし、お客様には分からないと思います
と言い切ったところ。
見えないところだけど走りの質感向上のためには必要だと考えてやった、というところに心打たれました。
ちなみにマイナー前でもスバル版は全車標準だったので、スバルとの協業が良い影響を与えたとも言えますね。純ステラのNAはスタビ付いてなかったのに…
スズキに行くと「うち(新型ワゴンR)は設計が新しいからスタビ無しでもイケるんです」と言われますが、スティングレーには標準なのでそのセリフを信じてはいけません。
2つ目はアテンザの回。
6MT車の設定理由と売れ行きについて、
岡崎:かなりマニアックですが、この組み合わせを設定した理由は?
開発者:私が乗るならディーゼルのMTが欲しいので、設定しました
と言い切ったところ。
月に5台の想定だったそうですが、全体の13%、既に1,300台以上の受注があるので20年分以上は売れたと喜んでました。本当にたった5台の想定で設定したとは思えませんが…
岡崎 五朗も「我々みたいな変人(笑)がまだまだいる」みたいなことを言っていましたけど、今時MTを買う人は好きで買うんだから、その設定に意味があれば売れるんですよ。
何もMTはスポーツカーと「わしゃミッションしか乗らん!」という年寄り向けなわけじゃなくて、普通のMT車にだって需要はあるんです。こういうところは安グレードにしか設定しない軽自動車メーカーに見習ってもらいたいものです。
どちらも見えないところに金をかけたり、自分が買いたいと思える仕様だから出した、という開発者がやりたいことをやったクルマというところが伝わり、好感が持てました。
こういう開発者の方がいてくれて、ほっとしましたね。
ユーザーの需要よりもゴーンの財布を満たすことにご執心な某日産からも「見えないところに金をかけた」「私が欲しいから売れないだろうけど設定しました」という魂を感じるクルマが出て欲しいもんです。
ヤツがいる限りはムリか…
Posted at 2013/03/27 23:09:42 | |
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