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ロードスターに試乗して来ました。（先週の日曜なのですが）
天気が良かったので、オープンで主に直線を走らさせて頂きました(;^_^Ａ


お初の営業氏が最初は運転、私は助手席からスタートです。途中の広場で駐車して交代し、そこでまずはシートポジションのレクチャーから始まりましたが、これはとてもいいことだと思いました。普通、せかされて走り出しますからじっくりポジションを取るのが気を引けるのですｗ。が、むしろお店の方から「こうやって合わせてください！」と。ハンドルのチルト、テレスコは無しであくまでシート合わせの作り、、剛性感だす姿勢なら悪くないけど、軽量化狙いかな。立てつけの剛性感は有りましたが、ハンドルの軽さと中立の甘さがあるので、ハンドルは好みで小径に代えるとちょうどいいかな。

幌は乗ったままの片手で開閉でき、とてもいい仕事してます。
営「どうしてもドアに肘乗せてハンドル持つスタイルを実現させたかったらしいです」とのコメント付きで、ウインドを下げても風の巻き込みは少なく、少し後ろで低めの排気音を聞く、、という乗車感でした。



さて、せっかくのオープンながら試乗では結局車の素性なり、メカの出来に気が回ってしまい、本来の「ロードスター」評価にはほど遠い感じかも。もっともこの手の車はオーナにならないとホントの姿は見えてこないと思います・・・が以下はチョイノリ親父のたわごととしてつぶやきます。

まず、ＭＴのシフトフィールはとても軽くていい気持ちですし、クラッチミートは営業氏が「ミートポイントが幅ひろく、また低速まで粘ってもガクつかないので、扱いやすいです」と言う通り、下もねばるし、ミートポイントも探り安かったし、極低速でのアイドルスタートもこなしてくれました。エンジンも予想以上に軽やかで、トップエンドまで回しませんが、営業氏が回してくださいと言うので、一応６千までは引っ張って見ました。

i-DMがMT用なのかな、２-３-４速と変速中もずーっと青点灯で引っ張れたこと。シフトショックがクラッチで制御できたのは優秀。

トルクピークがはっきりした登り詰め型ではないものの、中速でのレスポンスが良く実用域ではとても気持ちいい。６速有るけどエンジンの負荷感が無いので、街中４速止まりで走りそう。
（５速でエコ流しより、４速でギクシャク無しの自在な加減速のほうが一体感が生きる気がした）

さて、乗り心地は乗ったＳＫＹ車の中では最も硬い感触なれど、その内情は最も軽いから、、と言う感じ。ロール剛性も同様。なので、ブレーキングで荷重を乗せてやると、しっかり沈むので、そこはマツダの人馬一体サスのまま。個人的には２センチほど下げてロール剛性上げたら、バネレートはそのままでジオメトリを合わせて低速峠専門ならいい感じ？。

ハンドルは中立が甘いけど、これはサスの溜めというより、電動パワステとリンケージ類の問題と言う気がした。ボンネット開けて操舵系統見させてもらったけど、贅沢な取り回ししてたから、多分要所のＮＶＨ対策ブッシュ当たりの問題かも。もっとも、そのおかげで軽い鼻先がチョロつかず、ハンドルに神経使わず直進出来ていたから、確信犯の味付けかもです。タイヤやバネ変えて行ったら、相対的に問題になるかな。

操作系ではセンタートンネルが思いの他高く、シートが低いので結構な肘掛感が有ったけど、走り出せば、シフト操作で気になることは無かった。

営業氏が新規だったせいか、「買いそうも無い親父」なのに、バイパス経由のそこそこ大回りなコースを走らせてくれて、普段とは違うロードスターならではの魅力を伝えようとしてくれていたことがありがたい（感謝）。帰社後テーブルでの雑談では「カミさんに内緒でＣＢ1300をオークションで落としてしまい、怒られた」とユニークな方であった。当方もバイク乗るのでちょうど今の「オープンカーとバイクは同じ風を感じても異なる魅力だよね」と意見が合った（笑）。

尚、今回は幌にアルミの横骨を通したことで「北陸でもカーポート無くても耐えられる！」との事であった。が、カーポート有れば、オープンカーには何よりだとも(;^_^A

トランクも深さが有って、カミさんとの旅行なら十分こなせそうなこともわかり、結構この車は「好いな」であった。



気に入った点
１、ボディの造形が想像以上に抑揚が有ってダイナミックだったこと、
２、とてもコンパクトでありながら、視覚的には相当なボリューム感が踏ん張るフェンダーに張りつめていて、おもちゃっぽくなかったこと。
３、内装も必要十分（Ｓパッケージなれど(;^_^Ａ）な作り込みだったこと。
４、エンジンが４気筒にしては想像以上に芯のある（ブレの無い）回り方だったこと。

気になった点は購入後、カスタム化で治る話だけれど
１、ハンドルが軽く、中立が甘いのでひとサイズ小径にしたい
２、デザインとして、車高が高い。２０ｍｍぐらい下げたいかな
３、リアサスの収まりがもう少ししっとりにしたいかな。ちょっとボディを揺らすブルブルのおつりが残る時が有った。軽さゆえ、長距離の旅行だとカミさんには「ちょっと疲れる」と言われるかも（リアサスのダンパーが渋かった感じ）。

ぐらい・・・。


最後に思ったことは、
気持ち的に重すぎず、内容は軽すぎず、まさに「ちょうどいいオープンスポーツカーを作ったな」と思いました。そしてひんしゅく買うかな、と思うけど「この車はＡＴで乗りたいかも」と思いました。出来るだけなめらかな（スバルのCVT・・は重いか、なら良くできたDCTでもいい）ATで、ちょうどMTの４速辺りの加速感を最大限長く持続できると気持ちいいかなと。（ATは４速が減速比１ですな）　しかし残念ながらATの出来が…との声も聞くので、乗ってみないとわかりませんがｗ。

エンジンも、ＭＴも良い出来で、もちろんＭＴの楽しさもたっぷりあるけど、この車の美点を気楽さと楽しさに求めるなら、、ありかもと。結局低速の粘りも有って、中速太らせて、高速巡航用じゃない６速ＭＴ入れると、古いタイプの上り詰め感とトルクバンドに乗せる楽しみが余りないんですよね。（いや、楽が出来て良い出来なんですけどね）

かといって、このエンジンをハイカム入れて高回転型にして、楽しむという時代ズレ感を味わうには２Ｌぐらいほしいけど、そうなると軽さから来る美点が減って、それなら違う車も有るよ、となる。故に、「快適な」を追求するのがこの車の楽しみ方のような気がしました。

兎に角、素材と思えばとても骨太な車で、ぜひ考えたいと思いました。