RALLIART 強化デフマウント  

エボⅩを購入してから9年、8万6000kmも走ったので大掛かりなメンテナンス第一弾として、お疲れ気味と思われるリアデフマウントをラリーアートの強化品に交換した。
G-FORCEのサマーキャンペーンメニューのひとつだったため、工賃がお安く交換できた。
エボⅩのリアデフマウント交換は結構大変な作業らしいが、交換に使う特殊工具(8万円ぐらいするらしい)をそのショップが持っているかどうかで、工賃がショップによって2万円くらいの差となってくるらしい。

交換した部分は　左右のデフマウント及びメンバーサポートブッシュの3箇所。


【 形状 】
写真3枚目のように純正品は所々ゴム部分に切り欠きが設けてあり、逃げを作ることで強度を調整しているようであるが、強化品は形状は同じであるものの、ゴム部分がしっかり詰まっており「逃げ」がない。
ゴム材質の違いについては流石に外観では分からない。

【装着後】
私のエボⅩのみがそうなのかも知れないが、
これまでクーラーをONにした場合、シフト(5MT)の度(特に2速)クラッチを繋ぐ時にシャックリしたかのような感触がリア辺りから発生していたが、この強化マウントの導入によりかなり抑えられたというのが第一印象である。
外したマウントを見る限りゴム部分の劣化は外観上見受けられなかったが、マウントを強化した事でシフト時やアクセルON時のデフの振動や無駄な動きが減少して、駆動系がリニアになっているのは確かなようだ。
導入後、サーキットなどで全開走行はまだ行っていないので、よく言われるようなリアデフの動きがカッチリしたという域までのインプレは未だできないが、上記のように街乗りでも交換による効果は体感できたのでやはりそれなりの効果はあるのだと思う。

【振動、音】
気になる振動や音であるが、これまでと殆ど変わらないというのが率直な感じである。
もっとも、元々うるさいくて乗り心地の悪いマイエボなのでその変化については分かりにくいかも知れないが、強化エンジンマウントの交換などでよく言われるような強烈な振動や共振音は (全くないといえばウソになるかもしれないが)、ゴーっという音が多少大きくなったぐらいで気になる振動の増大もなく、これまでと殆ど変わらないレベルだと思う。
しかも、そんな変化は少々走り回ればすぐに慣れてしまうが・・・・・
実際、後部座席に乗せた家族も誰一人その変化には気付かなかったところを見るとやはりそうなのであろう。

【結果】
私自身としては導入して良かったパーツだと思っているが、静粛性の高いエボにお乗りの方がこのバーツに交換されるのであれば、工賃も決して安くはないので、振動や音などの面を含めて多少は割り切りが必要かも知れない。

【補足】
左右のデフマウント取り付け部分にある金属製の純正バーは見る限り貧弱そうだったので、強化マウントを交換した時にコルトスピードのリアクロスメンバーサポートも一緒に装着しておけば、さらにリアまわりのカッチリ感が上がったかも知れないと多少後悔している。

今後足回りのメンテを他にもやる予定なので、その時に一緒に交換すれば工賃をもっと抑えられたかも知れないが、このように段階的に交換してゆくとそれぞれのパーツ効果が浮き彫りになってくるのでそういう意味では収穫はあったかな　?