内装の質感向上加工 その④（メーター周り編）

この部分は常に視界に入るため細部にわたり加工の精度を上げる必要があったが、形状も複雑なため随分と難儀した。
ダッシュボードも含め生地の貼り分けをどうするかを随分と悩んだが、これまで同様に純正のデザインや色合いを崩さない方向で進めた。
ダッシュボードからメーター周りまで全を某スーパーカーの如くウルトラスエード（アルカンターラ）で加工する手もあったが、純正はプラスチックながらも場所ごとに表面処理や色合いを変えるなど意外に拘りのデザインになっているため、なるべくそれを生かしてみた。
この部分は炎天下による熱や紫外線など過酷な環境に晒されるので、、耐久性のあるエシカルレザーとウルトラスエードRXを勿論用いるが、これらの生地はあまり展延性がないため特にメーターベゼルのような曲面中心の複雑な形状パーツだと一枚貼りで加工するには難があった。
しかし何度もやり直しを繰り返して、やっと次画像のように完成した。

当初はウルトラスエードRXで外枠を加工する予定であったが、殆ど伸びない生地のためシワなく綺麗に一枚貼りすのは断念。
僅かだが展延性のあるエシカルレザーに切り替え、数回の貼り直しを経ていい感じに仕上がった。
更に一番内側には5Dカーボンシートを貼ってアクセントをつけてみた。
結果、このパーツだけで3種類の生地を貼り分ける事になったが、クドくなる事もなくイメージ以上の出来だと思う。
近づいて見ると、これまでのプラスチッキーなメーター周りとの質感の差は明らかだ。

メーター天板も2種の生地で純正形状に沿って加工。
マットブラックのウルトラスエードが、フロントウィンドウへの映り込みを抑えてくれそうだ。
天板全体を覆う市販のシートもあるようだが、純正デザインに沿った貼り分けができるのもDIYの楽しさでもある。
立体感を出すために、ウルトラスエードの下にはエシカルレザーを2枚貼りして厚みを持たせてある。

オーディオパネルはウルトラスエードRXにて加工。
内枠部分はエシカルレザーの0.4ミリ薄手タイプで加工した。
凹凸が深いためウルトラスエードの一枚貼りは難しく、多少の継ぎ目はできたが、この部分はタイヤ空気圧センサモニターやEVC、サブモニターなどの室内パーツで丁度隠れる部分のため、見栄えには影響しないから良しとしよう。