独善講座第1弾は
こちら
前回は撮影の基本と、レンズの焦点距離の特性、アングルの種類、撮影時のお約束を書きました。
今回は撮影時のお約束として「水平」「前輪」と、もう一度「焦点距離の特性」をアップします。
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◆撮影時のお約束「水平」
まずは例題を撮ったロケーション。クルマの回りはこんな環境です。
同じ場撮影した2枚の画像です。
赤い線が水平を示します。
1枚目は、右下がりになっているのがわかります。
2枚目は、水平を合わせました。細かな部分ですが、緊張感/安定感や画像のパンチとして効力があります。
シャッターを切る前に、最終確認をしましょう。
そして、この2枚の画像の堤防部分、ここは実は左に上がっているのです(つまり坂道) しかし、印象としてここを水平にすると安定するのです。必ずしも「地球に対しての水平」である必要はないのです。
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◆アングルの考察
さて、上記ロケーションで、もう少しアングルを考えてみましょう。
上記例題の2枚は他のクルマとか写ってゴチャゴチャしてしまっています。
ひとまずは堤防の上をカットするようにしてみます↓
これだけでもずいぶんスッキリしました。
さらにバックを整頓しましょう↓
カメラを持ち上げ「ハイアングル」にしました。白線を目安に「画像の水平」を取り、他車を画面から追いやりました。
かなりスッキリして、主役たる愛車が引き立ちました。
右下の白線を見比べるとわかりますが、レンズの焦点距離は変えていません。ちなみに立っている場所も変えていません。
今度はその場にしゃがんでみましょう↓
左右の端っこに他車が写ってしまいましたが、それでも路面と空が大半を占めていてスッキリした印象です。また、クルマの印象もずいぶん変わりました。
ホイールやエアロに気合いを入れているクルマに向きます。
ちょっと工夫するだけでここまで変わります。
キレイに写すための努力と工夫は微々たるモノです。
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◆お約束「前輪の向き」
意外とおざなりにされているのがこの「前輪の向き」
ほんのちょっとの手間を掛けるだけで、印象がグッと自然に、そしてかっこよくなります。
NG例↓
写る側へ前輪を向けてみましょう
例題がイマイチなのでロケーションは無視して、車体と前輪の関係だけ見てください(笑)
本来、この例題は右側面で行うべきでした。そのほうがロケーションに合います。
無難にまっすぐでもいいのですが、前輪のホイールを見せることによって、安定感を出すことができます。
面倒でも、これを行う努力はぜひしてみてください!
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◆レンズの焦点距離による効果の違い
前回も取り上げましたが、今回はクルマの印象が大きく変わる例題を撮ったのでご紹介します。
まずは、ワイド側 (広角、広く写る側)↓
テレ側 (望遠、遠くを拡大できる側)↓
おそらく、広角側のほうが自然に見えるのではないでしょうか?
望遠側は広角側では見えていない場所も写るので、ボディ両端が長く見える傾向になります。テールランプを見ていただくとわかりやすいかと思います。
クルマの大きさはおおよそ一緒に写るようにしていますので、撮っている位置が「望遠のほうが離れている」ためです。広角側はクルマに近づくのでボディの前と後ろは見えない場所が生じます。
うーん、わかりにくいですかね・・
望遠側の「圧縮効果」は相変わらずで、後ろの橋が大きく写りますね。
さて、望遠側の路面を大きく写してみましょう↓
見る者に対しての印象がまた変わりますよね?
空を大きく撮ったものに比べて、圧迫感が強くなりますが、路面が大きく写ることによって「走り」のイメージが強くなると思います。
これもまたエアロやホイールなどに気合いを入れたクルマに似合いそうなアングルです。
・・・と、例題を上げて比較してみました。
シャッターを押す前に、これらのことを思い出して、ぜひ実践してみてください!
より愛車が美しく写り、より愛着がわくことでしょう。
みなさんのよきカーライフを写真と共に!
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今回のろどすた
上記ロケーションで撮りました。
以下は三重県のパールロードにて
Posted at 2011/10/29 14:51:16 | |
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