
滋賀の高島まで往復100kmほど走りました。
R1からR161を抜けて、高島まで、帰りはR367で、高速走行からワインディングまで味わうことのできるルートです。
起点・終点の川端五条から、東山トンネルまでの登りは、渋滞する高架ではなく、東山五条の交差点から。割と急勾配なのですが、加速感はそこそこ。同じタイミングでニュービートルターボが高架から坂を上ってきたのですが、VWの方がトルクが太い感じがしました。調べてみると、VWは22.4kg・m/2000〜4200rpm(NA8Cは16.0kg・m/4500rpm)とのこと。
山科を抜けてR161バイパスは高速走行。DHT付きのせいか、5thでの走行は思いのほかうるさすぎることはなく、オーディオも心地よく聞けるレベルでした。ただ、一定の速度域を超えてしまうとシャシーの華奢さが顕著になってきます。これは、ハンドリングレスポンスのよさと相まって、若干のストレスになってしまいます。
前所有のBMW E30 M Technicとほぼ同じパワーのNA8Cですが、心地よく乗れるのは110km/hほどまでかなという感じ。E30は145km/hまでは風切り音も少なく、ハンドルも落ち着いていました。公道での走行ですから、そこまで安心して出せれば充分かとは思いますが、E30は175km/h(カタログスペックでは190km/hが限界値)までは出せるかな(もちろん公道ではありません)という感じだったのですが、NA8Cでは、そこまで持っていける感じはしません。出せたとしても、このクルマの気持ちよさを感じられる走りはしてくれないように思います。
高島へ着いて、鯖寿司など頂き、帰路はワインディング。E30でもよく走った道です。E30は感覚と操作に若干のタイムラグがあり、見込み切りでステアを切らないと遅れます。NA8Cは、切った瞬間に体が動いていくリニア感がありました。ただ、もともと乗り心地に評価の高くないSスペシャルベースのVR Limited、舗装面の悪い道はもちろん、普段ならそこまで荒れているように感じないだろう路面でも、突き上げを強く感じます。これは、速度域に関係なくあるので、多くの方が乗り心地を指摘されるのも納得です。ただ、これもこのクルマならではかなと。
そもそも、道具は手足の延長線上にあるものだと、僕は考えています(僕が職人だからでしょうか)。誰にでも使えるものであることだけが道具の存在意義ではありません。本来、必要なひとに必要なことをさせてくれるものが道具です。そして道具を使うため、使いこなすためには、道具に対する知識と練習と愛情(メンテナンス)が欠かせません。それを省いて、道具を使いこなせたように思わせるようなトリックが、最近の道具にはあるように思います。クルマに限らず、ヒトの感覚を鈍らせることなく、五感にきちんと刺激を与えてくれる道具に出会うことが少なくなったように感じるのです。そういう意味で、ロードスターは、ごまかしのない素直な道具なのだと感じました。
Posted at 2011/08/13 02:58:05 | |
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