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イイね!
2007年08月24日

私がサーキットで求めるブレーキの性能

NEWパッドをテスト&評価する前に、私がブレーキについてどう考えてるのかを書いておこうと思います。

先ずは下のグラフを見て下さい。



先ずストレートから一気にブレーキングで減速Gを発生させます。
この時、当然最大Gまで短時間で到達することと、それをコーナリング開始地点までタイヤと路面の状態を察知しながら減速していき、100%の最大減速Gをキープし続けることが必要です。

その後ステアリングの切り始めの所で、旋回のためにブレーキをリリースしながら減速Gから横Gへタイヤのキャパを割り振って行きます。

そして前後タイヤに理想的なバランスで荷重が乗ってきた所で最大横Gが発生し、コーナリングをして行きます。

それからコーナー出口に向かってステアリングを戻しながら、旋回Gから加速Gへとスムーズに移行して行きます。

ここで減速からコーナリングまでを考えると、ブレーキが如何に重要な役目をしているか判ります。

先ず最初の段階では、ブレーキング開始位置から減速Gが弱くならないよう、また強すぎてタイヤの縦Gの限界を超えてロックしないようなコントロールが必要です。

旋回開始位置では、キッチリ適切な速度に合わせブレーキを抜きながら減速Gを減少させ、旋回Gを立ち上げて綺麗に荷重を横に移して行かなければなりません。
この時に踏力の緩め加減に正確にすばやく反応してくれないと、上手くスムーズに縦から横へ移行することが難しくなります。

以上のことから、私は効きすぎるブレーキは非常にコントロールが難しく、サーキットではむしろ弊害の方が多いと感じています。

サーキットでのブレーキは「最短距離で停止出来る」ことが良いのではありません。
上記のことが上手くコントロールできることが一番だと考えています。

そして効きすぎかどうか、その判断ですが、よくブレーキが効かないという言葉を耳にします。

でもブレーキを踏む右足は過保護に飼いならされていて(^_^;)、しっかりと踏むことが出来ていないケースがほとんどだということ。

それは力いっぱいガツンと踏むと、ロックしてスピンするという恐怖感から気が付かないうちに力をセーブしているからです。
(その仕組みはくるぶしにあって、大腿で踏んだ力をくるぶしを使って逃がしてる)

その証拠に、脳が逃がすトレーニングをしていない左足で思いっきりブレーキを踏んでみてください。
(クラッチを踏む左足は踏む時にくるぶしを真っ直ぐして曲げないようにと訓練されています)
するとたぶんご経験の方も有ると思いますが(ヨウスルニ踏み間違い/笑)、とんでもないぐらいGが立ち上がってビックリするのではないでしょうか?

もしそうであったなら、あなたの右足は十分に働いてなかったことになります(笑)
そしてもう一度そのブレーキの効きについて考え直してみてください。



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Posted at 2007/08/24 17:15:52

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この記事へのコメント

2007年8月24日 19:04
今は左足の踏力が右にも欲しいと思ってます(^^;)

コメントへの返答
2007年8月24日 21:51
Tiger7さんも左がお強いと(^^;
右はヘタレですか(笑)

ではアドバイスを・・・

右足のくるぶしにギブス(石膏w)を嵌めて動かなくすると良いですよ!(爆)
2007年8月24日 19:15
(゜ー゜)(。_。)そしてこの限界曲線をどれだけドライバーが感じ取ってそれに添える操作を出来るかですよね~
僕は特に第1象限の部分がヘタクソです(/_<。)
コメントへの返答
2007年8月24日 21:58
第1象限ということは左コーナーで、第2象限の右コーナーはOKと(^Q^)/

じゃあAPの1コーナー、3コーナー、最終前85Rとかは得意ですね?(笑)
2007年8月24日 21:29
楽しそうなことを考えてますね~
Gで表したシンプルで分かりやすい概念ですね。

これに加えてブレーキングを難しものにしているのは「4輪に常に荷重変化が伴う」ってことで、そこもコントロールしながらのブレーキングであることが分かってないと、特に"曲がるためのブレーキング”をうまくやることは不可能ですね。

精進あるのみです!
コメントへの返答
2007年8月24日 22:45
一般的には摩擦円で表わされたものを見慣れてるかもしれないですね。
今回はちょっと違ったところでGサークルで表現してみました。
(車両の中(重)心のGということです)

>「4輪に常に荷重変化が伴う」
ブレーキングからコーナリングへ移行する時の荷重変化ですね。
この部分が一番ナーバスでスリリングな所ですね。
そのへんのさじ加減ができるブレーキは本当に武器になります。

特に峠を走っててこの特性の良し悪しはモロに差がでますね(笑)
2007年8月24日 22:01
いつも流石でございます~

ABS付きに慣れるとドカンと踏んづけて行けますが、無しの時の感覚はダルになっているような気がします(汗)

横Gが掛かっている状態での減速、旋回ブレーキ編はこのあとでしょうか・・・?
コメントへの返答
2007年8月24日 22:49
この話がどれぐらいの方に判っていただけるのか?
今時はABSにEBD、ACDにAYCと電子デバイスが優秀になってますから、ブレーキなどの制御に人の割り込む隙間がどれだけあるのでしょう?
(でも抜くそして切るタイミングはやはり人が出来るのと出来ないのとでは違うかな?)

またさらに難しいことを言いますね~(笑)
それが有るのはセキアの1コーナーとHSRの裏ストレートの後のコーナーですよ(^_^;)
後は峠だけど(笑)
2007年8月24日 23:07
頭の中で、スロースピードでのイメージはつくのですが実践で高速域からとなるとなかなかうまくいかないんですよね~。
5月に、山田英二選手にMyインテに乗ってもらったときのブレーキングがまさに老兵さんの言われてあることの理想形だと思います。
ドンっ!という衝撃と共に縦制動に入り、いつの間にかコーナリングのブレーキに変化しつつ踏力がスムーズに変化してました。

あれほどのブレーキコントロールを今すぐやれというのは無理だとしても、少しでも真似できるようになりたいですね~。
コメントへの返答
2007年8月24日 23:28
のむえもんさんに限らず、このテーマなのでさらにコメントをしますね。
なかなか上手く行かないのは、私の考えではブレーキが効き過ぎるのが原因だと思います。
十分トレーニングが出来てるプロレベルなら使えるでしょうが、走り始めて間もない人(トータル数年で数回のサーキットとか)が使うには難しいと思います。
車は速くてスピードが出るのに止まらない(←ここが間違いだけど)から効くやつに走りたいのは判りますが、結果コントロールの技術を会得するのに妨げになってるのが見受けられます。

ですからミューが低くても耐熱が高い耐久仕様のようなパッドで、止まる距離が伸びてもコントロール重視のパッドの方が結果的に早く取得できますし、またロス無くスムーズな走りが出来るとタイムも効くブレーキよりも速かったりします。

ぜひ次のパッド交換時にはチャレンジすることをお勧めします。
2007年8月24日 23:35
私はドカンとブレーキを踏んでロックさせ、そこから抜きつつコントロールする様なフルブレーキは出来ますが、ロックさせずに限界付近で留めながらのフルブレーキが上手くできません。
それをうまく使い、限界付近のコーナリングスピードへコントロールして持っていくのも苦手です(笑
あとは路傍の7さんのおっしゃるAPの様にフルブレーキではなく、横Gが掛かった状態から車速を微妙にコントロールするためのブレーキングも今のところ苦手ですね(汗
セキアの1コーナーとHSRの裏ストレートの後のコーナーは嫌いじゃないのですが思ったように走れません(大汗
特に今はフロントブレーキを強化し、ブレーキマスターとのバランスが崩れているので顕著です…
BPFを使うと多少は得意になるんですけど(笑
コメントへの返答
2007年8月25日 0:34
足は手と違って微妙なコントロールは出来ないのがホントですから、ブレーキを踏んだ足の数ミリの動きを的確に調整しろと言う方がどだい無理な話だと思います(笑)
私の場合ですが、ミューが高くなくて硬いパッドを選びます。
そうすると効くパッドだと数ミリの調整に踏力を例えば1kg足すか引くかのところが、5kg足すか引くかの調整になります。
これだと鈍い足でも出来ますよね(笑)
さらに上手くなればその半分の調整も出来るようになりますから。

同様にAPのチョンブレ進入や切り返しながらの微妙なブレーキもやりやすくなると思いませんか?

レースならコントロール性を犠牲にしても1コーナーの飛び込み目的で制動距離重視という選択肢はありますが、私たちの走りにはたとえ1コーナーでそれより10m手前からブレーキを踏むことになってもコントロールのメリットの方を重視します。
2007年8月25日 13:18
老兵さんのブログにやっとコメントできます!!(笑
いつも内容が難しくてなかなかコメントできませんでした(爆


でも、ありがとうございました♪すごくすごく理解でき為になる内容です。
最近ブレーキについてのブログを良く目にしますが、奥が深いです。

>>以上のことから、私は効きすぎるブレーキは非常にコントロールが難しく、サーキットではむしろ弊害の方が多いと感じています。

難しいことはよく分かりませんが、私も効けば良いとは思っていません。。。それをコントロールも出来ないのに選んでしまうと返って危険がいっぱい!?良かったです。老兵さんのブログを見て少し自信が出ました。
単純に私の場合走りこみが全然足らないのですが、少ないサーキット走行の中で成長していきます!
コメントへの返答
2007年8月25日 14:02
いつも難しいことをどう判りやすく伝えるかに苦心しています(笑)

ブレーキとかタイヤとかは非常に難しい~(^_^;)

言わんとするところが伝わって良かったです(笑)

パーツだけ先走りして、自分が全然追いついてない状態ではいつまで経っても上手くなりません。
車のチューニングを考える時、この1歩1歩が大事だと思います。

頑張って練習しましょう(^_^)/

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