ＳＧモータースレストア展示会 ホンダ１３００クーペ

生産台数がそれほど多くないから若い人は知らない人も多いと思う。
けんど、凄く特異な車だから、今回の展示会で見られる事を知って飛んで行った。

1969年-1972年の間に生産されたホンダ1300
ボディエンジン共にピカピカに再生され新車時より綺麗に生まれ変わってた。

この車の最大の特徴が、この空冷１３００ｃｃエンジン。
DDACと呼ばれる冷却方式は、通常の空冷エンジンのシリンダーブロックやヘッドの中に、いわば水冷エンジンのウォータージャケットにあたる冷却風通路を備えることから「二重強制空冷」。
創業者の本田 宗一郎氏が空冷なら軽量で無駄の無いエンジンができると技術的信念を持って作られた。
しかし、出来上がったエンジンは二重の冷却形態で総アルミ製ながらヘビー級のエンジンになってしまった。
その為、ノーズヘビーの車体になり、強アンダーステアの操縦性に悩まされた。

操縦性に難ありだが、エンジン出力は素晴らしく
直4SOHC8バルブ・クロスフローで、
シングルキャブレター仕様で100PS/7,200rpm、
4連キャブレター仕様は115PS/7,500rpm
当時としてはずば抜けた高性能で、1600cc～2000ccエンジンの馬力を発揮した。

車両価格も高く、燃費も悪く、操縦性も悪い、直線番長な車だけど、
突然湧きで僅か3年で消え去った空冷エンジン！
ホンダらしからぬボディデザイン、

とんでもなく強い印象を残す名車です。