

ここ数週間、小雨の降る肌寒い日が続いている。
先週の月曜日(11/11)が、聖マルティヌスの日で、この日から、オーストリアのワインの新酒が解禁になった。
また、この時期は、ガチョウを食べる時期でもあり、ホイリゲやレストランが賑わっている。
自然史博物館で、ヨーロッパ最古の隕石を期間限定で展示していると聞いて、日曜日の午前中、観に行った。
ウィーンの自然史博物館の隕石のコレクションは、1778年始まった、世界最古のコレクションで、8000点の隕石を展示している。


写真の木枠のケースに入っている石が、科学的に確認されている、ヨーロッパ最古の隕石である。
1492年にフランスからスイスにかけて落ちた隕石の一部である。54kg程である。
フランスの博物館からの借り物で、4日間のみの展示である。
そのときの被害や人々の驚きを伝える、絵画や書物も展示されていた。
コペルニクスやガリレオが生まれる前の出来事なので、絵を見ると、天から降ってきた光る石に、人々が驚く様子が伝わってくる。


隕石の展示室に、月のコーナーがあった。
月誕生の有力説として、地球に巨大隕石が衝突して、地殻から飛び出したマグマが固まって、月になったという説や、何故、月には、隕石衝突によるクレーターが多いかといった説明が書かれていた。
帰りに、ミュージアムショップを覗いたら、小さな隕石を販売していた。
今年2月に、ロシア・チェリヤビンスクに落ちた隕石の破片が、10グラムちょっとの小さな塊で、435ユーロだった。結構、高い。
1グラム、40ユーロとすると、展示してあったフランスの隕石は、200万ユーロ、2億円以上の価値があるということになる。
隕石は、災いをもたらすが、良いこともあるのかもしれない。
自然史博物館の前のマリアテレジア像の周りでは、クリスマスマーケットの準備が進んでいた。先週から、今週にかけて、各地のクリスマスマーケットがオープンしている。
ウィーンに来て、4回目のクリスマスが近づいている。
Posted at 2013/11/18 00:51:30 | |
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