早いもので、1月で、E90-320Dを購入して、4年が経過した。
毎年、環境性能に関する簡単な分析を行っているが、昨年用いたデータに、その後の1年のデータを加えて4年間の分析を行った。
走行距離と給油
4年間の走行距離は、59,961km。
単純に日数で割ると、1日平均41km程度走行した。
年間の走行距離は、1年目:18,381km、2年目:16,165km、3年目:10,809kmと減少傾向にあったが、4年目は、14,606km。
前年同様、通勤には、主として地下鉄を使ったが、4年目は、旅行で、ベルリン、シュツッツガルト、ケルンを往復した。これらの旅行を合わせると5,000km以上走行しており、この分が、前年よりも走行距離が増加した主な要因である。
4年間に、74回給油した。
この分析では、1回目の給油を除いた、2011年2月15日〜2015年1月8日の73データを用いた。
各給油毎の燃費は、「愛車紹介」の「燃費記録」を参照いただきたい。
https://minkara.carview.co.jp/userid/1215696/car/915318/fuel.aspx

4年間の平均燃費と走行単価
平均燃費:15.5 km/l
(最高: 20.6 km/l 最低:10.5 km/l)
1年毎の平均燃費は、1年目:14.9km/l、2年目:15.8km/l、3年目:15.2km/l、4年目:15.9km/lと、大きな変化はなく、経年劣化の傾向は、今のところ見られない。
走行単価(平均):9.7 cent/km (12.7 円/km)
(最高: 5.6 cent/km 最低:14.2 cent/km)
計算に使用した走行距離は、車載の距離計、給油量と燃料代は、ガソリンスタンドのレシートの値を使用。為替は、1ユーロ=135円で計算。
軽油は、BPのUltimate Dieselといった上級グレードを給油している。
軽油代は、リッター当たり1.15〜1.88ユーロ。ユーロ高と原油安で値段が下がっているが、日本と比べてかなり割高である。
給油は、一回当たり平均53.60リットル。燃料タンクの容量は、カタログ値で61リットルなので、平均して15%ぐらいの軽油を残した状態で給油した。
1回の給油で、平均で821km走行。73回の給油のうち、1000km以上走ったのが13回。
CO2排出量
軽油を100%セタンと仮定すると、1 リットルの軽油を燃やすと、2.63 kg のCO2を排出される。
平均燃費からCO2 の平均排出量を計算すると、169 g/kmとなる。環境に優しい車である。

平均速度と燃費
平均速度に対する燃費の分布を、図に示す。
図の青い点線は、分布を2次で近似した曲線である。
赤い点線は、カタログに記載されている燃費の値。
平均速度は、車載のJourney computerに表示される平均速度(英語表示では「Speed」と表示)を使用。
平均速度について、もっとも遅かった区間が23.3 km/h、早かった区間が100 km/hである。
グラフは、燃費が速度に依存する傾向を示しており、平均速度が80〜100km/h程度まで上がると、カタログのEU composite(市街地と郊外を混ぜた走行パターンの燃費)の値18.9km/lと同程度の値を示している。
平均速度が90km/h以上になると、燃費の近似曲線が下がる傾向が見られた。平均速度が90km/h以上の時は、アウトバーンを130km/h+αで長距離走った区間であり、このスピードだと、燃費が低下する。
まとめ
4年間、59,961km走行した時点での分析をまとめると、昨年同様、燃費は、安定して良好な結果を示している。また、CO2の排出量も比較的少ない。これまでのところ、経年劣化の兆候も見られない。
これまでと同じ結論であるが、最高速233km/h、0-100km 7.6秒のパフォーマンスを考えると、この4年のデータは、この車(クリーンディーゼル)が、比較的高い次元で、動力性能と環境性能のバランスを保っていることを示していると言える。
Posted at 2015/02/04 06:52:54 | |
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