
サラリーマン1年目の月給が1万円程度で外国製のカメラが20万円もする時代に、入社してすぐにカメラの設計を担当した米谷は、「高価格で高機能なカメラは売っているから、月給の半分で買えて自分も欲しくなるカメラを作ろう」と考えました。
目指したのは、機能は限定されても写りはしっかりとしたカメラ。
そこで、とにかくレンズにはこだわりました。一定の予算でレンズを作って欲しいという要望ばかりだった時代に、「お金はかかってもいいので、最高のレンズが欲しい」という米谷の要望はレンズの設計者を大いに喜ばせ、高品質なレンズの開発に結びつきました。レンズにお金をかけたかわりに独創的なアイデアで他のコストを徹底的に見直し、低価格でも写りのよいカメラ、オリンパスPENが誕生したのです。
・米谷美久(まいたに・よしひさ)プロフィール
1933年1月8日香川県観音寺市生まれ。少年の頃からカメラに親しみ、写真を撮ることが好きだった。大学では機械工学を学ぶ。
1956(昭和31)年にオリンパス光学工業株式会社(現在のオリンパス株式会社)に入社。カメラの設計に従事し、「オリンパスペン」(1959年)、「オリンパスペンF」(1963年)、「オリンパスOM-1」(1973年)、「オリンパスXA」(1979年)など、写真業界に一大ブームを巻き起こし、世界のカメラ史に名を残す数々のカメラ開発に携わってきた。2009年7月没。
・・・今朝の日経の広告に感動。(職場で新聞読みながら)

Posted at 2012/12/13 22:14:50 | |
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