2005年03月30日
にがりダイエットの真実とは
先のブログで、スピードマスターさんから、あるある大辞典の「にがりダイエット」に飛びついて・・・とのコメントを頂いたので、ちょっと最新の「にがり」の研究報告などを書いてみます。
多くのダイエットは、流行ってそれに対する弊害が報告されてブームが静まり、忘れられた頃にまた流行ると言う、「歴史は繰り返す」を証明しています。
にがりダイエットは、あるある大辞典で放送され、スーパーからにがりが消えたり、信じられない高価のにがりが出て、呆れて見ていた現象です。
だいたい、にがりは、むか~しから身体に悪いとされ、いかに取り除くかに頭を悩ませてきたものです。そんな物を飲もうなんて、ふぐの毒はいいので取りましょうみたいな話です。
2004年7月14日の国立健康・栄養研究所から、にがりの過剰摂取による弊害が報告されて、多少取り上げられましたが、他にも医療学会でいくつもの弊害が報告されています。
番組では、にがりは海から取れる、ミネラルを豊富に含んで良いみたいな話でしたが、とんでもあるある大辞典です。
にがりは、海水から食塩(NaCl)を生成する過程で出てくる、高濃度ミネラル含有物質で、主成分は塩化マグネシウムや塩化カルシウムで、他に臭化マグネシウム、硫酸マグネシウムを含み強力な凝固剤として用いられ、豆腐を固めるだけでなく、工業や土木にも使われるものです。
植物性タンパク、動物性タンパクなどに対して強力な凝固作用を示します。
ですから、にがりブームの過熱により、タンパク質で出来た臓器を持つ人間が、直接にがりを経口摂取した場合の、人体に与える影響も懸念されました。そして、昨年に肝臓や腎臓などの内臓硬化症に大きく関与するとの報告が、医療学会でなされました。
報告は、簡単に書くと、人体の内臓はタンパク質でできているため、にがりの凝固作用を受けやすく、中でも腎臓や肝臓がは深刻な影響を受け、硬化症をはじめとした、それに起因する症状の原因になると言うものです。
また、骨髄タンパク質に作用した場合、身体が固くなり変形の心配や、耳にある様々な器官に影響を与え、難聴など聴覚障害を引き起こすとされています。
にがりはミネラルが豊富でダイエットのミネラルを補うなんて書いているHPはあまり信用しない方が良いと思います。
にがりダイエットの効果についても、番組内容は嘘で、そのような作用を実証した例はないので注意するようにと、先の国立健康・栄養研究所から報告に記載されています。
まあ、1日に1,2滴を摂取しても影響は無いと言われますが、何事もやりすぎる人がいて、水を飲むたびに入れて、料理には入れて、ご飯にも入れてとやると問題アリですので、もうにがりブームも去っていると思いますが、まだ継続中の方は最新の情報を良く調べて考えて見てください。
うまい話には落とし穴!と思い出しましょう。
(豆腐は、にがりが作用して変化するだけの量を加えるので食べても影響はありませんのでご安心下さい。)
ブログ一覧 |
雑記 | 日記
Posted at
2005/03/30 16:36:38
今、あなたにおすすめ