１０年１０万キロストーリー　５

はじめまして、
Ｗ２０２で検索していたところこちらのページを発見しました。
過去のブログも拝見させて頂いたのですがとても読みやすく勉強になります。
今回もし宜しければ御意見お聞かせ頂ければと思い投稿させて頂きました。

当方９０年式の１２４に乗っていまして
現在はショップで奨められたＹＡＣＣＯの半合成タイプを使用していますが
最近エンジンオイルの滲みが気になり
自分なりにオイルについて調べたところ
・エンジンオイルの中ではエステル系の商品が高性能であるが
　シールへの攻撃という特性があり１００％化学合成オイルは旧い車には適さない
・そもそもエステルはパラフィンが手に入らないヨーロッパで
　パラフィンの代用品として開発された物のため
　通常の使用環境ではパラフィン系の鉱物油（アメリカ産）については
　エステル系高性能オイルに比べ性能が極端に劣ることはなく旧い車への負担も少ない？
・パラフィン系（アメリカ産）オイルについてもオメガ、アマリーなど高価なものから
　シェブロンのようにリーズナブルなものがある
　（同一のベースオイルではないのでしょうが）

との事で（間違っていたらご指摘下さればありがたいです）
私の場合ほとんどが街乗りでせいぜい３０００～４０００回転程度までしか廻さないので
高価なオイルは必要ないと判断してリーズナブルなシェブロン１０Ｗ－４０をメインに
数回に１回エステル系＋ＰＡＯ系のブレンドタイプで洗浄力の優れているオイル（エステルとＰＡＯがシールをお互い膨張・収縮させる反作用があるためエステル系単体よりはシールへの負担が少ない？）を使用すれば良いのかなと思っています。

又オイル交換のサイクルについて確か当時の１２４の説明書では
１５，０００ｋｍ位が推奨だったような記憶があるので
７０００～８０００ｋｍ程度での交換で良いのかなと思っています

今後しばらく上記の方法を試してみようと思うのですが
もし宜しければ参考のため御意見またIchiさんが
Ｗ２０２で実際にされていた方法をお教え頂ければありがたいです。
お時間ある時で結構ですので宜しくお願いします。

はじめまして。
Ｗ１２４は最近見かける機会も減ってきましたが３００Ｅはパワーもあり良い車ですよね。

オイルの件はあまり神経質になる必要は無いと思います。
オイルは大切ですが、この当時のメルセデスのエンジンが要求しているオイル性能は笑ってしまうくらい低い物で、今のオイルでこの要求を満たさない物は無いと思います。

逆に300CEさんも書かれてますように、最新のオイルを入れることによる弊害が懸念されます。
最近の省エネ基準を満たしたオイルは柔らか過ぎて古い車には向きませんが、自動車洋品店では硬めのオイルを探すのにも苦労するようになってきました。走行距離も伸びているなら最低１０Ｗ－４０くらいの鉱物油を入れておくのが間違いありません。

古くてもメルセデスはアウトバーンで長時間走行されることを前提に、多くのオイルを入れているので比較的オイルの持ちは良く、メーカー指定でも問題は無いと思いますが日本での使用を考えると、１年または６千キロくらいで替えておけば間違いはありません。

エステルは今のエンジンオイルには添加剤として必ずと言って良いくらい入っていますが、エステルベースの化学合成油を入れることはオイルの安定性やゴム類への攻撃性の点から入れない方が良いです。

それでは、私がＷ２０２に何を入れていたかというと、カストロールのFORMULA RS 10W-50（PAOベース化学合成油）かエッソのウルトラフロー10W-40（部分合成油）でした。
使用した感じRSが熱ダレしないので自分でオイル交換をする場合はRSを入れて、面倒なので用品店で交換する場合は10W-40はウルトラフローしか無かったと言う単純な理由です。

途中で中を覗きましたがスラッジは特に付いていませんでした。バルブやピストンヘッドに付いたカーボンをオイルのせいとするHPもありますが、これはオイル質や交換頻度に関係なく、避けるなら普段からシェルピューレのような強めの洗浄剤が入ったプレミアムガソリンを使い続けるしか無いと思います。

また、パラフィン系、ナフテン系と言う話が某ＨＰで語られてまことしやかに広まったものです。
化学的にはパラフィン系はＣnＨ2n+2の飽和炭化水素でナフテン系はＣnＨ2nの飽和環式炭化水素であらわされて、狭義にパラフィン蝋を考えると物性に違いはありますが、エンジンオイルと言う製品としてでてきた場合にはかなりの添加剤もブレンドされていますので、剪断特性や熱安定度などを比べても差はないと私は考えます。

最後にオイルにじみがあるそうですが、きっと300CEさんも色々なところで聞いているかもしれませんが、オイルのせいでなく古い輸入車のほぼ１００％が経験する持病であり、エンジン長の長い６気筒モデルは古くなると間違いなく発生します。

ヘッドカバー部からのにじみなら簡単にパッキン交換で直りますので交換するのが良いでしょう。エンジンブロックからの滲みはヘッドを降ろさないと修理出来ないのでオーバーホールまで様子を見ながらいくしか無いと思います。

それよりも古い車ならばオイルくらいクーラントに気を配って、毎年くらい交換する方がオイル交換に気を遣うより長くエンジンを持たすことが出来ると思います。

とりとめなく書きましたが参考になれば幸いです。

お返事ありがとうございました。
やはり大変参考になりました。
Ｗ２０１、Ｗ１２４の専門店で
購入、メンテしてきたのですが
やたら高価（2,500円／Ｌくらい）
なオイルを奨められて
果たして旧車の実用車にそんな高性能な
オイルが必要なの？
と思い自分なりにネットで調べてみました。
古い車なのであまり神経質にならずに
付き合っていこうとは思っているのですが
（気になる部分全て初期化するのは費用的にも無理ですから）
やはりポイントを押さえて整備しないと
長く維持出来ないなと感じています。
水温（油温）管理も国産に乗っていれば考えもしなかった
んですが機械の原理を考えてみれば
エンジン、ＡＴ保護の為には当然の事ですね。
どうもありがとうございました。

こんばんは！
オイルはどちらかというと自己満足の範疇の気がします。ベンツは実用車で世界中で乗られて、中東などでは20年以上前の100万キロ以上走った縦目のベンツを結構見かけます。
なのでオイルは普通に、他のところを壊れる前に手を入れるのが長く安く乗るコツだと思います。
ゴム類はどんなオイルを使っても１０年もすれば硬化しますので、白煙が出たらバルブステムシールを帰るなど
早めの手当が良いでしょう。
日本で廃車（寿命）となるベンツも何例かみましたが、多くは冷却水管理が悪く、ガスケット部でオイルと混ざったり、エンジンブロックが腐食していました。
本当は昔の亜硝酸ナトリウムの入った（猛毒）クーラントが良いのですが環境問題で製造していないのでマメに交換するのが一番だと思います。