祈り

「いま、あなたが一番望んでいることはと尋ねられたら、何て答えますか？」

先日、テレビをみていて、ふいに出てきた言葉です。
私なら何て答えるかなと考えました。

いま、とりあえず幸せで、そこそこ色んなことも出来ている。
何かがとてつもなく欲しい訳でもなく、ただ頭の中には
「いってらっしゃい！」といった今朝の家族の顔が浮かびました。

煩雑な人生という道の中で、様々なことがあって、
顔を歪めて耳を塞ぎたくなることももちろんあるけど、
自分の痛みなら自分で我慢をすることができます。
でも自分の大切な人の痛みは、取り除いてあげられない苦痛が
自分のこと以上に、痛みを伴うもの。
身近な人が病気になって、そう思いました。

何がと言われたなら、
やはり大切な人たちがいつも笑顔でいられるようにと、
私の大切な人たちが幸せでありますように、とお願いするのかなと思いました。

とりあえず体も健康で、生きて、仕事もあって、
かなえられる夢がたくさんあって、
頑張ればいい人生にもしていける未来がある。
けっこう毎日、楽しく生きていると思います。

そりゃあ、まあ、サンタさんが、
嬉しいプレゼントを持って来てくれますように！
みたいなことも、お願いしてみたいけれど、
そんなお願いは、金の斧のお話しのように何も実りを生まない気がします（笑）




今日もテレビでは、各地のクリスマスの様子を放送していました。
その中で、ドイツの子どもたちはクリスマスに、
「背がもっと高くなるように」とか、「サッカーがもっとうまくなるように」と
日本人の感覚でいうと“七夕”のような願いを口にしていました。
殆どの日本人にとっては、ツリーとケーキとプレゼントがクリスマスの象徴ですが
ドイツのクリスマスは「願い」「祈る」ものなのだそうです。


今日、とても、とても悲しく痛ましい事故、いえ、事件があったことを知りました。
言葉を失ってしまいました。
力になれなかった苦しみ、辛さ。
小さな体を抱いて、その命を守る事だけを考えたであろう時間の重さ。
大切なもののために祈りたいと思いました。
祈りが必ず、届きますように。
もう二度と悲しい事故が起こらないように、祈りたいです。