東証システム障害発生。その裏に…。

最近、興味をもったニュースなど・・・

11/1に東証の売買システムが停止する障害が起きました。
原因は、株式売買システムのプログラムの不具合だそうです。
システムは午後に回復したようですが、
本日の取引はほぼ中止の状態だったようです。
これほど大きな障害は、東証始まって以来と、大変な騒ぎになりました。
日経では号外まで出たほど。

東証のサーバーが停止した場合、
他のサーバーに情報を移すバックアップ体制を整えていますが、
今回のトラブルでは情報を読み込むためのソフトウェアに欠陥があり、
バックアップ機能自体も働いていなかったようです。

所詮、人間が作っている以上、
トラブルが起きることを前提に設計します。（←ぉぃ）
ノートラブルで動いていたら奇跡的。（笑）
障害が起こっても、最低限の影響で復旧できるような
仕組みを作るものですが、今回の障害ではそれが正常に動作せず、
危機管理の体制が万全だったかどうか疑問も残ります。
公的インフラのようなシステムの役割は今もなお増大し、
クリアすべき品質面のハードルは非常に高く設定される一方で、
システムを開発・運用する側には、
フェイルセーフという理念の欠如と、コスト削減の波・・・。

それはコンピュータに限らず、日本のものづくりでも同じ。
コストダウンや価格低減の中にあっても、
可用性や信頼性、品質という価値を守らねばならないと思いました。
自分の仕事も「職人」として満足できるか、
チェックするようにしたいと自戒の念をこめて感じました。



◆◆◆

ついでに「東証システム障害。その影響は…。」

昨今の個人デイトレーダーの急増で、
思いっきりシステム負荷が上がったのだと思いますが、
東証では、来年２月までに株式売買システムの
緊急増強を実施する計画で、
先月、１０月の３連休に増強計画の一部を前倒しして行っています。
２月までは不安定かな～と思っていたら、
早くも逝きました。。。
原因となったのが、前倒ししたシステムだったようです。

今回のことで、東証の今後の増強計画にも影響がありそう。
問題となったシステムを開発した富士通との損害賠償交渉や、
対策検討に時間がかかれば、２月に完了する予定のシステム増強も
計画どおり行えなくなるかもしれないし、
機動的な臨時増強もしにくくなります。
今後、東証がシステム増強を遅らせることが続いたら、
自己売買の規制や、信用取引の規制、気配値の制限といった
投資家の不利益になるような対策が行われる可能性もあって、
今後の東証の対応や、金融庁の指導には注目です。

とりあえず・・・
投資はじめたばかりなのに、早速、下落してるし。。。￣(=´Д｀lll=)￣

心配なのは、富士通もですけどね。