イタチの子供

昼過ぎに居間で家族とくつろいでいたら
外でキーキー泣き声がしたんです。
最初は鳥かな、ネコかなって放っておいたんですが
いつまでも泣き止まず、尋常じゃない感じだったので、気になって外へ出てみたら、なんと川でイタチの子供が溺れているじゃありませんか。
Gパンの裾を捲くって川に入り、助け上げました。
ブルブル震えていたのでタオルで体を拭いてやり、しばらく
ナデナデしていました。
向こうの方から心配そうに親イタチが近づいてきましたが、
人間を警戒して、一定の距離以上は近づきません･･･
おいでおいでをしても、こちらを見つめているだけで。
きれいな黄金色をしていました。
子供はまだ小さかったけど、成長したらあんな感じになるのかな、って思い、天敵も多いだろうけど、どうか無事に育ってほしいなと思いました。
すっかり体も乾いたら“キャー”って挨拶代わりにひと声ないて
走り去って行きました。

自分の生まれた日に一つの命を救えた偶然に感動しました。