2013年06月16日
どうも。
久しぶりの更新です。
今日、釣りのポイントの新規開拓をするためにとある池へ行ったんですけど、そこでとても腹が立つ出来事というか、人間に会いました…。
公園と池が一緒になっており、パッと見で雷魚がいそうな場所で、実際に雷魚狙いの人もいました。
池を一周しながら雷魚を探そうと思い、歩いていると…。
干からびた魚を発見。
少し遠い位置だったので魚種がすぐに判断できず「鯉かな?でも形は雷魚っぽいなぁ」とか、父さんと話していました。
すると男が話しかけてきて
「あぁ、それ雷魚ですわ。」
って。
この人も雷魚やるのかな…なんて思っていたら
「俺がやったんすよ。俺、殺す派だから。雷魚は鳥の雛食っちゃうから。」
とか
「俺、土木の人間だから、公園の環境は守らないと。」
とか言ってきました。さらに
「あっちのマンホールにも捨ててありますよ。」
少しはしゃいで見に行く父親。
僕はもうその時点で帰りたかった。見たくもなかった。
マンホールの上で干からびてハエにたかられる雷魚を見て、父さんは「デカい!」とか言ってはしゃいでました。
帰り際には、その男に礼まで言う父親。
なんでこんな奴に礼まで言うの?って、親に対しても腹が立った。
父さんが後で「カムルチーかなぁ?って質問したら返答が返ってこなかった。知らなかったのかなぁ」と言っていました。
まぁ、愛知県の雷魚はほとんどカムルチーだと思うので、いい質問とは言えない気がしますが…。
公園の環境や生物の生態を把握して、しっかりとした根拠や理由、自分たちの考え方を提示した上で殺すというのならまだ100歩譲って理解出来ます。
しかし、たいした知識もないのに雛が食われるからという理由でどんどん殺して、その辺に放置していくという行為は、とても理解出来ない。
あの人たちは、放置された雷魚を公園の関係者に回収してもらい雷魚の存在を知らせ、駆除してもらうことを目的としているようですが、結局は他人任せ。
釣った魚を放置することは、釣り人のマナーとして絶対にやってはいけないこと。
真冬に池に入って冬眠している雷魚を回収したりとか、 鳥が安全に過ごせるゾーンを作ったりとか、本気ならやれることが色々あるはず。
せめて食べるとか…。
それに、いくら雛を守っても、60cm前後の魚の死骸がゴロゴロ転がっている環境が美しいでしょうか…。
あの人たちは雷魚を捕るのに安物の竿とリールを使ってましたけど、あのセットだと確実に竿が折れたり糸が切れたりすると思います。
もしも切れた糸が鳥の足に絡まってしまったら…とか考えてないのかな。
雷魚を専門に狙う人は、竿もリールも糸もかなりゴツい。
魚とのファイトの時間を極力減らし、魚の体力の消耗を防いだり、万が一障害物に引っかけてしまった場合でも回収できるようにするため。
雷魚を嫌う人間よりも、好む人間のほうが環境を大切にしているのは何故…?
外来種問題を考えるうえで大切なのは、日本の在来種かどうかではなく、その場に元々いた生物かどうかです。
ナマズがいない池にナマズを放流したら、その池からしてみれば外来種なわけで、雷魚やブラックバスと同じです。
また、水槽みたいな他と繋がっていないものであれば、在来種も外来種も関係ないです。
誰だって理解できる当たり前の話です。
なのに、場所という要素を考えずに、在来種か外来種かというだけで判断している人が多すぎる。
あの人たちが守ろうとしていたカモの雛も、カモが自分で飛んできたり、元々住んでいたら在来種と考えても良いと思うけど、もしも人間が運んできたものだったら外来種と同じ。もしそうであれば、雷魚を殺すならカモも殺せばいい。
あと、今回の事とはあまり関係ないですけど、日本に定着している外来種は生命力が強いものが多いです。
水質が悪くても、バスや雷魚は生きていけます。
在来種が減った一番の原因は、外来種に食われたのではなく、水質が悪くなったからだと思います。(もちろん場所によりますが)
外来種問題について、もっと考えて欲しいです。
言いたいことがありすぎて、話がグダグダになってしまいましたが…。
最後に、僕は「外来種だから殺していい」という考え方は大嫌いです。
悪いのは外来生物そのものではなく、放流した人間です。
人間たちが責任を持とうとせず、外来生物のせいにするのでは、いつまで経っても解決せず、むしろ悪化します。
殺していいという考え方のうちは、自然も大切にできないと思います。
外来種にも良い部分は沢山あるはずです。
面白さを感じた人間がいるから、雷魚やバスを専門的に狙う釣り人もいるのです。
間違っても、残酷な考え方はやめて欲しいと思います…。
Posted at 2013/06/16 22:02:48 | |
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釣り・魚関係 | 日記