
還暦近くになってかつて乗っていたバイク達を思い出すことが多くなりました。
記憶にあるだけで所有したバイクの台数は18台。
自分で買ったのもあれば、貰った物もあります。
1980年からの空前のバイクブームの頃は、乗り換えたバイクも多かった。
そんな乗って来たバイクの中で、今になって可もなく不可も無くバイクらしかったのがスズキGS650Gかな。
このバイクは買った当時は不人気の頂点のようなバイクでした。
耕運機ハンドルでブーイングだったGSX750Sとは比較にならないほど底辺扱い。
GS650Gの方がハンスムート曰く、本当のKATANAと言っているのに偽物扱い。
当時としては赤いシートや、リア周りまでのデザイン、シャフトドライブというのも不人気の原因でした。
なんでそんなバイク買ったのかと言えば、日本一周するのに最適だと思ったから。
まず23リットルもあるデカイタンク。チェーンじゃなくてメンテナンスフリーのシャフトドライブ。そして高速でPOWERに余力ある排気量。
おまけにチューブレスタイヤとトリプルディスク付き。
最後に一番は中古車価格が安かったということ。
クォーター(250cc)やヨンヒャク(400cc)の中型免許全盛の頃に、大型バイクは比較的中古は安かったのです。おまけに不人気車であれば驚くような値段もありました。
当時乗っていたRZ250を売って、GS650Gを買ったら結構お金が余ったと言う事実。
費用捻出も兼ねてお得だったんですね。
車検切れのKH400とRG250γも持っていましたが、どちらも日本一周するバイクではありません。GS650Gを選んで正解でした。
当時のスズキはフロントサスにANDFと呼ばれるアンチノーズダイブ機構を取り入れてました。コーナーリングをスムーズにするべく、ブレーキング時のノーズダイブ抑える機構なのですが、これがGS650Gの曲がらない要素の一つになっていました。
ただでさえ立ちの強い性格なので、意識的に寝かせることになりますが、どうしてもフロントが沈みにくいのもあって、ヒラヒラと峠を快適に走るには至らず。
逆にツアラー的な要素で考えればツーリングバイクとしては絶品でした。
GS650Gのもう一つの弱点は車体重量の重さ。
実はGSX750Sよりも重い事実。
当然取り回しも重量級。メインスタンドをかけるには靴底の薄い靴では足が痛くなります。
名前がGSと言うように2バルブのGSシリーズですから、重さもしっかり遺伝したのかも知れません。
その後にCBX550Fに乗りますが、比較するといかにGS650Gが重くて曲がらないバイクというのがよくわかりました。
でも、優等生な扱いやすいCBX550FよりもGS650Gを思い出すのは、個性的な乗りこなすタイプのバイクだったからでしょうね。
当時ヨンヒャクよりも遅いロッパンジーと呼ばれた名車。
今は軽二輪のPCXですが、実はシートカラーをツートンにしたのはGS650Gを思い出したから。あの頃のようにバイクでどこまでも走ってみたいという思いなんです。
じゃあロッパンジーを買えばと言われそうですが、あのヘビーな車体をもう扱う体力は皆無なので無理っす(爆)。
Posted at 2024/01/17 18:07:36 | |
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